今日は「菜っ葉の日」だそうですよ。
「な(7)っ(2)ぱ(8)」(菜っ葉)と読む語呂合わせからだそうです。
葉物野菜を食べて夏バテを防ぎましょう!ということらしいです。
キャベツ、白菜、ほうれん草、小松菜、チンゲン菜、野沢菜、
水菜、レタス、ネギ、ニラ、タマネギ、ニンニクなどがありますね。
どれもビタミン類やミネラルが豊富に含まれています。
個人的には「なっぱ」といえば
私の実家では「広島菜のお漬物」だったのですよ
必ず食卓のどこかにあって
少し醤油をつけて食べるとこれが白飯に合うんです。
「なっぱ」だけでごはん一膳食べられちゃいます…
食べ盛りの頃はおかずがなくなると
ご飯はお茶漬けにして「なっぱ」を添えて
仕上げに一気に平らげる…なんてパターンがお決まりでした。
子供の頃に馴染んだものはいまだに習慣になっていて
広島菜はさすがにこちらにいると手に入らないので
代用の野沢菜を必ず朝ご飯のお供にしています。
お盆に帰省した際には広島菜も買って帰って
懐かしの味を堪能したいと思います。
さてさて
本日は「キヤノンTLb」のカメラ修理を行っています。
1976年発売のカメラです。
ちょっとめずらしいですね。
同じ年には次期Aシリーズの「AE-1」が登場するので
「Fシリーズ」としては末期のモデルとなります。
中身としては「Fシリーズ」を代表する中級機
「FTb」をよりシンプルにしたカメラです。
この前年に同様に「FTb」を簡素化したモデル
「TX」が輸出モデルとして登場していて
それの国内版ともいえるカメラです。
シャッタースピードは1/1000を省略し
最高速が1/1000となりました。
この時代のキヤノンお得意の「QL」も非搭載で
アクセサリーシューのx接点も省略されています。
FTbやF-1だとやたらと機能が追加されている
セルフタイマーレバーも絞り込みプレビュー機能のみとなり
ミラアップやセルフタイマーは省略されています。
「FTb」と同じくTTL開放測光ですが
露出計SWやバッテリーチェック機能も省略されています。
基本的に露出計は常にオン状態です。
…といっても露出計の電池消費量はわずかなものですし
レンズキャップでもしておけばほとんど消費されないと思います。
コンパクトカメラでも常時オンのカメラが結構ありますが
これで全く問題ないと思います。
電源SW周りのトラブルも多いですし…
お預かりしている「TLb」はかなり長い間使われいなったと思われ
どこかが致命的に壊れているわけではないのですが
全体的に動きが悪く高速シャッターの精度は出ておらず
低速にするとスローガバナーが粘ってしまう状況です。
露出計も動作はしているのですが
指針の振りが鈍く
不安定な上にかなりオーバー目を指示します。
配線劣化で正しい電圧が露出計まで届いていないと思われます。
油切れや内部の汚れも含め
全体的に清掃整備が必要な状況です。
プリズム内に腐食はありませんでしたが
お決まりのプリズム抑えのモルトの加水分解で
プリズム塗装部分に少し浸食が始まっていました。
腐食前に手を入れることができたので
貴重なキレイなプリズムをそのまま使い続けることができますね。
内部は基本的に「FTb」とほぼ共通ですが
「FT」以降、コンデンサレンズ背後に配置されていたCDSは
「TLb」では一般的な接眼レンズ上部に配置されます。
そのためキヤノンお得意の「中央部部分測光」ではなく
この時代に一般的な「中央部重点測光」となっています。
「FTb」では露出計SW及びバッテリーチェック周りの
接触不良が非常に多いのですが
「TLb」ではその部分がごっそりなくなっているのは良いですね。
余計なリスクがない構造となっています。
いろいろシンプルなつくとなっているカメラですが
普通に日中屋外で撮影する分にはこれで十分だと思います。
余計なものがない分、故障のリスクは減り
機械的にも余裕のあるカメラだと思います。
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