日別アーカイブ: 2023年8月26日

ヤシカフレックスのカメラ修理

今日は「レインボーブリッジ開通記念日」だそうですよ。
1993(平成5)年のこの日に
東日本最大のつり橋「レインボーブリッジ」が開通しました。
今年で30年になるのですね!
港区芝浦地区と台場地区を結ぶ東京タワーとはまた異なる意味で
首都圏のシンボルと言える存在だと思います。
深夜0時まではライトアップもされていて
深夜の首都高11号台場線を通ると
周りの夜景も含めてなんとも美しいのですよね
わき見運転はいけませんが。。。(苦笑)
実は橋の周辺の土地が狭く両脇のアーチ部分に
ケーブルを長く引くことができず
中央部のケーブルが作るアーチに比べて
両脇のアーチ部分が短く力学的にもバランスがとても悪いのです。
このバランスの悪さを解消するために
レインボーブリッジは陸地から通常の橋よりも強い力でケーブルを牽引し
安全面での問題もクリアしているのだそうです。
限られたスペースに建造物を作るのは本当に難しいのですね…
レインボーブリッジを見るたびに
こういうこともついつい考えてしまいます。

さてさて

本日は「ヤシカフレックス」のカメラ修理を行っています。
昨日に続いて二眼レフですが
「ヤシカフレックス」も同じ「ヤシカフレックス」という名前で
様々なモデルが存在し、モデル名で判別ができないため
種類を特定しようとするとなかなかややこしいカメラです。
その点は昨日の「プリモフレックス」以上ですね。

今回お預かりしている「ヤシカフレックス」は
レンズ間にSS・絞りのダイヤルはなく
赤文字の「Yashica」+楕円のロゴがあり
フィルター枠はBay1バヨネットであることから
C型かと思われます。
搭載シャッターユニットはコパルで
最高速は1/300
レンズはヤシコール80mmF3.5です。
フィルム装填はスタートマーク合わせのセミオートマットです。
本来は実用的で非常に使いやすい二眼レフです。

ただし整備前の今回の「C型」それなりにトラブルも抱えており
そのままではとても撮影に使える状態ではありません。
今回も何かが破損している…というような状態ではありませんが
積年の経年劣化がいろいろなトラブルを引き起こしています。
まずシャッターは羽根が粘っていてゆっくりと作動します。
もうこの時点で普通には撮影はできません。
加えてレンズ・ファインダーにはかなりのカビが見受けられ
ファインダーミラーはいつものパターンで劣化で曇っています。
やはり全体的にしっかり動ける状態に復元して
光学系に入念な清掃が必要です。

画像でも多少わかりますが
ミラーは半端なく曇っていて
いくらファインダーやビューレンズを清掃しても
ミラーがこれではファインダーはまともに見えません。
ここまで劣化していると清掃ではどうにもならないので
表面鏡は切り出して新品と交換します。
まだ本格的な整備はこれからですが
しっかり整備すれば先述したように
非常に使い勝手の良いカメラですので
存分に撮影を楽しんでいただけるようになると思います。

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