日別アーカイブ: 2019年7月29日

キヤノンEFのカメラ修理

今日は「福神漬けの日」だそうですよ。
昨日の「菜っ葉の日」で菜っ葉の漬物の話をしたのに
今日もお漬物の話になってしまいます(笑)
福神漬けはもちろんカレーには欠かせない漬物ですよね。
カレーそのものも大好きですが
やはり福神漬けも大好きでカレー屋さんに行って
テーブルの上に自由に取れるタイプの福神漬けがあったりすると
山盛りに取ってしまいます。
カレーの辛味の合間に福神漬けの酸味がいいのですよねぇ。。。
そういえば最近はあまり真っ赤な福神漬けを見なくなりましたね。。。
私の中のイメージで言えば
「福神漬け=真っ赤」なのですが。。。
昔はカレーだけではなくお店の「焼き飯」とかにも
真っ赤な福神漬けがちょこんと付いていたような気が。。。
銀のさらに銀のスプーンで食べる昔ながらのお店の焼き飯。。。
また食べてみたいなぁ。。。(笑)

さてさて

本日は「キヤノンEF」のカメラ修理を行っています。
キヤノンFシリーズの一員ですが
ちょっと異端児的なカメラです。
この頃のキヤノン一眼レフは全て横走りシャッター機だったのですが
このEFは金属羽根縦走りシャッター機で
それも当時、色々なカメラで使われていたシャッターユニット
「コパルスクエア」を採用しています。
キヤノンでこの「EF」以外で
金属羽根縦走りシャッターを採用する一眼レフは
後の「Tシリーズ」までは存在しません。
さらにそのシャッターユニットを1/1000~1/2秒までは
機械式制御で駆動し、1秒以上のスローシャッターは
電子制御で駆動します。
つまり露出計を使わずマニュアル露出であれば
通常の手持ち撮影は電池ナシでも可能なのですね。
オート撮影はシャッタースピード優先AEで可能です。
デザイン的にも当時のFシリーズよりは現代的で
巻上レバーと同軸上にシャッターボタンがあるのも
他のキヤノン機にはないEFならではの特徴です。

お預かりしているEFは一通り動作はしているのですが
シャッター羽根の見えないところに汚れがあるらしく
高速シャッターで先幕・後幕のバランスが随分崩れてしまっています。
露出計、オートも1.5段ほどオーバーになっています。
それからEFでは結構見かけるトラブルですが
1秒以上の電子制御シャッターでシャッターがかなり高い頻度で
開きっぱなしになってしまいます。
これは電子制御がおかしいわけではなく
電子制御から機械制御(スローガバナー)に
上手く切り替わらないためかと思われます。
前回のEFのブログでも書きましたが
EFのスローシャッターは1/2秒より遅いシャッターの場合は
電子制御+スローガバナーで駆動します。
例えばシャッタースピードが2秒であれば
電子制御1.5秒+機械制御0.5秒で動作します。
(SS4秒であれば3.5秒+0.5秒)
で、電子制御駆動中は上カバーの赤ランプが点滅します。
今回の場合は例えばSS2秒で1.5秒の電子制御は完了して
ランプも消えているのですがスローガバナーが動かず
開きっぱなしになってしまうという状態です。
何にしろシャッター周り、スローガバナー周りの整備が必要です。

写真は一通りの整備が完了して様子見の段階です。
EFって「Fシリーズ」の中でもかなりカッコ良いカメラだと
個人的には思っています。
キヤノンらしいスマートさというかスタイリッシュさが
より強調されているように感じます。
少し大柄で重さもありますが
使ってみると非常に満足度の高いカメラだと思います。

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