今日は「スイカの日」だそうですよ。
スイカの縞模様を綱に見立てて
「な(7)つのつ(2)な(7)」(夏の綱)と読む
語呂合わせからだそうです。
夏を代表する果物ですよねぇ
言われてみればこんなに暑いのにまだ今年はスイカ食べてないや…
一人暮らしだとさすがに丸々とはいらないので
今夜あたりカットされたスイカでも買って帰りましょう
勝手なイメージなのですが
夏休みの日の朝には桃を食べて
お昼にはスイカを食べるってイメージが
子供の頃に植え付けられていて
この二つは本当に夏の代名詞です。
スイカに限りませんが
暑い日が本当に続くので水分補給をしっかりしましょう
でも果物で水分補給って
今考えるといろいろ贅沢だなぁ…(笑
でも美味しいからできるだけ旬の果物は小まめに買って
しっかりいただきます!
さてさて
本日は「オリンパス35DC」のカメラ修理を行っています。
1971年発売のカメラです。
ネーミングの由来はデラックスなコンパクトです。
低輝度な場面から高輝度な場面まで
どんなシーンでも簡単に撮影するための
40mmF1.7大口径レンズに
露出計連動プログラムシャッターの組み合わせです。
詳しい情報はありませんがかなりのヒット作だと思います。
そのため現存台数は多く
当店にも修理依頼の多いカメラです。
シャッター自体は機械式のプログラムシャッタで
本来は電池がなくても動作するのですが
露出計連動の上に露出計が振れないほどの低輝度の場合は
失敗を防ぐため機械的にシャッターロックがかかります。
シャッターロックを回避するための
強制シャッターモードもあるのですが
これも強制的に露出計を動作させて解除するため
いずれにしても電池が入っていないとシャッターを切ることができません。
そして電池室等のトラブルで露出計が不動となっている
個体が非常に多いカメラでもあります。
当店にやってくる「35DC」はたいていは露出計関連のトラブルです。
お預かりしている「35DC」も露出計が不動で
シャッターを切ることができません。
でも完全に不動というわけでもなく
電池を入れたり出したりしていると
たまに露出計が動作してシャッターが切れることもあるようです。
ご依頼者様曰く少し前までは普通に使えていたそうです。
電池室を見ても液漏れ跡や腐食は見当たらず
さほど悪いコンディションと思えません。
「35DC」はオリンパスらしく(苦笑)
少々変わった構造をしていて
露出計が底部に配置されています。
そのため底板を外せば露出計にはアクセスできるので
先に露出計本体がキチンとぐ置くかどうかだけはチェックしておきます。
露出計に直接電圧をかけてみたところ元気に針は振れますので
露出計本体には問題ないようです。
…となると…問題は配線かハンダの劣化かと思われます。
ちなみに電池室の真横に露出計が配置されているのに
電池室からの配線はいったん上部の基盤を経由して
CDS回路等を経由してまた下部の露出計に降りてくる構造です。
限られたスペースに配置するための工夫かと思われますが
少々ややこしいです…
電池室裏のハンダにも劣化はありましたが
それよりも原因はそこからの配線そのもの劣化でした。
電池室から上部基盤までの配線を外して
両端をテスターであたってみると
明らかにまともに導通していない状態でした。
両端の剥けた部分は一見キレイでゴム被膜にも潰れ等はないのですが
やはり見た目だけではわかりませんね。
内部はしっかり腐食が進んでいるようです。
上画像は配線を外す前の取り掛かり始めのモノですが
フラッシュマチック関連もあり
指針抑え式機械式プログラムオート機の割には
いろいろややこしいカメラです。
あまり整備性が良いとは言いにくいですね。
それでも機械制御なのでそれなりになんともでもなるのですが…
劣化した配線は交換し、他の部分のチェックや整備を含めて
入念に隅々を見ていきます。
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