月別アーカイブ: 2018年10月

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「貯蓄の日」だそうですよ。
貯蓄。。。。うーん、しがない個人事業主だと
なかなか難しいですよねぇ。。。。(笑)
節約して貯蓄?うーん限度があるし
精神的にも良くないし
社会的にもあまり良くないような気がするし。。。
支出はある程度しつつ
収入を増やせばいいのですよね。
そういえば昔いた会社でも
「金がないなら節約するのではなく
きっちり仕事で結果を出し収入を増やせ!」
って言われ続けてたなぁ(苦笑)
まぁコツコツがんばります!

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
OM-1も修理依頼の多いカメラですね。
機械制御シャッターで軽くてコンパクト
加えて使い心地も良い。。。となれば
やはりOM-1が非常に人気なのは当たり前のような気がします。
基本的には丈夫なカメラではありますが
OM-1ならではの軽量コンパクトさを実現するために
多少デリケートな部分があるのも事実で
他メーカーにもっと大きく重い当時の最高級一眼レフと比べると
少々短いスパンでの点検調整が必要なカメラだと思います。
しかしながらきちんとメンテナンスされた状態では
非常に安定した動作をするのは当たり前ですし
このカメラならではの使い心地の気持ちよさも
存分に味わえると思います。

お預かりしているOM-1は
操作してみると巻上やシャッター音は
OM-1らしい上品なタッチで
程度は悪くないと思われます。
しかしながら実際に撮影に使ってみると
写真の片側が黒くなってしまうそうです。
早速、測定機でシャッター秒時の計測をしてみると
1/1000 → 2/3が開かず
1/500 → 1/3が開かず
1/250 → 開くことは開くが
写真左端(走り始め)の露光量は1/200
写真右端(走り終わり)の露光量は1/1250
先幕の動きが悪いがために
後幕に追いつかれてしまうような状況ですね。
決してここで簡単に先幕のテンションを無理やり上げるのではなく
汚れているであろう幕軸をきちんと清掃していきます。
おそらくそれだけで後は微調整で済むレベルになると思われます。

長年の汚れ等による動作不良は見られますが
状態は悪くないものと思われます。
おそらく使われていない時期がかなりあったとは思うのですが
電池はきちんと外されていたようで
電気回路や配線に妙な腐食は見当たりません。
ファインダーに少々カビが発生していますが
それほど閉めきった場所に長らく放置されていた様子がありません。
それでもプリズム腐食はどうしても起きてしまいますね。
中古良品のプリズムと交換することで対応します。

上写真はまだプリズムを降ろしただけの段階ですが
これから本格的に各部点検整備一式を行っていきます。

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キヤノンF-1のカメラ修理

今日は「きのこの日」だそうですよ。
マツタケ、シメジ、シイタケ、マイタケ、エリンギ。。。。
どれも美味しいですよねぇ
やはりマツタケが王様なんでしょうね。
随分昔に大量の焼きマツタケを
お腹いっぱい食べたことがありますが
未だに美味しかった記憶が残っています。
でも、ホンシメジのソテーとか澄まし汁も
これがまた美味しいのですよね!
昔はブナシメジばかりでホンシメジが市場に出ることは
ほとんどなかったと思うのですが
最近は栽培が可能になったらしく
少々お高いですがスーパーでも見かけますね。
今夜は無理だけど近いうちにホンシメジ買ってこよう!
また日本酒が進むなぁ。。。。(笑)

さてさて

本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
いつ見ても重厚且つスタイリッシュなデザインで
眺めているだけでも楽しくなるカメラです。
キヤノン初の「プロの使用に耐えうる最高級機」です。
キヤノンは現在に至るまであまり限定モデルは出さないメーカーなのですが
F-1にはいくつかの限定モデルが発売されています。
オリーブ色の限定モデルとかもありますね。
今回、お預かりしているF-1は
1976年モントリオールオリンピック限定モデルです。

巻き戻し側のオリンピック記念ロゴが輝かしいですね。
1980年にはレイクプラシッド冬季オリンピック記念モデルも出ています。
いずれもF-1がオリンピック公式モデルに
認定されたときの記念モデルです。
中身はもちろん普通のF-1ではありますが
やはりこうして記念モデルを見ると何とも魅力的ですね。

詳しいお話は聞けなかったのですが
おそらくご依頼者様は新品からこのF-1を使い続けていると思われます。
使い込まれてはいますが大切にされていたことがよくわかります。
今回はフィルムの巻上げはできるものの
シャッターチャージが全くできない。。。というトラブルでお預かりしています。
分解してみてわかったのですが
巻上側シャッター幕軸の部品が一部外れていて
それがトラブルの原因でした。
もちろん、分解しているので
シャッター周り、巻上軸周り、露出計、ファインダー、ミラー駆動部
一通りの整備を行っています。
40年以上が経過したカメラなので
やはり色々な箇所の動きが悪く
メンテンナンスすることで非常に動きはスムーズになりました。
いつものことですが
注油・清掃を行っている関係で少し馴染むまで時間を置いてから
最終調整を行って完了です。

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オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「鉄道の日」だそうですよ。
子供の頃にブルートレインブームがあって
当時、鉄道図鑑や鉄道模型のカタログを見て
めちゃくちゃ憧れていました。
だから当時の旧国鉄の車輌等々は
今でも鮮明に覚えているのですが
図鑑で見て覚えただけで実際には見たことないのですよね
最寄の唯一の鉄道は国鉄呉線でしたが
図鑑にはブルトレやL特急や様々なカッコ良い列車が載っているのに
「呉線には何で普通の電車しか走ってないの???」と
不満をこぼしていました(笑)
当時憧れた列車や機関車を模型でいいから
部屋で走らせて見たいですね~
まぁ、そのうち余裕ができたら。。。(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
他にほとんど比べるモデルの存在しないハーフ判の一眼レフですね。
ただ単にハーフ判一眼レフというだけでなく
ロータリーシャッターや横方向に向いたミラーと
その独特なファインダーの造り、似ているもののないデザイン等々
非常に独自性の高いカメラです。
発売当時はハーフカメラブームだったとはいえ
ちょっとキワモノ扱いされていたこともあったようです。
。。。とはいえセールス的には成功だったようで
現在でも多数の個体が残っていますし
人気の高さは相変わらずです。
私も一時期、使っていた時期がありました。

一眼レフなのに出っ張りのない上カバー部
プリズムが配置されているため
巻き戻し側にかなりオフセットされたレンズマウント
いつみても新鮮なデザインですね。
露出計やセルフタイマーの装備されたペンFTや
FTから露出計を省略したFVも人気ですが
やはり軽快な2回巻上でシンプルな普通のペンFが
個人的には好みです。

お預かりしているペンFはミラーアップしたままになってしまうという
ペンFでは非常に多いトラブルを抱えています。
ミラー駆動部の動作不良が原因のことが多いのですが
今回はそれだけではなく
シャッター軸のゴムブレーキが劣化して動きを妨げていることが
一番の原因のようです。

今回のこの個体、過去に分解歴があるようで
少々。。。いや結構、その処置があまりよろしくない状況です。
発売されてから55年経過しているカメラですから
分解歴があること自体はおかしくないのですが
詳細は割愛しますが、その内容に少々問題があります。
問題のない状態になるようにできる限りの整備を行います。

ペンFはその独特の構造のせいもあり
決してヤワなカメラではないのですが
定期的に整備を行わないとトラブルの出やすいカメラだと考えています。
ミラー駆動部周り、シャッターブレーキ、スローガバナ等に
問題が起こることが多いと思います。
さらにプリズム腐食も非常に多いカメラです。
他に同様なもののない貴重なカメラだと思います。
今後。。。というか遠い未来まで
できる限り残っていてほしいカメラのひとつです。

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オリンパス35DCのカメラ修理

今日は「引越しの日」だそうですよ。
私も長く一人暮らししていますから
引越しも何度も経験していますが
いろいろと面倒くさいですよねぇ。。。
。。。とはいえ。。。
しょせん一人ですから家族で引っ越すことに比べれば
めちゃくちゃ身軽だとは思います。
思い返してみれば
通勤時間がかかるのがとにかくイヤで
仕事場(異動等も含めて)が変わるたびに
極力近いところに引っ越すっていうのがパターンでしたねぇ
。。。ということは。。。
これからはお店が潰れない限り(汗)
引越しとは縁がないかな。。。。(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパス35DC」のカメラ修理を行っています。
このカメラも修理依頼の多いカメラですね。
今日、整備を行う個体以外にも
修理順番待ちの中にあと3台はあったような気がします。
レンジファインダー搭載のレンズ固定式レンズシャッター機です。
非常に評価の高いズイコー40mmF1.7を
気軽に味わうことのできるカメラです。
露出はプログラムオートで撮影します。
シャッターそのものは機械制御で電源がなくても駆動しますが
露出計がある程度振れていないと
「光量不足」と判断しシャッターロックがかかります。
そのため、電池がちゃんと入っていないとシャッターを切ることができません。
ただし、暗いところやレンズキャップをしている場合でも
強制的にシャッターを切ることができます。
前期型の場合は底部の「F」ボタン
後期型の場合はBCボタンを押しながらシャッターボタンを押すと切れます。
もちろんこの場合も電池がセットされていることが条件です。

。。。ということで、35DCは露出計不動により
シャッターも切れない。。。という個体が多いのですが
今回、お預かりしている35DCも同様です。
電池室は一見キレイなのですが
端子根元部分にわずかに緑青が見受けられるので
おそらく電池室裏側は結構な腐食で断線しているものと思われます。

まだ現状チェックを行っている段階なので
まずは露出計を動くようにしないとシャッター周りのチェックもできません。
他の部分で現在わかっているのは
二重像が非常に薄く、ほとんど見えないことと
自慢の40mmF1.7レンズにかなりカビが確認できます。
電源周りも含めて一通りの整備が必須な状況です。
ちなみに今回お預かりしている35DCはいわゆる後期モデルで
ファインダー横にBC(バッテリーチェック)ランプが付いています。
以前にも書きましたがこのBCランプ、電圧変換型アダプタを使用すると
電池容量があっても点灯しないことが確認されています。
キャノネットG-ⅢやキヤノンEFと同様です。
今回はお客様と打ち合わせの上、1.5Vで調整します。
無変換タイプの電池アダプタであれば普通に点灯します。

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キヤノンAE-1プログラムのカメラ修理

今日は「豆乳の日」ということです。
うーん。。。あまり普段好んで飲まないかな。。。(苦笑)
牛乳好きだからなぁ。。。
豆乳飲むなら牛乳飲んでしまいそうです。
子供の頃から何故か「牛乳信者」で
牛乳さえたっぷり飲んでいれば風邪もひかないし
色んな栄養も採れる。。。って思いこんでいるのですよねぇ。。。
今でも1日300mlはちゃんと飲んでいます。
でも少しお安く売られている「低脂肪乳」(乳飲料)は
全く好きではないのです。。。。
しかし。。。牛乳以外の毎日の偏った食生活を何とかしなくては。。。(汗)

さてさて

本日は「キヤノンAE-1プログラム」のカメラ修理をしています。
キヤノンAシリーズの先駆けとなった「AE-1」の後継機ですね。
1981年の発売開始です。
「Aシリーズ」は機械的な部分は基本的にAE-1がベースとなっています。
「AE-1P」も例外ではないのですが
電気関連の部分についてはもはや全く別物です。
「AE-1」もデビュー当時には最新鋭の電子装備を搭載していましたが
「AE-1P」の内部を見るともはや「AE-1」が古臭く見えるほどの
進化をしています。
リード線の数もかなり少なくなりフレキと接点だらけです。
修理・整備する立場からするとなかなかやっかいなカメラですが
さすが新しいせいか(。。。とはいっても37年前なのですが)
電子部品のトラブルは少ないのではないかと思います。
逆に電子部品のトラブルで何かあると残念ながら修理不能です。

お預かりしている「AE-1P」は
非常にキレイな外観の個体です。
しかしながらお預かり時の状況は
シャッター幕が開いたままで固まってしまっていました。
ちょっと不思議なのはミラーはダウンしていて
絞込みレバーもちゃんと戻っているのですね。
ミラーがアップしないまま先幕が走るということはないと思うのですが。。。
何にしろシャッターが開きっぱなしということは
マグネットが吸着したままということなので
とりあえず強制的にマグネットを離して
シャッターを切ってしまいます。

マグネットへの電圧供給が悪いのか
ミラー駆動部あたりが怪しいのか現時点では何ともいえませんが
一通りチェックしながら分解整備を行っていきます。

加えてオート制御はまずまず良いのですが
露出計が非常に不安定で+3~+1段辺りで落ち着きません。
さらに定番のシャッター鳴きも見受けられます。
もちろん、その辺りも含めて整備を行っていきます。

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ローライ35のカメラ修理

今日は「ウィンクの日」だそうですよ。
私、元々目が細いので
本人はウィンクしているつもりでも
両方閉じているように見られます。。。。(苦笑)
おまけに左だけ閉じることはできますが
右だけを閉じることができません。。。(汗)
。。。つまり。。。ウィンクはあまり得意じゃないということですね。。。。
ところで。。。ウィンクといえば「淋しい熱帯魚」なのでしょうが
デビュー曲の「Sugar Baby Love」が個人的には好きだったなぁ
でも本当はウィンクの1年前にデビューした
「BaBe」はもっと好きで当時CD買いまくりました。。。。

さてさて

本日は「ローライ35」のカメラ修理を行っています。
現在でも非常に人気の高いカメラですね。
当店では基本的には海外メーカーのカメラは
あまり整備を行わないのですが
ローライ35は部品交換の不要な整備であれば
承っている状況です。
1967年デビューのカメラです。
ハーフ判カメラよりも小さいボディに
当時の最高級のシャッター、露出計、レンズを詰め込んだ
小さな再高級機です。
このカメラが国産カメラに与えた影響も大きく
ローライ35と同様のコンセプトのカメラがたくさん開発されました。

お預かりしているローライ35は
まずフィルムカウンターがゼロに戻りません。
どうやらバネを固定してテンションを出すための
突起が折れてしまっているようです。
他、レンズ、ファインダーにカビが見受けられ
シャッター羽根、絞り羽根にも汚れが見られます。
さすがに古いカメラなので
全体的に清掃・整備・注油をしないと
快適に使うことは無理な状態です。
基本的にはシンプルなカメラなので
整備性は比較的悪くないのですが
金属の経年劣化が進んでいるものも多く
今回の個体は大丈夫だったのですが
バネ等が片っ端から折れていくような個体もあるようです。

上の写真は一通りの整備が終わって
油が馴染むまで少々様子見をしている段階です。

ローライ35は決して頑丈なカメラではありません。
非常に繊細な部分も多くあります。
間違った使い方をすると比較的簡単に壊れます。
これから手に入れる、あるいは手に入れたばかりの方は
整備もそうですが正しい使い方等々も
しっかり把握してからお使いいただくことをお勧めいたします。

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ニコンFEのカメラ修理

今日は「銭湯の日」だそうですよ。
私は生まれ育った実家にお風呂がなかったので
子供時代は毎日銭湯に通っていました。
結構、近所の友達とかとも会うので
良い遊び場にもなっていました。
お店のある中野区内には今でも銭湯が結構残っているので
今でもたまにお店の帰りに銭湯に立ち寄ります。
以前その銭湯で
「遠くの温泉より近くの銭湯」というポスターが貼ってあり
「なるほど~確かにそうだよなぁ。。。」と思いました。
そろそろ朝晩は冷えてきたので
銭湯に行く回数がまた増えてきそうです。
足を伸ばしてしっかり肩まで浸かれる銭湯ってやはりいいですよねぇ~

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
もともと依頼の多いカメラですが
最近また特に多いような気がします。
何度も書きますがFEの指針式露出計は非常に視認性がよく
メータードマニュアルとして非常に使いやすいカメラです。
もちろん絞り優先AEも非常に優れているので
ネガで手軽に撮りたいときはこちらも良いですね。
電子制御式シャッター機ですが
電子基板内のトラブルが非常に少ないカメラです。
トラブルは8割がた機械的部分でのトラブルです。

さすがにこれだけ頻繁にFEの修理を行っていると
多いパターンのトラブルは症状を見れば
「おそらくあそこだな。。。」ということがわかってきます。
少し話が逸れますが
実際に分解修理を始める前に現在起こっているトラブルの原因箇所を
極力、限定してから取り掛かるようにしています。
機械的トラブルの多くは油切れや汚れによるトラブルが大半です。
きちんと動作不良箇所を把握していないと
分解しただけでいつのまにか症状が消えてしまうようなこともあります。
不良箇所の場所と動きをしっかりチェックして
そこを重点的に整備しておかないと
また近いうちに同じトラブルが再発します。

今回、お預かりしているFEは
シャッターがチャージした状態でロックされており
レリーズを押すこともできません。
「M90」でも「B」でも同じ状況なので
機械的な部分で何かしらの動作不良が起きているようです。
まずはレリーズロックを下カバー側から強制的に解除してみます。
するとまずはシャッターは無事に切れました。
で、もう一度、巻き上げてみるとまたレリーズロックが解除されません。
レリーズロック部分の動きが悪いのかと
動きをよくする処置を行うと
巻上時にレリーズロックは解除されるようになったのですが
今度はレリーズ後に巻上ロックが発生します。
で、よくよく動きを観察していると
どうやら巻上後の巻上軸の戻りが不完全ならしく
巻上ロックもレリーズロックも原因はどうやらこれのようです。

とりあえずシャッターを切ることはできるようになったので
シャッタースピード、露出計、オート精度のチェックを行いましたが
まずシャッターは1/1000は全く開いておらず
1/500で1/2000程度しか開きません。
オートの精度はまずまず良いのですが
露出計は2段以上オーバーです。
さらにレンズ絞り連動リングの動きが悪く
一度最小絞りまで絞ると戻ってこないことが多々あります。
現在のトラブルとその原因が絞り込めたところで
これから本格的に分解整備に取り掛かります。

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オリンパスペンSのカメラ修理

今日は「体育の日」ですね!
でもね。。。昭和40年代生まれの私としては
やはり体育の日といえば10月10日のイメージで
その日は全国的に「大運動会」なのですよねぇ。。。(笑)
今は「運動会」は春に行うところも多いそうですが
春に行う運動会はちょっと小規模な「小運動会」で
やはり10月10日は「大運動会」で
年に一度の大イベント、朝から夕方までみっちり行われます。
1ヶ月くらい前から体育の時間はもちろん
朝の全校集会も運動会の練習になります。
各個別競技の練習は比較的少なくて
練習のほとんどは開会式・閉会式の行進の練習です。
運動会自体は大好きだったけど
この「行進の練習」は大嫌いだったなぁ。。。。(笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンS」のカメラ修理を行っています。
数あるペンシリーズの中でも「EE系」と並んで
非常に人気のあるモデルですね。
初代ペンの上級モデルとして1960年にデビューし
レンズはD.ズイコー3cmF2.8、しゃったースピードは
きちんと倍数系列で1/8-1/250の6速+Bを装備しています。
よりきめ細かい撮影に対応できるようになりました。
露出計のない目測カメラなので
ネガフィルムを詰め、今日の露出は日なたでこのくらい
日陰でこのくらい、と大雑把に決めたら
ピントも被写界深度に任せる感じで
気の向くままにパシャパシャ撮っていく。。。というスタイルが
向いていると思います。
ハーフ判でもありますし非常にコンパクトなカメラなので
そういう撮影スタイルに向いていると思います。

お預かりしているペンSはシャッター羽根が開きません
ペンでよくある。。。というよりレンズシャッター機では
定番の羽根固着です。
ビハインドシャッターなのでフィルム室側に
シャッター羽根が露出しているので
羽根の重なった部分をそっとチェックしてみると
やはり油がしっかり付着しています。
その他、ファインダーのクモリ、レンズにはカビが見受けられます。
もちろんフィルム室のモルトも全滅です。

まだ現状チェックを行っただけの状態です。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。

余談ですが。。。
このペンSや初代ペンEEやEESは裏蓋を完全に取り外して
フィルム室の開閉を行うタイプです。
このタイプの裏蓋の底部分に貼られているU字状の
モルトは他のカメラのフィルム室によく使われる
1.5m厚のモルトでは例え新品でも
光漏れの確率が非常に高くなりますので2.5mm厚のモルトを使います。

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ミノルタXDのカメラ修理

今日は10月7日。。。10(とお)7(なん)ということで
「盗難防止の日」なのだそうです。
最近、何か盗難にあったってことはないですが。。。
あ、いや、先日、コンビニの傘置き場で傘持っていかれたな。。。(汗)
昔は車上荒らしとかにあったことはありますが
せっかく手に入れたものが盗難にあうって
何とも理不尽なことですよね。。。
昔はちょっと外出するときなんて家に鍵かけないのが
普通だったと思うのですが。。。
今はそんなこと絶対できないですよね。
わざわざ盗難防止に
頭やお金を使わなくて良い世の中になってほしいものです。。。

さてさて

本日のカメラ修理は「ミノルタXD」でございます。
世界初の両優先AE(SS優先、絞り優先)を搭載したカメラですね。
これまでの一眼レフは「絞り優先AE」か「シャッタースピード優先AE」か
どちらかを搭載したカメラしかなく
じゃ、どっちのAEのほうが優れているか。。。なんて論争もありましたが
その論争にピリオドを打ったカメラでもありますね。
SS優先AEを行うためにレンズも「MCロッコ-ル」から
「MDロッコール」へ変更もされました。
両優先AEに注目が集まりますが
ファインダースクリーンにはその後のミノルタの大きな魅力ともなる
「アキューマットスクリーン」が搭載され
これ以前のモデルとはファインダーの明るさが全く異なります。
さらにミノルタらしく使い心地にもこだわりが見られ
前モデルのXEに続きライカR4~R7のベースモデルともなりました。
XDは1977年に発売され1982年で生産を終了しましたが
ライカR4~R7はマイナーチェンジを繰り返しながら
1997年まで生産されました。
基本的にミノルタ製なのにミノルタにはなくてライカにはあった
機械制御シャッターとか最高速1/2000とかスポット測光とかを搭載した
XDがあればよかったのに。。。とたまに考えます(笑)

XDは正直言って電気的なものも含め
比較的トラブルの多いカメラだと思います。
今回、お預かりしているXDは
まず電池を入れても機械制御で動く「B」「O」(1/100)以外は
全く動作しません。
電源の入らない原因は電池室周辺にあり
とりあえずは電源は入るようになったのですが
今度は露出計が基本的に振り切ったままで
オートが全く働きません。
さらにXDで多く見かける症状ですが
シャッターボタンを押してから実際にシャッターが切れるまで
妙なタイムラグがあります。
加えてボディ側のレンズ絞込みレバーがシャッターを切っても
ほんのわずかしか動かずレンズを絞りきることができません。
でも、どれもXDでよく見かけるトラブルです。

これから本格的に分解整備に取り掛かりますが
露出計及びオートの不調は巻戻しクランク下の
摺動抵抗の汚れと劣化が原因と推測します。
シャッターレスポンスが悪いことと
絞込みレバーの動作不良は
おそらくミラーボックス下にあるエアダンパーの動作不良でしょう
電子基板関連の不良で修理不可になることも多い
XDですが今回はそのあたりは大丈夫じゃないかと思います。

とはいえ分解修理するにはいろいろと神経を使うカメラです。
慎重に分解を行っていきます。
短所もいくつかありますが
XDならではのまろやかで上品なシャッター音を聴くと
何でも許せてしまうのですよねぇ。。。
コンパクトでスタイリッシュなボディも含めて
何とも小悪魔的に魅力的な1台です。

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オリンパスM-1のカメラ修理

今日はピンとくる記念日がないのですが。。。。
1995年10月6日に太陽系以外で
初めて惑星が発見された日とされています。
ペガスス座51番星という5等星ほどの目立たない星ですが
地球から50光年ほどの距離で
太陽よりは1.5倍ほど大きい星です。
その周りを木星の半分ほどの質量の巨大ガス惑星が回っています。
ちょっとびっくりするのが
その惑星が太陽系から水星の距離の1/6ほどの非常に近いところで
たった4.2日で公転しているとのことです。
主星から近いため表面温度は1000℃ほどあるらしいです。
非現実的すぎて想像するだけでちょっとワクワクしますね(笑)

さてさて

本日は「オリンパスM-1」のカメラ修理を行っています。
いわゆる「OM-1」の極初期モデルです。
いろいろな大人の事情で最初の生産ロットだけ
「M-1」として生産出荷され、その直後
「OM-1」に改名されたわけですね。
「M-1」として出荷されたのは約5000台といわれていて
その希少性から市場でも高値を維持していますが
5000台よりは本当は多かったのではないかな。。。と思っています。
見かける台数が妙に多いのですよね。。。
大きめの中古カメラ屋さんにいくと必ず1台は見かけるし。。。(笑)

お預かりしている「M-1」は
露出計が非常に不安定なこととスローガバナで粘りが見受けられます。
心配されるプリズム腐食は何とか大丈夫でしたが
上カバーを開けてみると
粘着質となったモルトがプリズム上に張り付いていました。
このまま放っておくと間違いなくプリズムも腐食してしまいます。

過去、何度か明らかに普通のOM-1に
上カバーのみM-1に交換した個体を見たことがありますが
今回の個体はフィルム室の4本スタッド、
プリズム押さえの4本のバネ、根元部分がネジ留めされた巻上レバー
低照度警告スイッチの配線、深さの浅い接眼レンズ。。。。等々
M-1ならではの特徴を全て確認できます。
ただ、これは最初期のOM-1でも同様ではあるし
巻上レバーに関しては指当て部が破損しやすく
OM-1のものに交換されている個体も多いです。

M-1(OM-1)は軽量化のために
接眼レンズの枠から基板を積載する部分、
メーターを固定する台座、ファインダーボックスの枠まで
全て一体のプラスチックパーツが使われています。
これが初期のOM-1やM-1の場合、
経年劣化で非常に脆くなっていて
ちょっと手荒にネジを締め付けると簡単に割れてしまいます。
そのあたりにも細心の注意をしながら作業を行います。

分解途中で気がついたのですが
レリーズ機構部の動きもちょっと怪しいようで
ミラーアップがスムーズに動かないことがあるようです。
これから本格的に分解を進めて
各部点検整備一式を行います。