日別アーカイブ: 2024年9月18日

ニコンFのカメラ修理

今日は「かいわれ大根の日」だそうですよ。
野菜不足を宇t根日ごろから自覚していますが
かいわれ大根も入手しやすくて
何にでも使えて便利そうですね。
お味噌汁や付け合わせに使いやすいので
毎日、ブナシメジやエリンギ等のキノコ類だけは
必ずそれなりの量を口にしているのですが
それにかいわれも同様に加えてみても良さそうですね。
大きな葉物野菜は一人暮らしだと手に余ることが多いので
こういうスプラウト食材が合いそうです。
食べる量も随分と少なくなっているので
ちょうど良さそうです。
(その割には痩せないのが不思議でなりません)

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
ニコン最初の一眼レフであり
その後、長く続くニコンフラッグシップシリーズの
第一号機でもあります。
そして日本の一眼レフ機の知名度を
一気に世界的なモノへ押し上げたカメラでもありますね。
「F」に関しての伝説的なエピソードに触れていくと
キリがないのでこの辺にしておきます。
そういう受け売りや予備知識なしに
向き合っても「F」は現在でも充分に優れたカメラです。
精度の高い部品でキチンと組み上げられ
ある程度のメンテナンスを行っておくだけで
まだまだいつまでも普通に動くと思われます。

お預かりしてる「F」も
何か致命的なトラブルがあるわけではございません。
ただかなり長い間使われずにしまい込まれていたようで
各部駆動部が本来の動きではありません。
特にスローシャッターはわかりやすく
固着気味でガバナが止まりそうに息つきながら
1秒のSSを何とか2~3秒かけて動いているような感じです。
低速スローガバナはわかりやすいですが
高速も幕軸等の動きが悪いようで
先幕後幕の幕速バランスが崩れていて
精度は全く確保できていないような状態です。
巻上にも重苦しさがあるので
やはり全体的に本来の軽い動きができるように
メンテンナンスを必要としている状態です。

幕軸や巻上機構の動作不良は通常の整備で
問題なく進みそうですが
スローガバナの固着はそれなりに重症です。
もちろん破損しているとかではないので
修理は可能ですが時間をかけてゆっくり
動きを取り戻す処置を行っていきます。
画像にはファインダーがありませんが
今回はフォトミックファインダーがセットされていました。
ボディ側とは異なりフォトミックの露出計は
残念ながら問題があると修理不能の場合が多いです。
特に「F」のフォトミックは後の「F2」と比べると
摺動抵抗の劣化や剥がれ落ちが酷いモノが多く
これに関しては当店では残念ながら処置のしようがありません。
加えてこれはアイレベルもですが
プリズムの腐食の関してはこちらも修理不能です。
このあたりは非常に堅牢な機械的部分と比べると
どうしても経年劣化に敵わず
脆い部分が多いと感じます。

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