日別アーカイブ: 2019年7月21日

キヤノンEFのカメラ修理

今日は「日本三景の日」だそうですよ。
松島、天橋立、宮島、ですね。
広島出身なので宮島には子供の頃から
何度も行っていて比較的身近な感覚ですが
松島、天橋立には行ったことないのですよねぇ。。。
天橋立は子供の頃、何故か絵葉書が家にたくさんあって
それでよく眺めていた記憶はあるのですが。。。
松島のある東北は未だ足を踏み入れたことないエリアだし(汗)
なかなか遠出する気分にもならないから
なかなか訪れることはないかもしれません。。。(苦笑)
ちなみに今年は通常通り宮島水中花火大会が開催されます。
8月24日(土)だそうです。
あぁ。。。宮島の花火大会はもう一度行きたいですねぇ。。。
これがまたなかなか行きにくいのですが。。。

さてさて

本日は「キヤノンEF」のカメラ修理を行っています。
キヤノンFシリーズの一員とはなりますが異端児的な存在です。
当時のキヤノンのラインナップの中で
唯一の縦走りシャッターを採用しています。
シャッターユニットはお馴染みのコパルスクエアです。
1/1000~1/2秒は機械制御シャッターですが
1秒以上のスローシャッターは電子制御です。
電子制御といってもちょっと変わっていて
例えばシャッタースピード2秒で動作させると
1.5秒は電子制御でシャッターを開いておき
残りの1/2秒はスローガバナーを使った機械制御で駆動する。。。といった
動作を行います。1秒以上のスローシャッターは同じパターンです。
なので、電池を抜いている場合には
1秒以上のスローシャッターは全て1/2秒で動作していまいます。
ちょっと変則的なハイブリッドシャッターです。

お預かりしている「EF」は電子制御シャッターも正しく動作していて
露出計・オートは少々ズレはあるものの
こちらも一応動作しているのですが
何故か上カバー上の赤ランプが常時点灯したままです。
この赤ランプはバッテリーチェックボタンを押された場合に点滅し
加えてシャッター電子制御時に点滅します。
(例えば先述の例でいうとSS2秒設定時に電子制御する1.5秒)
それ以外の場合は消えていなくてはならないランプです。
他、モルトが全滅で、ファインダー内はモルト屑だらけです。
全体の整備も合わせて行います。

赤ランプが点かないというパターンは比較的よくある修理で
原因もいくつ思い浮かぶのですが。。。
点きっぱなしというのは基板に問題があるのではと思われます。
機械制御部の整備を行いながらいろいろ試してみます。
最終的には基板交換すれば解消するとは思いますが。。。

EFはAE-1を開発している間の繋ぎのカメラ。。。ともよく言われますが
構造もなかなか面白くしっかり造られているカメラです。
さらにデザインがキヤノンらしくて良いですよね。
ちょっと大柄ですが非常にスタイリッシュなカメラだと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。