今日は「蚊の日・モスキートデー」だそうですよ
ちょっとイヤな記念日ですねぇ(苦笑)
1897(明治30)年のこの日に
イギリスの細菌学者ロナルド・ロスが
羽斑蚊(ハマダラカ)類の蚊の胃の中から
マラリアの原虫を発見したことに由来するそうです。
今となっては数は少ないとは思いますが
蚊に刺されることで様々な感染症にかかる場合があります。
そうでなくても蚊に刺された後はかゆくって
下手に搔きむしると痕になってやっかいなことになりますものねぇ
蚊が媒介するといえば個人的には
「日本脳炎」のイメージが強いのですが
予防接種の普及もあってかなり激減したようです。
それでも国内で年間10人くらいは発症するのだそうです。
手っ取り早く蚊を撃退…となるとやっぱり「蚊取り線香」ですよねぇ
個人的なやはり「金鳥」かな…
いまだに夏なると毎年お世話になっています。
蚊取り線香の香りを感じながらビールを飲んでいると
「あー夏だなーーーー」と思いますよね(笑
さてさて
本日は「コニカオートS1.6」のカメラ修理を行っています。
コニカのレンズ固定式のレンジファインダー機は
コニカブランドとしては最初のカメラとなる
コニカ・スタンダード(コニカⅠ)に始まり
最初のⅠ・Ⅱ・Ⅲまでのシリーズから
デザインを角型にガラッと変更した「コニカSシリーズ」が登場し
さらにその「Sシリーズ」から派生して
「オートSシリーズ」が誕生します。
シリーズ名通り「シャッタースピード優先オート」を搭載し
「S」ではセレンが主だった受光体も
「オートS」では登場時からCdSを搭載します。
最初のSではCdSは上カバー部肩の前面に配置されていましたが
2代目となる「オートS2」ではレンズ上に移設され
フィルター使用時も含めより正確な速攻が可能となりました。
今回の「オートS1.6」は「S2」のレンズ(ヘキサノン45mmF1.8)を
ヘキサノン45mmF1.6に変更したモデルです。
それ以外の部分は基本的に「S2」と共通です。
お預かりしている「オートS1.6」は
まずはシャッターが切れません。
巻上げてレリーズしても何も起こりません。
シャッターも動かず作動音もなしです。
シャッター羽根が完全に固着しているものと思われます。
後でわかったのですがシャッター羽根の固着に加えて
無理に固着したセルフタイマーを動かした形跡があって
セルフのレバーが変形していて
それがさらにシャッターを切れないような位置で
変形のため止まってしまっている…というのも
シャッター不動の原因の一つになっていました。
これが意外と気が付かなくて少々時間がかかりました。
さらにオートS系ではお馴染みですが
底部電池室脇のSW部(BCと露出計切替)に
接触不良があり露出計の動作が非常に不安定です。
接点の清掃修理を行い
周辺の配線交換も行うと
それまで不安定だった露出計は安定し
感度も鈍かったのですが元気よく針が振れるようになりました…
…いや…今度は振れ過ぎですね…(苦笑)
BC時にはまぁ予想通りの動きなのですが
露出計時にレンズキャップをしてCdSをふさいでも
元気よく指針が振れてしまいます。
CdSの抵抗値がスカスカになっていて
光量に関わらず抵抗値が低くなってしまっているようです。
中古良品のCdSと交換を行い
やっと調整で何とかなるレベルに動きが落ち着きました。
他、シャッターユニット・巻上機構整備
レンズ、ファインダー清掃、距離計調整等を行って仕上げていきます。
気持ちよく使えるカメラに今回も仕上がりそうです。
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