月別アーカイブ: 2020年6月

チノン35のカメラ修理

今日は6月4日ということで
「虫の日」だそうですよ。
子供の頃は。。。誰もがそうかもしれませんが
昆虫大好きで毒があるものや刺されたり噛まれたりしたら
シャレにならないもの以外であれば何でも触れたし
何でも捕まえていたなぁ。。。
いつ頃から全く触れなくなったのでしょう(笑)
いまやアオムシでさえもあまり触りたくないかな。。。
まぁでも触らずに見ている分には今でも平気です。
先日もクマンバチがかなり近くで一生懸命
花粉と蜜を集めているのでカメラ構えて当分観察していました。
ちなみにクマンバチはこちらからよほどのことをしなければ
まず人を刺すことはありません。
オスのクマンバチは自分のテリトリー内の動くもの全てに反応するので
人がいると追っかけてくることがありますが
そのうちどこかに行ってしまいます。
それにオスの蜂は毒針を持っていません。
(蜂の針は産卵管が変化したもの)
今の季節、クマンバチが派手な羽音をさせて
近づいてくることが多いですが
あまり気にせずに放っておきましょう。
あ、でもスズメバチやアシナガバチには
本当に注意してくださいね!

さてさて

本日は「チノン35」のカメラ修理を行っています。
うーん、このカメラ調べても詳細が全く出てきません。
チノンであればもっと昔の35EEとか
有名なところではベラミとか
AF化された35Fであれな知っているのですが
(いずれも当店では修理不能)」
この「35」は初めて見ました。
。。。とはいえ。。。これは中身は
ほぼコニカC35です。
レンズこそチノン銘で感度設定ダイヤルの形状や
巻上レバーの形状こそ異なりますが
他はほぼC35フラッシュマチックと同一です。
おそらくOEM生産されていたのかなと想像します。

で、お預かりしているチノン35は
電池室の腐食が酷く当然露出計不動です。
C35と弱点も共通です。
電池室もですがシャッター駆動部の円盤の動作不良も
若干確認できました。
これもC35でよくあるトラブルですね。

上カバーとレンズ銘板をみなければ
C35と本当に変わらない構造です。
ただ、セルフタイマーが省略されているのですね。
それでもレンズボード側にはセルフタイマーレバー用の
穴がしっかりあけられています。
これからシャッターユニットも外して
シャッター周りの整備を行いつつ
電池室からの配線をすべて交換します。
露出計本体は動作しているようなので
それでとろあえず動作するのではないかと思います。
そういえばC35にはない
露出計調整用の可変抵抗が付けられています。
露出計調整は少し楽かもしれません。

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ヤシカエレクトロ35GSのカメラ修理

今日は6月3日ですが。。。
うーん、記念日がないわけではないのですが
あまり興味をそそられるものがないかなぁ(汗)
昨日は火曜日で定休日だったのですが
起きたらお昼過ぎていました(汗)
いや、目覚ましは普通に朝7時にならして
止めたことも覚えているのですが
やはり休みで予定がないと二度寝しちゃいますよね。
ここのところの休みは朝一に毎週、通院の予約があったので
久しぶりに特に予定のない火曜日でした。
。。。とはいっても休みの日くらいでないと
できないことが山積みにされていたのですが
さすがに起きたのが昼過ぎではモチベーションが下がってしまいました(笑)
近所の哲学堂公園ですが1ヶ月半ぶりに写真を撮り
現像を出しに新宿に行き
ヨドバシで興味のあるものを少し見ていたら
すぐ日も落ちて暗くなってしまいました。
で、夜になったら翌日の仕事の準備と
月曜日にやり残した仕事を片付けます。
まぁ予定のない定休日なんてこんなもので
わけわかんないうちに終わります(苦笑)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GS」のカメラ修理を行っています。
エレクトロはヤシカを代表するレンズ固定式カメラです。
1966年の初代エレクトロから1975年のGXまで
いろいろなモデルが作られました。
初代~GSN(GTN)までの使用電池がHM-4の少し大柄なモデルと
CC以降のコンパクトなモデルに大きく分けられると思います。
今回のGSは初代からぼ流れをくむ少し大きめのボディのカメラで
基本的な構造は初代のものを引き継いでいます。
GSで大きく変更されたのはレンズで
45mmF1.7のスペックは変わりませんが
コーティングが新コーティングとなり
レンズ名も「カラーヤシノンGX」となりました。
この次のGSNの変更点はホットシュー装備くらいなので
このGSが前期エレクトロの完成形といってもよいと思います。

シリーズを通して基本的に大口径レンズを装備し
絞り優先AEで撮影するカメラです。
いわゆる指針式の露出計は持たず
オート制御外や手振れしてしまう設定になるときは
ボディ上面とファインダー内に赤か黄色の警告灯を点灯し
絞り値の変更を促します。これもシリーズ共通の仕様です。
目測のMCを除く全モデルにレンジファインダーを装備します。
こうしてみると非常に高いスペックを誇るカメラだと思います。

お預かりのエレクトロGSは
バルブが効かずに普通に切れてしまいます。
もちろん電池の入った状態です。
マグネットの汚れが原因かと思われます、
電子制御シャッターなので各部の接点が弱点ではありますが
やはり汚れのせいかオート露出は作動するものの
非常に不安定です。
よくエレクトロで問題になるレリーズ部のゴムブッシュに関しては
今回は既に対策品が使われており問題はございません。

写真では既にレンズは外してありますが
前玉は比較的軽症だったのですが
後玉のカビとクモリがかなり酷い状態でした。
できる限りの清掃で対応いたしますが
若干のカビ跡は残るかと思われます。
リード線の多さが非常に時代を感じさせますね。
これから各接点の清掃やシャッターユニットの整備に
本格的に取り掛かります。

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ペンタックスSLのカメラ修理

今日から6月ですね!
6月1日は「写真の日」ということで
このブログ的にも「写真の日」にまつわるお話を。。。と
思ったのですが6月1日はいろいろな記念日が
制定されている日で
その中に「世界牛乳の日」というものもあります!
子供の頃から牛乳大好きで
今でも1日500mlは飲む私としては
こちらを取り上げないわけにはいきません(笑)
牛乳は本当に栄養たっぷりで
タンパク質、カルシウム、脂肪、必須アミノ酸等の
栄養成分がバランス良く豊富に含まれていて
コップ1杯(約200ml)で
1日に必要なカルシウム量の約1/3を摂ることができるのですよ!
日本人は特に大人になってからの
カルシウム不足が深刻ですから手軽に飲むだけで補給できる
牛乳は毎日たっぷり飲みましょう!
牛が育つくらいだから栄養満点なのは当たりまえですよね!
牛乳さえしっかり飲んでいれば風邪なんてひかない。。。と
昔から思っています(笑)
それになんていっても美味しいですものねぇ
甘すぎないし、のどが渇いているときでもグビグビ飲めるし
それほど高くもないし。。。
でも「牛乳」はやはり成分無調整のものに限りますね、
飲みごたえと満足感が雲泥の差です。
それでも「牛乳」であればまだ良いのですが
少しお安い「加工乳」や「乳飲料」には
基本的に手を出しません。。。
あ、昔の呼び名で言うコーヒー牛乳(乳飲料)だけはたまに買うかな(笑)

さてさて

本日は「ペンタックスSL」のカメラ修理を行っています。
「SL」は当時大ヒットしていた「SP」から
露出計を省略したモデルです。
当時は内蔵露出計をまだまだ信用していない人も多く
売れ筋のモデルや高級機には
露出計なしのモデルを各メーカー用意していました。
SLもそんなカメラのひとつです。
私も個人的な考えではこの時代のカメラなら
露出計は付いていないほうが好みです。
50年以上たった露出計の精度的な問題もありますが
それはしっかり調整してあれば信用できますが
平均測光だったり中央部重点測光だったりすると
同一視野内で輝度差が激しい場合にやはり結果を読みにくいですね。
私は今であればコンデジの露出設定をすぐ参考にしますし
10数年前まえでゃスポットメーターを使って
写る範囲内を細かく測光してから値を決めていました。
まぁそれもポジのときだけで
ネガだと内蔵露出計でもいいし
適当に勘でもいっか。。。くらいラフでしたが。。。(汗)
何にしてもマニュアル露出のみでオートのないカメラであれば
いろいろトラブルの起こりやすい露出計は
ないならないでそのほうが良い。という考え方はありかと思います。
露出倍数のかかるフィルターを使う時だけは
TTL内蔵露出計が便利で楽ですが。。。

お預かりしているSLは
一通り動いてはいるのですが
少々動きづらそうな部分が見え隠れしています。
高速シャッターは先幕・後幕のバランスが崩れ精度不良
低速はガバナーの制御がうまくできないらしく
非常に不安定な状態です。
巻上も妙な重さを感じます。
致命的なトラブルを抱えているわけではないのですが
本来の動きからすると程遠い。。。という状態です。

一通り分解して動く部分を徹底的に掃除を行います。
もちろん抵抗にしかならない古い油はキレイに落とします。
もちろんモルトも内部に使われているものを含め
全て交換です。
そうして再組立てした時点での写真です。
全体的に非常に動きが軽快になり
巻上フィールも非常によくなりました。
清掃・注油のみでもある程度SS精度は出るようになりましたが
幕テンションの微調整でさらに追い込みます。
新しい油が馴染むまで幕速は少々不安定だと思われるので
少し時間をおいてから最終調整を行っていきます。

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