月別アーカイブ: 2019年11月

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「鍋の日」だそうですよ。
もうお鍋の美味しい季節ですねぇ。。。
基本的には水炊きに鶏肉メインが好きですが
これからの季節は牡蠣をたっぷり入れるのが良いですね!
牡蠣は最初にどかっと入れるのではなく
食べるときにさっとくぐらせる程度が一番好みです。
後は必要に応じて白菜、椎茸、えのき、木綿豆腐、長ネギ。。。
何を入れても美味しいですよねぇ。。。
合わせるお酒は日本酒、それも純米酒で決まりです。
これがまた合うのですよねぇ。。。お互いの味をさらに引き立てます!
あぁ、もうたまりません、近日中に牡蠣鍋します。。。
絶対深酒になるから
翌日休みのときがいいかな。。。(笑)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
毎月コンスタントに修理依頼のある大人気の一眼レフです。
当時の一眼レフとしては驚異的に軽量コンパクトな一眼レフです。
一眼レフだとどうしてもコンパクトカメラに比べると
持ち運びに不便な部分があり
やはり軽さと重さは大きな要素になってきますね。
特に当時より今のほうが軽さ・大きさは重視されるような気がします。
当時は「大きくてしっかりできたカメラが良いカメラ」と
いう部分が重視されていたような気もします。
(もちろんそれも当てはまる部分はあります)
交換レンズにしてもOMマウントのズイコーレンズは
コンパクトなものも多くこれも魅力のひとつですね。

お預かりしているOM-1は初期のモデルです。
M-1と同様にフィルム室にスタッドが4本あるタイプです。
巻上レバーこそM-1のものとは異なりますが
他は上カバー以外はほぼM-1と同様の時期のものです。
心配されるのはプリズム腐食ですが
かなり以前のことだとは思われますが
腐食の原因たるプリズム部のモルトは交換されています。
。。。とはいえ、もちろん劣化はしていて
このまままた交換しないとプリズム腐食の原因となってしまいます。
プリズム自体は最初のモルトでできたと思われる
外側塗装部分の腐食がわずかに確認できますが
内側蒸着には全く問題はなく良好な状態です。
他は一通り動作はしているのですが
やはり問題はいくつか散見されます。
まずはシャッターですが1/1000、1/500は開きません。
1/250でようやく開きますが1/2000くらいでおまけに
視野両端の露光差がかなりあります。
先幕の動きが遅く後幕に追いつかれてしまう状態です。
巻上のフィーリングもあまりよろしくなく妙な重さを感じます。
露出計は動作してはいるのですが不安定な上に大幅にアンダーです。
今回はご依頼者様とのお話で
使用電池は1.5Vで、それに合わせて露出計も合わせましょうと
いうことになっているのですが
本来の1.3Vでも2段少々アンダー目で
試しに1.5Vで計測してみると4段アンダーになってしまいました。
かなり大幅な調整が必要です。

露出計不安定の原因は電池室端子裏側のハンダ不良と
SW部の接触不良でした。
電池端子は中期OM-1に見られる樹脂ネジ留めではなく
通常のネジに絶縁体を挟んであるタイプです。
電池室~SW部までのリード線も念のため交換していきます。
トラブルはいろいろと抱えていますが
どれもよくある問題ばかりなので通常の整備で全て対応できます。
快適に気持ちよく使えるOM-1になりそうです。
ご依頼者様にも本来のOM-1の気持ちよさを
是非楽しんでいただきたいものです。

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アイレスフレックスのカメラ修理

今日は「アパート記念日」だそうですよ。
1910年(明治43年)のこの日に
東京・上野に日本初の木造アパートが完成したのだそうです。
それ以前にも日本には「長屋」があったから
集合住宅自体はあったとは思いますが。。。。
ちなみに私が生まれ育ったのも3件が同じ屋根の下の長屋でした。
で、19歳から一人暮らしでずっとアパート暮らし。。。
うーん、一生、一戸建てには縁がないようです(笑)
まぁ、一人暮らしですからね。アパートで十分なのですが。。。
でも年取ると気軽に引越しできなくなるから
将来的に今の仕事ができなくなったら
地元でぼろい家を探して終の棲家とするのもいいかもしれません。。。
(でもきっと都内から離れられないだろうなぁ。。。)

さてさて

本日は「アイレスフレックス」のカメラ修理を行っています。
1950年代に「頭文字AからZまでカメラメーカーが存在した」といわれる時代に
発売されていた二眼レフです。
製造元であるアイレス写真機製作所は前身はヤルー光学というメーカーで
ヤルーフレックスという6x6判二眼レフや
ヤルー35というめずらしい35mm判二眼レフを製造していました。
アイレス写真機製作所は二眼レフのアイレスフレックスだけではなく
35mm判レンズ固定式カメラであるアイレス35シリーズや
レンズシャッター式一眼レフであるアイレスペンタ35等を製造していました。
アイレスフレックスもいろいろな種類があり
搭載レンズやシャッターユニットにもバリエーションがいろいろ存在します。

お預かりしているアイレスフレックスはおそらくU型だと思われます。
レンズはアイレス・コーラル7.5cmF3.5
搭載されるシャッターユニットはコパル製で
最高速は1/300です。
フィルム装填はスタートマーク合わせのセミオートマットで
セルフッコッキングはありません。
おそらくかなり長い間仕舞いこまれていた個体だと思われます。
シャッターは動作していますがシャッター羽根は粘り気味
絞りレバーも少し重いのでこちらも粘りだと思われます。
レンズにはかなりカビが発生しており
このまま使うとかなり画質に影響。。。どころか
まともに写らないのではと思われます。
ファインダースクリーンはクモリまくりで
お約束のファインダーミラーはやはり交換しないとダメなレベルです。
。。。とはいえ致命的なトラブルはない様子で
しっかり整備してやればきちんと使えるカメラになりそうです。

一番心配されたのはやはりレンズの状態ですが
もともとあった前玉の拭き傷は残ったものの
カビはキレイに除去できました。
これであれば通常の写真に全く問題と思われます。
酷い汚れだったファインダーも非常にクリアになり
ミラー交換の恩恵もあって快適にピント合わせが行えます。
シャッター、絞りも軽快に動作します。
巻止めもカウンターもしっかり機能しています。
ローライコードをお手本にした国産二眼レフは
このアイレスフレックスを含めてたくさん存在しますが
どれも個性があって非常にいいですね。
一眼レフを大量に集めたいとはあまり思いませんが
二眼レフはこうやって手をかけるたびに
集めたい衝動が湧き上がってきて困ります(笑)

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キヤノンデミのカメラ修理

今日は「かき揚げの日」だそうですよ。
うどんやそばに乗せて食べることが多いですよね。
でも麺類の上に乗せるとせっかくのサクサク感が
半減してしまうのがちょっともったいないような気も。。。
そういえば。。。「天ぷらそば」とか「天ぷらうどん」といえば
海老天が乗っているのが普通だと比較的最近まで思っていました。
(ちょっとうろ覚えなのだけど
たぶんこっち(関東)に来るまでそう思っていた気がします)
かき揚げにしろ海老天にしろ
やっぱり本当は揚げたてが美味しいですよねぇ。。。
たまに近所の某チェーン店のお蕎麦屋さんで
蕎麦を食べるのですが(基本的に冷たい蕎麦)
ちょっとさみしいからかき揚げをつけるのですね。
でも冷めててボソボソで玉葱の甘みもいまひとつで
いつも後悔します(苦笑)
かき揚げに限らずちゃんとした天ぷら屋さんで
目の前で揚げてもらった熱々の天ぷら食べたいですよねぇ。。。

さてさて

本日は「キヤノンデミ」のカメラ修理を行っています。
ハーフ判カメラといえば「オリンパスペン」や
「リコーオートハーフ」が圧倒的人気ですが
キヤノンデミもなかなか良いカメラです。
個人的にもかなり好きなカメラです。
1963年の発売で「デミ」は英語・フランス語で半分という意味です
贅沢にプリズムを使用した実像式ファインダーを装備し
ファインダーの位置もレンズの真上になるように工夫されています。
セイコーシャ製プログラムシャッターで
セレン光電池使用の露出計を装備します。
レンズはキヤノンレンズSH28mmF2.8です。
ハーフ判カメラというと巻上げが「写ルンです」と同じような
ギアを指の腹で回すものが多いのですが
デミはきちんと巻上レバーなのですね。
さらにその巻上げが非常に滑らかで気持ちよいのです。
プログラムシャッターなので絞りを積極的に
コントロールできるカメラではなく
EEではないので単純にシャッターを押すだけというほど
気軽なカメラでもないのですが
露出もピントもざっくり一度決めたら
後は撮るだけというスタイルでいけば相当軽快に撮れると思います。

お預かりしているデミは
露出計の指針に合わせるプログラムシャッター連動指針の
動きが悪く1/60・F11あたりから高速側に動かないようです。
加えてファインダー・レンズのクモリがかなり酷いです。
レンズのクモリはかなりの部分で除去することができ
結果的に非常にクリアになったのですが
ファインダーのクモリは残念ながら完全に除去とはいきませんでした。
デミのファインダーは先ほども書いたようにプリズムを使用した
非常に贅沢な造りのファインダーなのですが
接眼レンズの変質のよるクモリが非常に多く
現存する大半の個体のファインダーが曇ってしまっています。
変質によるクモリなので
清掃では完全に除去することはできません。
今回もできる限りの清掃でお預かり時よりは随分クリアですが
完全にクモリがないというレベルまでは達しておりません。
もちろん普通に撮影に使う分にはそれほど問題にならないレベルにはなりました。

プリズム自体及び対物レンズ側は非常に状態は良いのですが。。。。

他、詳しくチェックしていくと若干のシャッターの粘りや
露出計がかなりオーバーなことも発覚しているので
整備・調整をしていきます。
露出計はセレンがいくぶん劣化していることで
若干起電が弱いものと思われます。
セレンと露出計の間に入っている固定抵抗を
抵抗値の少し低いものに交換することで調整していきます。

一通り整備を行ってある程度組み上げた状態です。
この状態でピントチェック及び調整、露出計及び
プログラムシャッターの精度、露出計指針連動の確認をしていきます。

余談ですがデミのフィルムカウンターは2コマごとに
2つカウントアップしていくようになっています。
これもちょっとめずらしい構造ですね。

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ヤシカエレクトロ35GSNのカメラ修理

今日は「文化の日」で祝日ですが
文化にちなんで色々な記念日が制定されています。
ざっとみても「まんがの日」、「レコードの日」、「文具の日」
「みかんの日」、「ハンカチーフの日」、「アロマの日」
「ゴジラの日」、「いいレザーの日」、「ビデオの日」。。。。などなど
そういえば「まんがの日」で思いだしたのですが
今更「ちはやふる」にはまってしまって
最近、最新巻(42巻)まで揃えて一気に読みました。
私も百人一首覚えようかなぁ。。。すぐ挫折しそうですが。。。(苦笑)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GSN」のカメラ修理を行っています。
エレクトロ35シリーズは
「ろうそく1本の光でも写る」ことを目指して作られた
電子制御レンズシャッター搭載のレンズ固定式カメラです。
色々なモデルが存在するのですが
大まかに分けると1973年までの比較的大柄なモデルと
1970年からコンパクトなモデルに分けられると思います。
1973年までの比較的大柄なモデルは
基本的に初代エレクトロ35をベースとしています。
今回の「GSN」は1973年発売のモデルで
初代エレクトロ35からの流れを汲むモデルとしては
最終のモデルとなります。
前モデル「GS」にホットシューが追加されたモデルです。
エレクトロ35シリーズ全てに共通しますが
露出は絞り優先AEで行います。
レンズはGSで搭載されたカラーヤシノンDX45mmF1.7を搭載します。
電池は元々、エレクトロ35のために作らせたと言われている
HM-4N積層水銀電池を使用しますが
現在では4LR44あるいはLR44x4個で
電池アダプタ等を利用して使用します。

古い電子制御シャッター機なので
基板内部品の劣化が心配され
たまに修理不能の個体も存在しますが
比較的、電子部品そのもののトラブルは少ないカメラだと思います。
ただ、電子制御カメラの宿命で
接点やハンダ劣化によるトラブルはかなり多く
現存している個体でもそういうトラブルを抱えているものが多いと思います。
加えて古い電池を入れたままにしていたことを原因とする
電池室及び配線の腐食によるトラブルは非常に多いです。

お預かりしているGSNも電池室には腐食跡が見られます。
幸い、通電しないほどではないので
できる限り端子を磨いて通電に影響ないように処置します。
お預かり時には何とか通電していたのですが
分解してみると電池室マイナス側のリード線は腐食により
断線寸前で軽くピンセットで触れただけで
ボロッとハンダ付けが外れてしまいました。
やはり接点の汚れはかなりあるようで
オート制御が非常に不安定です。
エレクトロといえばレリーズボタン下のゴムブッシュ劣化による
オート制御不能が定番なのですが今回の個体は
どこかのタイミングで交換されているらしく
(それでもかなり昔の話だと思われます)
そこのブッシュは全く問題ない状態でした。
レンズは相当カビに蝕まれていて
コーティングも一部劣化しているようです。
できる限りの清掃で対応しますが
通常の撮影に問題ないレベルには持っていけそうです。

リード線の多さが時代を感じさせますね。。。
ボディサイズが大きめなこともあって整備性そのものは良好です。
これからシャッターユニットの整備や
その周りの接点清掃等々を行っていきます。

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オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「書道の日・習字の日」だそうですよ。
私、書くのも左利きなのですが
右に直すために硬筆も習字も行かされましたねぇ。。。
小学校低学年の頃にでしたけど
もうそのタイミングでは遅かったらしく
その習字教室だけでは右で書いているのですが
他では普通に左で書いてしまい直りませんでしたね(笑)
まぁ、本人が直す気がなかったのだからしかたねいですねぇ。。。
筆なんてもう何十年も取った覚えがないので
右だろうが左だろうがまともに書けないと思いますが
筆どころか普通に書くこと自体がめっきり少なくなってしまいましたものね。
今のこれだってキーボードで打っているわけで。。。
筆はともかくペンででも
たまにはゆっくりしっかり書くことがないといけませんね。

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
1963年に発売された世界初のハーフ判一眼レフカメラです。
その後、露出計の追加されたFTや
FTから露出計が省略されたFVも発売されますが
個人的にはこの最初のペンFが好みです。
2回巻上で巻上も軽く巻上角も小さく
露出計のためのハーフミラーを備えないファインダーは
ピント合わせもFTより行いやすいと思います。
そういえば、ここのところペンFTの修理はちょくちょくありましたが
ペンFは意外と久しぶりかもしれません。
単に世界初のハーフ判一眼レフというだけではなく
ペンFはそれ以外にも非常に独創的なカメラで
通常の一眼レフでは見られない構造に溢れています。
その構造は素晴らしいのですが
やはりコンパクトさ優先になっているため
さすがに50年以上経過してしまうと
華奢な部分が結構あるのも事実です。

お預かりしているペンFは
シャッターが開いたまま固まってしまっています。
もちろんミラーも上がったままです。
ペンFはロータリーシャッターという
パックマンのような形をした切れ込みのある円盤が
回転することによってシャッターを開閉しています。
最高速の1/500のときのみ
何もブレーキがかからず1回転するような仕組みで
それ以外のシャッタースピードの場合は
ブレーキとガバナーで回転を一旦留め
設定されたシャッタースピードが経過したら
再び回転し1回転するという構造です。
いずれのシャッタースピードでも全開になるので
全速フラッシュシンクロが可能です。
今回はそのガバナとブレーキ周辺が固着してしまっていることが
トラブルの原因です。
このあたりもペンFならではの構造ですね。
ペンFのトラブルはこのガバナ周りと
ミラー駆動部関連が非常に多いです。
逆にそれ以外の動作不良はあまり見かけられません。

シャッターユニット、ミラー駆動部、ファインダー等々の整備を行い
最終チェックを行えば完成といった状態です。
巻上も非常にスムーズになりました。
ミラーを縦に配置し独特の経路を通って
ファインダーに像を導くため
レンズが大きくオフセットした独特のフォルムが
また何ともいいですね。
加えてやはりペンFは花文字が似合います。
ペンFTになるとセルフタイマーが付くため
上カバー正面の花文字は省略されてしまいますが
やはりここに花文字があるとカッコ良いですね。
もちろんレンズキャップの花文字もステキです。
(レンズキャップ、中古で探すと結構高いのです)
ペンFはプリズム腐食を起こしてしまっている個体も
多いのですは今回はプリズムもクリアです。
動きの非常にスムーズになったペンFで
ご依頼者様には存分に撮影を楽しんでいただければと思います。

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コニカⅡB-mのカメラ修理

今日は「本格焼酎の日」だそうです。
焼酎はまず大きく甲類と乙類に分けられます。
甲類は連続式蒸留機で蒸留したもので
エチルアルコール以外の揮発成分はほぼ取り除かれてしまいます。
これに対し乙類は昔ながらの単式蒸留という方法で
原料や発酵に伴う香味成分が多く残ります。
「本格焼酎」とはこの「乙類焼酎」のことを指しています。
「本格焼酎」にはその原料と製法によって
「芋焼酎」、「麦焼酎」、「米焼酎」、「泡盛」等々いろいろな種類があります。
それぞれ味わいが全く異なり飲む楽しさがありますね!
個人的には「泡盛」それも熟成期間の長い古酒(くーす)が好きなのですが
美味しいものはなかなかお高いので最近はご無沙汰です。。。
秋の夜長に静かにゆっくり飲む焼酎は
味わい深いですよねぇ。。。今夜あたり私もゆっくり飲みましょう
(お安い焼酎ですが。。。(笑))

さてさて

本日は「コニカⅡB-m」のカメラ修理を行っています。
コニカの35mm判レンズ固定式カメラは
1947年発売のコニカスタンダードに始まり
その後、コニカⅠ、Ⅱ、Ⅲとシリーズ化していきます。
今回のⅡB-mはコニカⅡからタイム露出が省略され(ⅡB)
さらにレンズがヘキサー45mmF3.5に変更されたものです。
基本的構造はⅡと変わりありませんが
レンズが変更になったこともあり
ほんのわずかに沈動する仕様だったものが
普通に固定式になっています。
セルフコッキングはまだ採用されておらず
フィルム巻上とシャッターチャージは別々に行いますが
二重露光防止機能は装備されています。
発売は1957年です。

お預かりしているⅡB-mも
長らく使用されていないものと見受けられます。
レンズにはカビが多く
ファインダーは曇ってしまっています。
ファインダー内距離計二重像もズレてしまっており
シャッター羽根に粘りも見られます。
とはいえ、この時代のレンズシャッターでよくある症状ばかりで
全体の整備一式で快適に使えるようになると思われます。
経年劣化のせいで動きが悪かったり
汚れていたりカビが生えていたりはありますが
元々、非常に大事に使われていたものと思われ
外装のコンディションは非常に良好です。

各部点検整備一式を行い外装も磨き上げました。
この時代(1950年代)の国産カメラはどれも高級感あって
質感も非常に高く眺めているだけでも楽しくなってきます。
レンズ・ファインダーも非常にクリアになり
動きも非常にスムーズになりました。
こういうカメラで1枚、1枚、丁寧に撮り歩く
写真散歩はとても楽しいし気持ちよいでしょうね。
今日はお天気も良いですし
私もカメラを持って出かけたくなってきました。
(もちろんお店も作業もあるので出かけられませんが(苦笑))

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