カテゴリー別アーカイブ: カメラ修理

キヤノネットのカメラ修理

今日は「音の日」だそうですよ。
1877(明治10)年のこの日に
アメリカの発明家トーマス・エジソンが
自ら発明した蓄音機「フォノグラフ(Phonograph)」で
「メリーさんの羊…」の音を録音・再生することに
成功したことに由来しているのだそうです。
そのため、この日はオーディオの誕生日ということになるのだそうです。
フィルムカメラ好きな方にはオーディオ好きな方も多そうですね。
特に私たちの世代はレコードやCD、あるいはFMラジオ等から
好きな音楽をテープに録って聴く…というのを体験している方が多いので
マニアではなくても多少はオーディオの知識を持っている方が多いと思います。
私もマニアではありませんがいまだにレコードが聴ける環境は
維持していてCDと並行して比較的頻繁に聴いていますし
それなりのアンプやカセットデッキが
いまだにシステムに組み込まれていて
現在も元気に稼働しています。
デジタル化して音源もあって携帯とかで聴くには非常に便利ですが
レコードを拭いてスタイラスクリーナーで針先もキレイにし
アンプに灯を入れてレコード針をそっと落とす…って行為は
いまだにやっていて楽しいですね!
マニュアルカメラで露出決めて
ピント合わせてシャッターを切る…に通じるものがありますね。

さてさて

本日は「キヤノネット」のカメラ修理を行っています。
創業以来、フォーカルプレーンシャッターの
高級レンジファインダー機を手掛けてきたキヤノンが
初めて世に送り出した中級レンズシャッター機です。
以下、キヤノンのサイトから引用
「高級カメラメーカーが手掛ける
中級35mmカメラとの期待と、明るいf/1.9レンズ付きで2万円を割るとの
予告情報から、カメラ業界は一斉に反発したが
1961年1月無事に発売され、1週間分の台数が僅か2時間で完売という
快記録を残し、キヤノネットブームが沸き起こった。
2年半後実販累計100万台を記した。」
まさに社会現象となった伝説のカメラです。
上記の通りで大口径レンズを搭載し
セレン光電池式の露出計を装備し連動して
シャッタースピード優先オート露出まで搭載
露出計情報はEE時のみだがファインダーに表示され
もちろんレンジファインダー装備で
マニュアル露出も可能、
シャッターはコパル製でSSは1/500~1s・B…等々
レンズが固定式である以外は
当時の最先端を行く機能を満載した上で価格破壊的な設定で
発売されたキヤノネットは爆発的ヒットを記録します。
キヤノネットの登場は1940~50年代にたくさん誕生した
大小の多くのカメラメーカーを低額化・高機能化の面でぶっちぎり
ついていけなくなった多くのメーカーが
倒産・撤退するきっかけとなったとも言われています。
ただし内部を見てみればわかりますが
安っぽい造りやちゃちな部分は微塵もなく
非常に精巧に効率よく組み上げられた機械であることがよくわかります。
それだけまだこの時代は生産や内部構成の効率化は
進んでいなかったということかと思います。

お預かりしているキヤノネットは長らく眠っていたものかと
思われますが比較的レンズの状態も良く
大切に保存されていたことが伺えます。
ただファインダーはクモリが酷く
シャッター羽根・絞り羽根が粘りがあり
ピントリングもかなり重い状態です。
さすがに動かしていなかったため
あちこちで動きの悪い部分が多発していると思われます。
ちゃんと目覚めてもらうには
全体的にリフレッシュさせる必要がある状態です。

心配されるセレンの起電状況も悪くなく
そのままではダメですが調整で充分に精度が出せる状態です。
巻上レバー、巻き戻しクランクも底部に配置されているので
上カバー部は非常にすっきりしたデザインです。
そのレリーズボタンとカウンター窓しかない上カバーに
筆記体で「Canonet」の文字…なんともレトロでオシャレです。
この時代なのでコンパクトカメラというには
少し大柄で重いですがその分しっかりと作られていて
内部的にも余裕があり整備性も良好です。
内部も分解整備を行い調整することを前提とした造りになっています。
個人的にも非常に良いカメラだと思います。
これから入念に各部の清掃整備を行った上で調整を行っていきます。

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ミノルタX-700のカメラ修理

今日は「カレンダーの日」だそうですよ。
1872(明治5)年に太政官布告で
太陽暦が採用されることとなり
明治5年12月3日(旧暦)が
1873年(明治6年)年1月1日(新暦)となったのだそうです。
新暦になって150年になっているのですね。
季節的にも来年のカレンダーを準備する時期です。
壁掛け用には恒例の「カープカレンダー」を既に入手済みですし
卓上はありがたいことに毎年お客様から
お送りいただいているものがあり
これも既に来年のモノをいただいているので
カレンダーに関してだけは来年の準備は万全です!
こうして年の変わり目を意識することが毎日増えていくと
今年ももうすぐ終わりだなぁ…という気持ちが盛り上がってきますね
さぁ、あと4週間ほどのラストスパートです!

さてさて

本日は「ミノルタX-700」のカメラ修理を行っています。
1981年に発売され
かなりの長期間にわたり
ミノルタのMF一眼レフカメラの頂点に君臨したカメラです。
機能的には中級機クラスに該当しますが
新設計のフレーム+ユニット化された横走りシャッターを搭載し
非常に使いやすく、またミノルタらしく使い心地の良いカメラです。
ミノルタX3桁機種として最上位のカメラでもあり
1985年には社会現象ともなるAF一眼レフのαシリーズが登場し
主役の座を譲りながらも1999年まで
18年もの間、存在し続けたロングセラーモデルです。
マニュアル露出、絞り優先オートに加え
プログラムオートも搭載した
初心者から上級者まで幅広い層に支持され続けたカメラでもあります。
使い勝手が良い上にロングセラー機で現存台数が多いこともあり
現在でも人気の高いカメラでもあります。

当店で扱えるカメラとしてはこのX-700あたりが
最も新しい世代のカメラとなります。
80年代の電子制御機なので
シャッターの制御が全くできないものに関しては
修理不可能な場合もございます。
ただ致命的な電子制御トラブルは比較的少ないカメラです。
やはり大抵のトラブルの原因は機械的なものだったり
接点の接触不良等が原因の場合も多く
それであればまだ対処が可能という状況です。

お預かりしている「X-700」は電源は入り
シャッター半押しでファインダー内の露出計表示は反応するものの
シャッターは全く切れないという状況です。
なかなか判断の難しい状態です。
シャッターが切れないこと自体は
マグネットの吸着状況の問題である可能性が高く
それであればマグネットの清掃整備で何とかなると思われますが
電磁レリーズの制御が原因であれば修理不可能となります。
またレリーズの問題がクリアできたとしても
シャッターの制御に電気的トラブルがあればお手上げの可能性もあります。

まだ上下カバーを外しただけの段階です。
こればかりはもうやってみないと何とも言えません。
妙な分解とかショック品ではないので
おそらく何とかなる確率のほうが高いとは思いますが
まずはできることから試してみて
ひとつひとつ動きを確認していきたいと思います。

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オリンパスペンEES-2のカメラ修理

今日からいよいよ12月!
2023年も残すところ1ヶ月となりました。
12月のスタートということもあって
今日は多くの記念日が制定されている日ですが
そんな中に「カイロの日」がありますねぇ
少し前まではカイロといえばハクキンカイロと思って
愛用していましたが腰やポケットに入れて
ひとつふたつとかで使う分には長時間使えて
温かさも段違いで非常によいのですが
頭やらかして右半身温痛覚麻痺になってからは
(少しはよくなって多少は温度を感じるようになりました)
低音やけどの心配があり使い捨てカイロ愛用のほうが多くなりました。
そしてうちの店内はとにかく下から底冷えするので
足や腰に何枚も使い捨てカイロを貼りたくなるのですね…
今日も実は3枚貼っています(笑
おそらく1月・2月になると5,6枚貼ります…
そのかわり電気代ばかりかかって
たいして効きもしない(効いても上ばかり)
店内のエアコンはいまだにオフです。
ほんと冬場は室内外問わず使い捨てカイロが手放せません。
昔はこんなに寒がりではなかったのですが…これも歳ですか…

さてさて

本日は「オリンパスペンEES-2」のカメラ修理を行っています。
ペンSやペンD等のマニュアル露出のペンも根強い人気がありますが
やはりペンといえばEE系の人気が高いと思います。
小さくて手軽に持ち歩けるハーフカメラだからこそ
簡単に軽快に撮りたい…といいうことなのでしょうね。
ペンEE系はピントは固定焦点で被写界深度でカバーしますが
EES系はEE系をベースにゾーンフォーカスとしたカメラです。
ゾーンフォーカスなのでそれでもアバウトではありますが
固定焦点のEE系に比べるとピントを多少は正確に合わせることができます。
3m付近(EES-2の場合、大人二人全身マ-ク・赤)に合わせておけば
ペンEE系と同じように固定焦点で撮ることも可能です。
EES-2はその名の通りEES系としては2代目のカメラです。
デザイン的にはペンEE系らしいレトロ且つ愛嬌のあるデザインで
グリーンがかったグレーの貼り革が何ともオシャレです。
機能的には前モデルのEESからかなり変更があります。
まずは裏ブタが取り外し式から丁番式に変更
対応するフィルム感度がASA200までだったのがASA400までに変更
ゾーンフォーカスが3点式から4点式に、
さらにピントリングは大径で使いやすいAuto切替式リングの隣に移動
フィルムカウンターは自動復帰式に変更
ホットシューが追加…今見比べてみたのですがこんな感じでしょうか…
基本的なスペックは変わりなくても使い勝手がかなり向上しています。
オリンパス曰く「普及型ペンEEシリーズの決定版」ということで
実際にかなり使いやすいカメラだと思います。

お預かりしている「EES-2」はフラッシュモード時には
普通にシャッターが切れるもののオートにすると
明るさに関係なく常に赤ベロが出てしまい
シャッターが切れないという状態です。
露出計指針が正常に動作しておらず
常に光量不足で赤ベロが動作しシャッターロックがかかるということですね。
この場合、セレンの劣化により起電がなく(あるいはわずかしかなく)
露出計が駆動していないのが最悪のシナリオですが
ペンEE(EES)系の場合はなかなかそうとは言い切れない場合が多いので
まずは分解して確認していきます。

最近手がけたペンEE(EES)系の露出計不動の原因は
やたらとこれが多いのですが
今回もシャッターユニットのネジが緩み外れて
(赤矢印にあるはずのネジ、実際の外れたネジが赤囲み)
露出計内部に磁力で引き寄せられ
指針駆動部に挟まって露出計を動かなくしていました。
シャッタ―羽根駆動部を挟み込む部分を留めているネジが3本あるのですが
ここのネジがやたらと緩みやすく外れるパターンが多いのです。
今回は1本だけ外れて露出計内部に紛れていましたが
3本とも外れて鏡胴がグラグラしている個体もたまに見かけます。
ペンEE系のセレンは意外と劣化している個体は少ないので
露出計不動の原因は今回のようなパターンが多いですね。
原因がわかったところで後は通常の整備一式を行った上で
露出計・オートの調整を行っていきます。
小さくても整備性は非常に良好なカメラです。

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ニコンF2フォトミックのカメラ修理

月末ですねぇ…ついに11月も終わり…
今日は「鏡の日」だそうですよ。
「いい(11)ミラー(30)」と読む語呂合わせからだそうです。
これも「いい〇〇の日」の一派ですね(笑
カメラ修理で鏡もよく扱いますし
二眼レフにいたっては
ファインダーミラーの劣化が酷いことが多いから
表面鏡は常にストックを持っていてガラス切りで切り出して使います。
作業で使う鏡はいいのですが
若い頃に比べると自分の姿を本当に鏡で見なくなりました(笑
中・高校生の頃は「ブサイクなのにそんなにみてどうするんだよ!」
って自分で突っ込み入れたくなるくらい
頻繁に鏡を見ていましたし
制服のポケットには手鏡とコームは必ずセットで常備でしたねぇ…若かった(笑
今は見るたびに顔に老いを感じるのであまり鏡を見たくはありませんが
それでも毎朝、髭も剃るから鏡を見ますし
やはりみればそれなりに体調の変化を感じることもあるので
鏡で自分の姿をじっくり見るのは大切かもしれませんね!
そんなことよりも…「鏡の日」って聞いてから
頭の中で
「あーさやけーの♪ひかりのなかに♪ たつかげは~♪
ミラーマ~ン♪」が
リフレインされて止まりません(笑

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミック」のカメラ修理を行っています。
フラッグシップ機「F2」のボディに
露出計内臓のフォトミックファインダーの装着されたモデルです。
フォトミックファインダーには搭載される露出計のタイプや
Ai対応しているか否かによって
5種類のフォトミックファインダーが存在します。
今回は最初にアイレベルファインダー付きモデルと同時に
発売された「フォトミック」モデルです。
前モデルの「F」の時代にはフォトミックは
途中で追加されたバリエーションモデル的位置づけでしたが
「F2」の場合は最初から「フォトミック」が主モデルとして考えられています。
そのため「Fフォトミック」ではフォトミックファインダー側にあった
電池室もF2ではボディ側に配置され
ファインダー側がスマートになったと同時にデザイン的にも
より一体感の進んだものとなっています。
そしてアイレベルファインダーにはない
ファインダー内SS表示や絞り表示が装備され
個人的には非常に嬉しい機能追加となっています。
これがあるだけでフォトミックに魅力を感じてしまいます。
それにFに比べるとスマートになったとはいえ
フォトミックのあの無骨なデザインが当時のニコンらしくて
何とも魅力に感じてしまいます。

お預かりしている「F2フォトミック」は
その最大の特徴ともいえるともいえる
露出計が電池をセットしても全く動きません。
こういう場合、まず最初に疑うのは
電池室周りのトラブルです。
F2は電池室のマイナス側端子の基部留め部が
電池室と一体のプラスチックで
そこが劣化により折れてしまい接触不良が起きているケースが
非常に多いのです。
でも今回はボディ側から電源供給がされていないのはいつものことですが
電子室マイナス端子はしっかり留まっていて
バネも効いています。
それならsw部か???と思い底部からSW部接触部をチェックしても
特に問題はなさそうです。
ちょっと珍しいパターンで電源供給がなされない様子です。

画像は取り掛かり始めのモノですが
ここからミラーボックスを外すところまで進めて
電池室の端子部が確認できる状態にします。
ハンダ部等に問題はなさそうだったのですが
端子を留めているネジが少し緩んでいて
そのために端子部の接触部に隙間が空き
そこに汚れや錆が発生したため
接触不良が起こってしまっているようです。
端子部の清掃整備を行って安定して導通するように対処します。
ちなみにフォトミックファインダー側は
電源を与えてやれば動作する状態であるのは確認したのですが
やはりかなり挙動が不安定でこちらは
摺動抵抗の汚れによる接触不良が起きているようです。
さらにボディ側の機械的駆動部にも巻上機構や幕軸に
動きの悪い部分が見られるため
そちらも並行して一通りの整備を行っていきます。

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ミノルタSR-Tスーパーのカメラ修理

11月にやたらと多かった「いい〇〇の日」も
そろそろ終わりのようです。
今日はお馴染みの「いい肉の日」と「いい服の日」
「いいフグの日」、「いい文具の日」だそうです。
で、「いい肉の日」に関連して
「肉まんの日」だったりします!
この季節になるとコンビニで肉まん買っちゃいますよねぇ
そういえば20年ほど前に東京に来たばかりの頃
コンビニで肉まん買って「からし」がついてこなかったのは
結構ショックでした…(笑)
今でもそうだと思いますが
関西以西のコンビニで肉まんを買うと
「からし」がついてくるのは普通です。
私もからし付けたほうが美味しいと思っているので
こっちで「からし」が付いてこないことを知った時は少々ショックでした。
今はなんとなく慣れましたけど
「からしがやっぱりほしいよなぁ…」と買うたびに思います(笑
家に持ち帰れば「からし」つけて食べるのですけどね!
そうそう「からし」だけじゃなくて
酢醤油で食べる肉まんも捨てがたいです。

さてさて

本日は「ミノルタSR-Tスーパー」のカメラ修理を行っています。
大ヒットした「SR-T101」の改良型です。
1973年発売のカメラです。今年で50年ですね!
基本的な構造・機能は「SR-T101」そのままで
より使い勝手を向上させたモデルです。
まずスクリーンがSR-T101のマイクロプリズムから
マイクロプリズム/スプリットに変更されています。
暗いレンズを使った時に陰りが出るのは困りますが
明るいレンズだとスプリットのほうがピント合わせしやすいと
感じる方は多いかと思います。
SR-T系はスクリーンの交換はユーザーサイドでは不可なので
これは結構大きな違いかもしれません。
そしてレンズ側の設定F値の刻印を直読式で
ファインダー内で確認できるようになっています。
この機能追加のためペンタ周りのデザインも変更となっていて
ここが外観でSR-T101とSR-Tスーパーとの区別がつきやすい個所になっています。
(でも最も区別しやすいのは上カバー前面のモデル刻印ですが)
中身の細かい仕様変更はともかくとして
機能的なSR-T101の違いはそんなところです。
そしてSR-Tスーパー発売後も小変更はあったものの
SR-T101もそのまま生産・併売が続けられます。
そして1975年にそれぞれ「SR505」、「SR101」に
モデルチェンジされ、これがSR系の最後のモデルとなります。

お預かりしている「SR-Tスーパー」は
一応、シャッターは切れているのですが
やはり動きが悪いようで
低速SS時にはミラーアップしたままになってしまいます。
そんな状態ですから一見、普通に動作しているように見えても
高速SS精度も全く出ていません。
そしてSR-T系にはめずらしくプリズムに腐食もあり
SR-Tスーパーの特徴でもあるスプリットイメージの
スクリーンは汚れだけではなくずいぶん傷だらけです。
プリズムとスクリーンに関しては
比較的状態の良好な中古部品と交換で対応いたします。
そして機械的な動作部分に関しては
徹底的に清掃整備を行った上で微調整で精度を出していきます。
露出計も動作はしてはいるのですが
値がズレているのと不安定さもあるので
電気的な整備も行っていきます。

分解経験のある方であればよくご存じだと思いますが
SR-T系といえば糸連動です。
これも慣れてしまえばさして問題にならない上に
このカメラは整備性もよく考えられていて
糸連動が整備の邪魔になることは
それほどありません。
でも私も昔はそうでしたが
慣れていない+正しい手順がわかっていないと
この糸連動にかなり苦しめられるとは思います。
SR-T系のカメラは大ヒット作で現存台数も多いですし
使いやすさもあってそれなりに人気もあるので
修理依頼も多くさすがに触りなれているカメラでもあります。
そうはいっても50年経った機械です。
なにがあるかわからない部分もありますので
慎重に作業を進めていきます。

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ミノルタユニオマットⅢのカメラ修理

このブログを始めてから
そろそろ丸8年になるのですが
毎年思いますがこの11月27日って記念日の少ない日なのですね。
そして毎年「組立家具の日」であることを
お伝えしているような気がします(笑
ここでいう「組立家具」とは
1970年代~80年代にかけて大ヒットした
「カラーボックス」のことです。
カラフルな色の合板製3段ボックスですね!
私の部屋にも昔、何個かありました。
…というか誰の部屋に遊びに行っても
カラーボックスがひとつくらいは必ずあったような気がします。
それほど大ヒットした商品です。懐かしいですね。
赤とか黄色・オレンジのカラーボックスを今更手に入れて
部屋を70年代頃の昭和レトロ風にしたいなぁ…なんて考えてしまいます(笑

さてさて

本日は「ミノルタユニオマットⅢ」のカメラ修理を行っています。
1964年発売のカメラです。
この時代のミノルタはレンズ一体型のコンパクトカメラを
(時代的にそれほど実際はコンパクトではないですが)
いろいろなシリーズで発売していた時期です。
ユニオマットシリーズはいずれもシャッターユニットに
シャッター羽根が絞り羽根を兼用するプログラムシャッター
「シチズンオプチパーユニ」を搭載し
露出計指針に手動で連動するLV指針を合わせ
プログラムシャッターでSS・絞りの組み合わせは
カメラに任せて撮影するというカメラです。
あくまで露出設定自体は手動で露出計に合わせるので
「プログラムオート」ではありません。
「シチズンオプチパーユニ」はSS最高速は
レンズシャッター機では珍しい1/1000でしたが
ユニオマットはそれほど大口径のレンズを搭載しているわけでもなく
当時はそれほど超高感度なフィルムもなかったため
1/1000の出番はそれほどなかったのではないかと思われます。
しかしながら先に発売されていた「Aシリーズ」や
同時代の「ハイマチック」とも異なるアプローチのカメラで
なかなか面白い存在のカメラだと思います。
ユニオマットⅢは洗練光電池を鏡胴内にサークル上に配置する
「サークルアイ」となり「Ⅰ」や「Ⅱ」とは
大きく仕様が変更されたモデルです。
それでも45mmF2.8のロッコールレンズやシャッターユニットは
共通ですので基本的なスペックはそのままに
より使いやすい進化を遂げたモデルだと思います。

お預かりしている「ユニオマットⅢ」は
長い間使われずにしまい込まれていたモノだと思われますが
シャッターはそれなりに作動しており
心配されるセレンの起電状態も良いようです。
しかしながら鏡胴はどこかネジが緩んでいるのか大きなガタがあり
加えてレンズ・ファインダーには相当なカビが発生しており
かなり曇ってしまっている状態です。
さすがにこのままではかなり写真に影響が出ますし
ファインダーも曇りの上に二重像のズレもあり
とてもまともにピント合わせなどできない状態です。
やはり全体的に整備調整が必要な状態ですが
致命的な破損個所等はございませんので
きっちり整備を行えば本来の性能を発揮できる状態になりそうです。

この時代のコンパクトカメラは
大柄なおかげもあり内部には余裕があり
整備性は非常に良好です。
露出設定LVリングからの露出計指針連動も
ミノルチナS等の電気的な抵抗で連動するのではなく
機械的な連動で追針式なのも
経年劣化の影響がなく非常に魅力です。
積年の汚れ等で機械的に動きの悪い部分や
レンズ・ファインダー等の汚れはなかなか厄介な状態ですが
そのあたりは丁寧に作業していけば
問題ない状態に仕上げられそうです。
気持ちよく撮影に使っていただけるように整備調整を進めていきます。

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ペンタックスSVのカメラ修理

今日は「いい風呂の日」だそうですよ。
日付は「いい(11)ふろ(26)」(いい風呂)と読む語呂合わせからです。
季節的にも温かい湯船にゆっくり浸かりたくなる季節ですね!
私も以前は温泉もめちゃくちゃ好きでしたし
冬場は毎日のように近所の銭湯に通っていたのですが
3年前の脳梗塞の後遺症で右半身が温痛覚麻痺になってしまい
湯船に入っても違和感ばかりだったのです(苦笑)
右半身にお湯の存在を全く感じなくて空の湯船に入っている感覚です
左半身は普通なのですが…
でも昨年あたりに試しに銭湯に行ってみたら
温度を普通に感じる…まではいたらないものの
お湯の存在は少し感じれるようになって
多少は気持ちよく入れたのです!
日頃のシャワーの感じでもまだまだ鈍いのですが
以前よりは温度を右半身でも少し感じるので
今年は冷え込む日にまた銭湯であったまってきたいと思います!
冷え切った体を湯船でゆっくりあっためるあの感覚は気持ちいいですよねぇ
またそうして温めた身体はしばらく冷えないから
気持ちよく眠りにつけるのですよねぇ…
今日も都内は朝から冷たい雨で冷え込んでいますが
あたたかいお湯につかるにはもってこいの日になると思います!

さてさて

本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
TTL露出計内臓となる「SP」より前の
いわゆる「アサヒペンタックス系」のカメラとしては
最終モデルにあたります。
(SVのすぐあとに「S2スーパー」も登場しますが
これはSVのセルフタイマーを省略したモデルです)
前モデルの「S3」で「完全自動絞り」を実現していますが
「SV」ではその「S3」をベースにセルフタイマーを装備し
自動復元式のフィルムカウンターを搭載したモデルです。
露出計こそ内蔵しないもののいわゆる「マニュアルカメラ」としては
一通りの機能を装備して後の新しいフィルムカメラと比べても
普通に違和感なく操作できるようになったカメラと言えると思います。
機構的にもシンプルで整備性も非常に良いカメラです。
ただし「アサヒペンタックス(AP)」からこの「SV」までのカメラは
現存するもので未整備のモノはほぼ間違いなく
シャッター幕が劣化・硬化しておりシャッター幕交換が前提の修理となります。

お預かりしている「SV」もシャッターを切ってみると
後幕が走りきらず途中で止まってしまうような状態です。
当然、シャッターは少し開いたままでミラーアップのまま止まります。
この状態から巻き上げれば普通にチャージ状態には復帰します。
「アサヒペンタックス系」でこの症状が出ていると
幕の硬化のために幕の走行不良が起きている場合がほとんどなのですが
今回の「SV」は幕が見えている部分を確認する限りは
幕にしなやかさもあり幕自体には全く問題ない様子です。
見えないな部分がこのままでは確認できないので
分解しながら確認していきます。

ここからさらに分解を進めてまずは幕委の全貌が確認できる状態で
動きをチェックしていきます。
やはり以前に一通りの分解整備がされている個体と見られ
シャッター幕も交換されている個体かと思われます。
とはいえおそらく数十年前の話だとは思います。
プリズムも交換されているものと見られ
年代の割には新しいタイプのプリズムが鎮座しています。
今回の「SV」はここ数十年はまともに動かされていないものだと思われますが
今回の幕走行不良の原因は積年の汚れ等による
幕軸の動作不良のようです。幕自体には大きな問題はなさそうです。
もちろんシャッター幕交換の必要もございません。
幕軸の清掃注油を行った結果、細かい精度はさらに調整しますが
普通にシャッターは一通り動作するようになりました。
未整備のSVは巻上の妙に重いモノも多く見かけますが
本来は非常に軽快な動作で撮影のできるカメラです。
さらに駆動部の整備を進めて気持ちよく使える状態に
仕上げていきたいと思います。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「いいえがおの日」だそうですよ。
うん、これは調べなくても予想できたかな…
「いい(11)笑顔=にっこり(25)」と読む語呂合わせからですね。
毎日生きていればおもしろくないことや
うまくいかないことも多々ありますが
できるだけいい笑顔でいたいですねぇ
作り笑いではなくて自然に笑顔が出るように
なるべく気持ちよく毎日を過ごせるようには努力していますが
そりゃそんなにうまくいくのならだれも苦労はないですね
反対に言うとそう簡単にうまくいかないから
毎日張り合いがあるしうまくいったときに笑顔も出るのでしょうね
難しく考えても始まらないから
今日も1日仕事もそれ以外もがんばります!(笑

さてさて

今日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
今日「は」じゃなくて今日「も」かな
つい数日前にもOM-1の修理していたよう気も…
毎回書きますが当店では圧倒的に修理依頼の多いカメラです。
依頼が多いということはそれだけ人気のあるカメラで
その上、新品当時も人気モデルで
現存台数も多いということですね。
元祖「軽量コンパクトな一眼レフ」といっていいカメラです。
OM-1の登場は1972年(登場時はM-1、OM-1に改名されたのは翌年)ですが
特にこの時代にはまだ一眼レフとい言えば大柄で重いカメラばかりの時代です。
縦走りシャッターユニット+電子制御+エンプラボディが普及する
80年代になるとコンパクトな一眼レフも多くでてきますが
機械制御シャッター機でコンパクトなものとなると
このOM-1と1976年に出てくるペンタックスMXが双璧です。
レンズシステムも含めて軽量コンパクトなことが前面にでてきがちな
OM-1ですが最大の魅力はそのコンパクトさも含めた
質感の高さと使い心地のよさかと思います。
特に独特のフィーリングの巻上と上品なシャッター音は
個人的にも非常に魅力な点だと思います。
ただしこのコンパクトさを実現するために
他では見られない独特の構造に加え
多少造りが華奢な部分もあるので
登場から50年が経過する現在では未整備のままでは
なかなか本来の動きができていないものが多いかと思われます。

お預かりしているOM-1はまずは定番のプリズム腐食です。
ファインダーを覗くと視野下部に大きなモヤモヤがあり
視界を邪魔しているような状態です。
かなり長い間眠っていた個体だと思われますが
電池はキチンと抜いてあり電池室へのダメージは少ないのですが
機械的な部分でかなり動きが悪く
高速シャッターの精度は全く出ていません。
1/1000は開ききらないような状態です。
巻上も妙に重さと多少の引っかかりがある状態で
こちらも積年の汚れ等が動きを妨げているものと思われます。

今回のOM-1はかなり初期のモデルです。
改名されてすぐの頃だと思われます。
ボディ刻印こそ「OM-1」ですが
中身はほぼ「M-1」です。
フィルム室には4本スタッドがありそれに対応して
フィルム圧版は短いタイプです。
巻上レバーは現存しているものがかなり少なくなってきていると思われる。
M-1独特の形状のモノが使われています。
組み上げると外観ではOM-1のモノと判別できないほどの違いですが…
プリズム留めのバネもM-1同様4本バネで抑えられています。
そしてそのプリズムは画像でも少しわかりますが
かなり酷い蒸着剥離が起きてしまっています。
これは腐食のないプリズムに交換で対処いたします。
ここからさらに分解を進めて機械的な整備と
露出計関連の電気的整備も行っていきます。

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オリンパス35DCのカメラ修理

今日は「勤労感謝の日」で祝日ですが
「牡蠣の日」でもあるらしいですよ。
牡蠣の需要は、鍋物食材・贈答用などとして
12月にピークを迎えることから
直前の祝日「勤労感謝の日」を記念日としたとのことです。
また、「勤労感謝の日」に栄養豊富な牡蠣を食べて
勤労の疲れを癒してもらおうという思いが込められているのだそうです。
牡蠣は栄養満点で美味しいですものねぇ
私は牡蠣の産地でもある広島・呉出身なので
牡蠣は身近な食べ物です。
海に行けば沖にはカキ筏が浮いているのが普通で
最近は少しすくなkぅなりましたが
浅瀬にはカキ杭がたくさん打たれている光景が日常です。
海岸線のあちこちにカキ打ち場があり
潮の香りに混じったあの独特の匂いが何とも懐かしいですね。
毎年、呉の生カキ屋さんから少しだけですが
殻付きの牡蠣を取り寄せています。
今年もそろそろ届けられる頃です。
むき身の牡蠣はスーパーでも新鮮なものが簡単に手に入り
もちろん美味しいのですが
身が浸されている殻の中の海水を含む汁にも
多くの栄養素と旨みがたっぷり含まれていて
やはり殻つき少しは味わいたいのです!
今年も牡蠣むきナイフを持って待ち構えます。

さてさて

今日は「オリンパス35DC」のカメラ修理を行っています。
1971年発売のカメラです。
その名の通り「(D)デラックスな(C)コンパクトカメラ」です。
40mmF1.7の大口径レンズを搭載します。
シャッターユニットはセイコー製のプログラムシャッターで
シャッター羽根と絞り羽根を兼用するタイプです。
で、もちろん露出制御は露出計と連動して
プログラムオートとなります。
大口径レンズ搭載と聞くと今風に考えれば
開放時の描写が…なんて連想しますが
絞りのコントロールができるカメラではないので
レンズの描写を楽しみための大口径ではなく
フィルム感度もASA100が標準の時代に
暗い被写体から高輝度の被写体まで
どんなシーンでも簡単に撮影できることを目的とした
大口径レンズ+プログラムシャッターの搭載です。
ストロボ使用時にもプログラムオート撮影が可能な
世界初の自動フラッシュマチック機構や
逆光補正機能も搭載します。
「使いやすく間違いなくよく写るカメラ」として
非常にヒットしたカメラです。
当店にも修理整備依頼の多いカメラです。

お預かりしている「35DC」は
ご依頼者さまのご自宅で
随分長い間眠っていた個体だと思われます。
しかしながら保管状況は悪くなく
多少のレンズカビやファインダー汚れが見られますが
年代を考えると非常にキレイなほうで
電池もきちんと抜いて保管されていて
電池室へのダメージもありません。
電池を入れて動作確認して見ると
さすがに多少の接触不良で露出計の動きが不安定なことと
1.5Vの電池を入れて本来ならアンダー気味に
振り過ぎになるのが正常ですが
逆にオーバー気味で振りが少し足りないようです。
電気的にも機械的にもさすがに長年眠っていたせいもあり
動きの悪いところが多々見受けられるので
全体的に整備が必要な状況です。
露出計も1.5Vで精度が出るように再調整を行います。
機能には直接は関係ないですが
貼り革が剥がれかかっている上に両面テープの粘着がベタベタになっていて
かなり大変な状態になっていました。
オリンパスのカメラは貼り革にボンドではなく両面テープを
使っている機種が多いのですが劣化で
酷い状態になっているものも多いですね…

35DCのプログラムシャッター自体は機械制御ですが
露出計連動での制御を行うため
露出計が全く動いていない場合(光量不足あるいはそもそも電池がない)
シャッターロックがかかりシャッターは作動しません。
そのためいずれにしても電池をセットしないと
シャッターを切ることはできません。
ただし電池を入れておけば光量不足(あるいはレンズキャップをしたまま)でも
強制的に露出計を動かしてシャッターを切ることができます。
前期モデルなら底部に「F」のボタン
光機も出るならBC(バッテリーチェックボタン)押しながらレリーズすると
シャッターを切ることができます。
ちなみに今回はBCボタンがファインダー脇にある後期モデルです。
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「鉄道電化の日」だそうですよ。
1956(昭和31)年のこの日に
米原~京都間が電化され
東海道本線全線の電化が完成したことに由来しています。
電化に伴って特急「つばめ」が
東京~大阪間を7時間30分で走ったのだそうです。
この頃の特急「つばめ」は電気機関車が
けん引する列車ですね。
牽引するEF58形電気機関車は東海道本線全線電化時に
従来標準色であったぶどう色(焦茶色)から
エメラルドグリーンに塗り替えイメージチェンジされました。
これらの編成は、その塗色から「青大将」 と呼ばれ親しまれたそうです。
ちなみに現在、東京ー新大阪間は新幹線「のぞみ」で
2時間半を切っています。本当に早くなりました。
反対に今や電化されていない鉄道は
地方に行かないとなかなか見られませんが
架線も何もないシンプルな線路の上を
ちょっとにぎやかなディーゼル気動車や機関車が走る光景は
なかなか捨てがたいものがあると思います。
ひさしぶりに小淵沢にでも見にいってみたいですね。

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
相変わらず依頼数の多さでは当店ナンバー1のカメラかと思われます。
(ちゃんと集計しているわけではないので感覚ですが)
元祖「軽量コンパクトな一眼レフ」といっていいカメラです。
機械制御シャッターに限れば
この「OM-1」と少し後(4年後)に出てくる「ペンタックスMX」の
2機種くらいしか該当するものがないかと思われます。
毎度書きますが、このコンパクトさを実現するために
一回り大きな通常の一眼レフとは異なる構造や工夫が
内部のあちこちに見られます。
初期モデルであればさすがに登場から50年が経過するカメラなので
新しかった現行当時であれば問題にならなかったのですが
同時代の大柄で丈夫さを最優先に作られたカメラに比べると
多少、華奢な部分も見られます。
とはいえ、しっかり定期的にメンテナンスを行っていれば
まだまだしっかり使えるカメラでもあります。
小ささばかりに注目されがちですが
作動音が小さい上に上品なのも何とも捨てがたい魅力です。
シャリッとしたOMならではの巻上と
耳触りの良いシャッター音は使っていてもとても気持ちの良いものです。

お預かりしている「OM-1」は
ご依頼者さまのご自宅でかなり長い間眠っていたものと思われます。
シャッターは一通りは作動しますが
さすがに精度は出ておらず特に1/1000は開ききらない状態です。
そしてこれはある生産時期のOM-1では定番ですが
電池室のマイナス側端子がぐらついていて
接触不良を起こし露出計が動作しない状態です。
これはマイナス側端子を留めている樹脂製のネジが劣化で
折れてしまっていることが原因です。
この部分は絶縁が必要なのですが
生産時期によって「金属ネジ+樹脂製絶縁」のものと
そもそもネジ自体が樹脂製のものがあり
樹脂製ネジの場合はかなり高い確率で劣化のため破損してしまいます。
金属ネジとはネジ径が全く異なる上に特殊なサイズのため
新品の樹脂ネジと交換することで対処します。

心配される定番のプリズム腐食は分解前にファインダーからの確認だと
視野外の影響のほとんどない部分にほんのわずかにみられる程度でした
でも開けてみると上の画像通り接眼部とプリズムの間に
貼られたモルト周辺は劣化により緑青が吹いている状態でした。
これでほとんどプリズムに腐食が出ていないのが不思議です。
もちろん劣化したモルトや緑青はキレイに除去し
同じようなことがこれ以上起きないように対処していきます。
まだ取り掛かり始めですが機械的な整備に加え
露出計関連の配線の一部交換も行い
問題のない状態に整備していきます。

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