日別アーカイブ: 2025年2月14日

ミノルタコードのカメラ修理

今日は「煮干しの日」で「ふんどしの日」ですね…
いや、やはり「バレンタインデー」に
触れないわけにはいかないですか…(笑
この日は世界各地でカップルの愛の誓いの日とされています。
ヨーロッパやアメリカでは男性から女性に花やギフトを贈ったり
大切な友達にカードを贈ったり
夫から妻へアクセサリーを贈ったり
子供同士でキャンデーの交換をしたりすることが習慣になっています。
世界的に見ると日本とは異なり
男性から女性に贈り物をする日として広まっているようですね。
さすがに今の私には縁遠い日ですねぇ(苦笑)
関連する記念日もいろいろ制定されていて
簡単に調べても「チョコレートの日」「ネクタイの日」
「イケメンの日」「恋の神様の日」「日本酒女子会の日」
なんてものが出てきます。
バレンタイン関係なく私は甘いモノ大好きなので
いろいろ品ぞろえも良いでしょうから
あとでスーパーででもチョコレート買ってきて
おやつにしたいと思います。

さてさて

本日は「ミノルタコード」のカメラ修理を行っています。
1953年発売の二眼レフです。
ミノルタの二眼レフと言えば「オートコード」が有名ですが
その前の世代にあたるモデルです。
ミノルタの本流としては「ミノルタフレックスシリーズ」が存在し
「ミノルタコード」は当時の現行モデル
「ミノルタフレックスⅡB」の普及版として発売されました。
ただ、この「ミノルタコード」でその後のミノルタ二眼レフの
大きな特徴ともなる「ハラキリ型」の
ピントレバーが装備されピント合わせが
より迅速に行えるようになりました。
テイクレンズは3群3枚プロマーSⅢ75mmF3.5で
ビューレンズはビュープロマー75mmF3.2です。
シャッターはシチズン搭載のモデルと
セイコーシャラピッドが搭載されたものが併売されていました。
フィルム装填はスタートマーク合わせのセミオートマットです。
ただセルフコッキングは装備されておらず
シャッターチャージはフィルム巻上とは別途に
チャージレバーでチャージする必要があります。
このタイプは意図しない多重露光に注意が必要です。

お預かりしているミノルタコードは
かなり長い間使われずにしまい込まれていた個体のようです。
外装もかなりボロボロですが
問題なのは各部の動きがかなり重くなっていることです。
シャッターは何とか動作しますがやはり羽根の動きに粘りがあります。
絞り設定レバーも妙に重いので絞り羽根にも粘りがあるようです。
絞り羽根に粘りがある場合は無理に動かし続けていると
羽根を破損させる恐れもあるので早急な清掃整備が必要です。
そしてこのモデルの大きな特徴でもあるボディ下部に設置された
「ハラキリ型」のピントレバーも動きが重いです。
「オートコード」もそうですが
このピントレバーは経年劣化の影響もあって
重い状態で動かしていると比較的折れやすいモノが多いのです。
折れてしまうともはや交換部品はありません。
軽くスムーズな状態で普通に動作させる分には
全く問題ない場合が多いのでここも早急に清掃整備が必要です。
他、ファインダーはやはり汚れ等で非常に見えにくく
スクリーンの清掃はもちろんですがミラーの交換が必要です。
レンズは比較的状態が良いのですが
こちらもできる限りの清掃を行っていきます。

まだ現状の問題点を洗い出しただけの状態です。
これから本格的に分解整備取り掛かります。

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