今日は「チンチン電車の日」だそうですよ。
1903(明治36)年のこの日に
東京電車鉄道の路面電車が新橋~品川で営業を開始し
東京で初めて路面電車(チンチン電車)が走ったことが由来になっています。
私は広島出身なので(正確には呉市ですが)
チン電は高校生や社会人になって
広島市内に日常的に行くようになってからは
とても身近な交通機関でした。
路線にもよりますが待つことも少なく乗りやすいですし
運賃もバスよりリーズナブルで使いやすいです。
先日の帰省では広島市内に出ることがほとんどなかったので
チン電には乗れませんでしたが
話題の広島駅ビル「ミナモア」2Fに直接チン電が
乗り入れるようになった新ターミナルはちょっと見てきました。
チン電も昔ながらのレトロな面も残しつつも
随分近代的になったものですね…
でもJRからの乗り換えは
非常に楽になってまたまた便利になっていました。
さてさて
本日は「ミノルタX-700」のカメラ修理を行っています。
1981年発売のカメラです。
それまでのミノルタ一眼レフの中核を担っていた
XG系の構造から脱却し完全新設計フレームとなった
当時の新世代のカメラです。
過去のXEやXDとは趣が異なりますが
それでもミノルタらしい非常に良い使い心地が魅力のカメラです。
特に明るくピントの山が掴みやすいキレのあるファインダーは
かなり病みつきになると思います。
しっかりした基本設計で丈夫且つお求めやすい中級機ということあり
長い間、安定したセールスも記録しています。
X3桁シリーズの中では最上級モデルであり
AFのαシリーズが登場してからもMF最上級機種として君臨し
登場から18年間もの間現行機種として存在し続けたカメラです。
登場の翌年にAEロック付きの「ニューX-700」に小変更が行われ
「ニューX-700」ではブラックボディのみのラインナップとなっています。
お預かりしているのも「ニューX-700」です。
「ニュー」でないX-700はもうあまり見かけなくなってしまいましたね。
シャッターは精度はともかくとしても
(高速SSにかなり大きな精度ズレあり)
元気に作動しています。
ただし露出計の値が全然ダメでレンズキャップをつけて
ファインダー内真っ暗にしてもアンダー方向(1/1000・F16側)に
振り切ってしまっている状況です。
この露出計のおかしな値に影響されて絞り優先オート
プログラムオートも全くアンダーで撮影には使えない状況です。
電子制御機ということで基盤内トラブルがあると
修理不可能な場合もあるのですが
今回の場合は予想通り摺動抵抗の汚れ・接触不良が原因のようです。
感度ダイヤル、絞り連動部にブラシで接触して
その位置によって抵抗値が変わる摺動抵抗があるのですが
それらのブラシ接触部が汚れているために起こる症状です。
XEやXDでも同様の症状がよくあるパターンです。
抵抗のみならず各接点やマグネット吸着部等
少しの汚れで接触不良が起こりやすいところを
入念に清掃して機械的な部分も清掃整備を行っていきます。
最終的に電気的な調整も若干行いますが
各部の清掃で最初に書いたSS不良も含めて
大部分のトラブルは解消されました。
電子制御機はやはり接点周りの清掃整備が重要ですね。
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