日別アーカイブ: 2017年2月1日

オリンパストリップ35のカメラ修理

今日は「ニオイの日」だそうですよ。
昨日、久しぶりに帰宅ラッシュの時間帯の電車に乗りましたが
あれだけ人が詰め込まれているといろんな「ニオイ」が
混じり合って何とも言えず気持ち悪くなりますね(苦笑)
マスクしたくなる人の気持ちもわかります。。。
いい「香り」ならいくらでも大歓迎ですが。。。(笑)

さてさて

本日は「オリンパストリップ35」のカメラ修理を行っています。
トリップ35は1968年発売開始のオート露出専用機のカメラです。
その名の通り旅行に気軽にもって行くことのできるカメラということですね。
見た目もかなり似ていますが
このカメラのベースとなったのは「ペンEES」です。
中身の構造もほぼ同じですがペンはハーフサイズ、
トリップは現在っぽくいうと「フルサイズ」です。
さすがに大きさはペンより少し大きいですが十分コンパクトです。
現在のフィルムの現像環境を考えると
逆にハーフサイズのペンよりトリップのほうが使いやすいかもしれません。
おまけにセレン光電池使用で電池要らず
1台、カバンに忍ばせておく価値の十分にあるカメラだと思います。

今回、お預かりの個体は
ご依頼者様のご自宅にずっと使われずに保管されていたものとのことです。
とりあえずシャッターは切れ、最大の心配事であるセレンも
劣化はあるものの何とか使用できる程度には起電しています。
長期間保管されていたものとしては
比較的、状態の良いものですが
さすがにファインダーやレンズにはカビや汚れが見受けられ
オートは随分アンダーになってしまっています。
しかしながら、しっかり整備した後に調整を行えば
まだまだ気持ちよく撮影に使える個体です。

写真はボディ本体、シャッター制御部・ファインダー部を含むレンズボード
シャッターユニットを含むレンズ本体部分に分離したところです。
これからまずはシャッターユニットの分解整備を行い
シャッター羽根や絞り羽根の洗浄を行います。

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