日別アーカイブ: 2018年12月16日

コニカⅢのカメラ修理

今日は「電話創業の日」だそうです。
1890(明治23)年のこの日に東京ー横浜間で
日本初の電話事業が開始となったそうです。
当時はまだ交換手が電話を繋いでいた時代ですね。
電話に関する環境は私が知っている
この50年弱でも劇的に変化しました。
中学生くらいの頃は100円玉握り締めて
近所の電話ボックスに夜になると電話かけに行ってたなぁ(笑)
(家の電話だと周りに聞こえちゃうし、長電話を怒られるので)
ちなみに10円だと3分、100円だと30分話せます。
(100円はお釣りが出ません)
もちろん携帯電話なんてまだまだ先の話ですから
外出すると連絡は一切取れないのが当たり前だったし。。。。
まぁ、それはそれで良い時代だったような気もします。

さてさて

本日は「コニカⅢ」のカメラ修理を行っています。
コニカの35mm版カメラは
1947年発売の「コニカスタンダード」に始まり
「コニカⅠ」、「コニカⅡ」と続き
今回ご紹介する「コニカⅢ」が発馬されたのは1957年です。
既に60年以上経っているのですね。
この「Ⅲ」でついにセルフコッキングとなり
招き猫のようなレンズの根元に生えたレバーを
2回押し下げることによって
フィルム巻上とシャッターチャージを同時に行います。
きちんと整備されたコニカⅢはこの巻上が何とも小気味良いのですよね。
装着されるレンズは基本的にヘキサノン48mmF2ですが
数は少ないものの48mmF2.4のモデルも存在します。
シャッターユニットはセイコーシャMXLで最高速は1/500です。

お預かりしているコニカⅢは
レンズシャッター機定番のシャッター粘りが見受けられます。
しばらく動かさずにおいて
一発目のシャッターはほぼ間違いなく開きません。
2回目以降はとりあえず開くのですが
少し放置しておくとやはり1回目は開きません。
そのうち全く開かなくなるでしょうね。
おそらく開いていてもスムーズには動作していないと思われ
露光量も不安定です。
スローにも若干粘りがあったり、距離計にもズレが見られます。
大きなトラブルになる前にリフレッシュしておけば
当分は安心して使えるかと思われます。

大きさはコンパクトなのですが
総金属製でずっしりと重いです。
でもこれが質感高くていいのですよねぇ。。。
実はコニカⅢは私も個人的に気に入って使ってます。
SS・絞りの設定がLV方式のため
ほんの少し戸惑うこともありますが
非常に使っていて楽しいカメラです。