ミノルチナSのカメラ修理

今日は「さくらの日」だそうですよ。
「3×9(さくら)=27」の語呂合わせと
七十二候の一つ「桜始開」(さくらはじめてひらく)が
重なる時期であることからだそうです。
語呂合わせはかなり強引ですね(笑
この場合の「さくら」はソメイヨシノのことですね。
都内ではこの頃が満開前のお花見に
最適な時期でもありますね!
当店の近くの中野通の桜並木も
かなり開花が進んできて見ごろになってきています。
やはりなんだかんでソメイヨシノの花は
少し特別なものですね。
少し話がそれますが
昨夜、仕事からの帰り道に
若い頃はやたらと夜桜で花見をしたものだけど
よくこんな寒い中、座り込んで長時間
お花見なんてしてたなぁ…今なら絶対イヤだ…(笑
などと考えながら帰りました。
昔はこのくらい寒いと思わなかったのですが…歳ですねぇ(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルチナS」のカメラ修理を行っています。
1964年発売のカメラです。
絞りシャッタースピードダイヤル連動型露出計を
搭載する距離計連動のレンズシャッター機です。
セイコーSLVシャッターに大口径40mmF1.8レンズを装備します。
いわゆる高級コンパクトの先駆けのようなカメラです。
ただこの時代はまだ、高級マニュアル機は
大きくて重いものが高級感がある…と思われていた時代で
商業的にはあまり成功しなったようです。
今となってはこの時代のものの中では
唯一ともいえる高級コンパクト機です。
レンズが大口径なのでそれなりにでっぱりは大きいですが
ボディは非常に薄く仕上がれていて
端々の造りも非常に良いカメラです。
当時は成功とは言えなかったかもしれませんが
現在でもなかなか根強い人気のあるカメラです。
程度の良い個体が年々少なってきているカメラでもあります。

お預かりしている「ミノルチナS」は
現在は特に人気のブラック塗装のモデルです。
適度に使い込まれた感もあり
なかなか渋い雰囲気を醸し出しています
比較的レンズの状態の悪い個体が多いカメラなのですが
お預かりしているものはレンズは非常に良いコンディションのようです。
一通りの清掃で非常にクリアになると思われます。
ただ肝心のシャッターが固着してしまっている状態です。
巻き上げてレリーズすると「カシャッ」と作動音はしますが
シャッター羽根は全く動かない状態です。
レンズシャッター機定番の汚れによる羽根の固着と思われます。
あとでわかりましたがスローガバナもがっちり固着しています。

露出計はできる限りの調整を行います。
今回はそれなりに問題ない精度は出せそうですが
ミノルチナの露出計はセレン光電池使用のため
まずセレンが劣化等で起電しない場合は修理不可能となります。
加えてミノルチナの露出計はSS・絞りリングリングに
連動して指針を電気的に動かすタイプのモノですが
この手法の連動露出計はリング下の摺動抵抗の劣化が
酷いものも多くその場合は指針がやたらと不安定だったり
指針が振り切ったままの状態になっていたりします。
この場合も摺動抵抗の交換部品が入手不可のため
修理不可能になる場合がほとんどです。
単なる抵抗面の汚れだけであればなんとかなる場合もありますが
抵抗面が剥がれ落ちているものも割と多いようです。

まだ取り掛かり始めの段階ですが
これから本格的に分解整備に取り掛かります。

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