コニカⅡB-mのカメラ修理

今日は「本格焼酎の日」だそうです。
焼酎はまず大きく甲類と乙類に分けられます。
甲類は連続式蒸留機で蒸留したもので
エチルアルコール以外の揮発成分はほぼ取り除かれてしまいます。
これに対し乙類は昔ながらの単式蒸留という方法で
原料や発酵に伴う香味成分が多く残ります。
「本格焼酎」とはこの「乙類焼酎」のことを指しています。
「本格焼酎」にはその原料と製法によって
「芋焼酎」、「麦焼酎」、「米焼酎」、「泡盛」等々いろいろな種類があります。
それぞれ味わいが全く異なり飲む楽しさがありますね!
個人的には「泡盛」それも熟成期間の長い古酒(くーす)が好きなのですが
美味しいものはなかなかお高いので最近はご無沙汰です。。。
秋の夜長に静かにゆっくり飲む焼酎は
味わい深いですよねぇ。。。今夜あたり私もゆっくり飲みましょう
(お安い焼酎ですが。。。(笑))

さてさて

本日は「コニカⅡB-m」のカメラ修理を行っています。
コニカの35mm判レンズ固定式カメラは
1947年発売のコニカスタンダードに始まり
その後、コニカⅠ、Ⅱ、Ⅲとシリーズ化していきます。
今回のⅡB-mはコニカⅡからタイム露出が省略され(ⅡB)
さらにレンズがヘキサー45mmF3.5に変更されたものです。
基本的構造はⅡと変わりありませんが
レンズが変更になったこともあり
ほんのわずかに沈動する仕様だったものが
普通に固定式になっています。
セルフコッキングはまだ採用されておらず
フィルム巻上とシャッターチャージは別々に行いますが
二重露光防止機能は装備されています。
発売は1957年です。

お預かりしているⅡB-mも
長らく使用されていないものと見受けられます。
レンズにはカビが多く
ファインダーは曇ってしまっています。
ファインダー内距離計二重像もズレてしまっており
シャッター羽根に粘りも見られます。
とはいえ、この時代のレンズシャッターでよくある症状ばかりで
全体の整備一式で快適に使えるようになると思われます。
経年劣化のせいで動きが悪かったり
汚れていたりカビが生えていたりはありますが
元々、非常に大事に使われていたものと思われ
外装のコンディションは非常に良好です。

各部点検整備一式を行い外装も磨き上げました。
この時代(1950年代)の国産カメラはどれも高級感あって
質感も非常に高く眺めているだけでも楽しくなってきます。
レンズ・ファインダーも非常にクリアになり
動きも非常にスムーズになりました。
こういうカメラで1枚、1枚、丁寧に撮り歩く
写真散歩はとても楽しいし気持ちよいでしょうね。
今日はお天気も良いですし
私もカメラを持って出かけたくなってきました。
(もちろんお店も作業もあるので出かけられませんが(苦笑))

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