日別アーカイブ: 2018年10月1日

ペンタックスSPFのカメラ修理

今日は「日本酒の日」だそうですよ。
ビールもなんだかんだ飲みますが
お酒の中で何が一番好きかと言われると
やっぱり日本酒ですね!
食事を引き立たせる純米酒もいいし
洋梨やリンゴのようなフルーティーな香りの
吟醸酒もいいですよねぇ。。。
それに加えて今は全国各地のお酒が
簡単に手に入るので
お気に入りの日本酒を探す楽しみもあります。
少し前に日本酒離れが進んでいる。。。なんてお話もありましたが
今は少しは良い状況になったのかな。。。
そういえば先日、お客様にいただいた
和歌山の純米吟醸酒があるから
今日は日本酒の日ですし
お店終わったら少しいただきましょう

さてさて

本日は「ペンタックスSPF」のカメラ修理を行っています。
前身の「ペンタックスSP」の露出計を開放測光に対応させたものです。
絞込み測光と開放測光の機械的な部分での
大きな違いはレンズからの絞り情報が必要となるということですね
通常のM42マウントレンズでは
レンズの絞り情報の伝達ができないため
絞り伝達レバーが追加された「SMCタクマーレンズ」が登場しました。
つまりSPFであっても「SMCタクマーレンズ」を使わなければ
開放測光はできません。
SPFは露出計以外の部分は基本的にはSPと同様です。
しかしながら露出計周りはSPとは全くの別物です。
レンズの絞り情報も加えながら露出計を駆動することになるので
SPと比べると基板周りはずっと複雑になりました。

お預かりしているSPFは
まずプリズム腐食のトラブルを抱えています。
これはもう中古の腐食のないプリズムと交換するしかありません。
SP系のプリズム腐食はファインダー視野中央横方向に
一直線の黒い線が出るパターンです。
遮光のためにプリズム周りにぐるっと貼ってある
モルトの劣化が原因です。
加えて、SPF自慢の露出計が全く動きません。
おそらく接点やリード線の腐食が原因と考えられます。
シャッターも幕バランスが完全に崩れていて
精度は出ていません。幕軸が汚れていて動きが悪いようです。
細かいところを言えばセルフタイマーも固着したままになっています。
全体的に経年劣化で動きが悪い状態ですが
分解してキレイに清掃してスムーズに動作するようにすれば
十分復活できる状態と考えます。

で、今日は既に整備は一通り完了して組み上げた状態です。
シャッタースピードも問題なレベルになり
ファインダー内も視界良好、露出計ももちろん動作しています。
露出計に関しては接点清掃してリード線を交換しても
なかなか安定せず原因を探すのに苦労したのですが
不安定な原因はメーターのアース部分の接触不良のためでした。

機械的な動作部分を洗浄し、新しく注油を行っているので
少し時間をおいてから最終チェックを行います。
新しい油が馴染むまではなかなかシャッター幕軸の動きが
安定しないためです。

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