ミノルタオートコードLのカメラ修理

今日は「下駄の日」なのだそうですよ。
日付の「7」は下駄を作るときの寸法に
「7寸7分」という数字が使われたことからで
「22」は下駄で歩くとその跡が「二」に見えることからだそうです。
ちなみに7寸7分は約23.3cm、ちょっと小さめですかね?
足跡が「二」ということは2枚歯の下駄ですね
一時、下駄が欲しかった時期があるのですよねぇ
でも音が騒々しいのですよねぇ…それも魅力ではありますが
よく下駄履いて歩く時の音を「カランコロン」なんて言いますが
実際はそんなかわいくないですね。
「ガランゴロン」って感じかと…
ちょっとかわいい音がするのは下駄というより
木のサンダルって感じのモノですね…
もうでも下駄はちょっと無理かな…
頭いかれて歩きが不自由になってからは
バランスがとりにくいので下駄なんかで歩こうとすると
2,3歩で転ぶ自信しかありません(苦笑)
いや、逆にリハビリになっていいかも…
この季節になると気軽にはける涼し気な履物に目が行きますよね
下駄もいいですが最近、私は昔ながらのベンサン(便所サンダル)を
手に入れて気に入って履いています
普段はこのくらい気兼ねなく履けるものがいいですねぇ

さてさて

本日は「ミノルタオートコードL」のカメラ修理を行っています。
毎度書きますが「オートコード」は国産二眼レフを代表する名機ですね。
その初代の「オートコードⅠ型」に
セレン光電池使用の露出計を内蔵したモデルが
今回の「オートコードL」です。
「L」はライトバリューの頭文字からですね。
露出計表示はLV表示となっていて
SS・絞りリングにも対応する「LVナンバー」も表示されます。
(通常のSS・絞り値はビューレンズ上面集中表示)
ただし残念ながらセレン式の露出計は
セレンに劣化等の問題がある場合は当店では修理不可能です。
オートコードLの露出計は機械的には全く連動していないので
もし露出計が動かなくても
通常のオートコードⅠ型と機能的に変わりはありません。

お預かりしている「オートコードL」は
露出計はさておきそれ以外の部分に問題を抱えています。
まずレンズボードの留めネジが緩んでいるのか
妙にグラグラしています。ピント位置に影響あるほどです。
さらにそのピント位置も大きな問題ありで
最短距離まで繰り出すと今にもレンズボードが外れそうな位置まで
繰り出されます。
実際に後で確認したのですがもう1/3回転ほどヘリコイドが繰り出すと
ヘリコイドから外れてしまうような状態です。
それだけ繰り出してしまうような状況なので
当然ながらピント精度も出ているはずもなく
反対に無限遠位置までボードを引っ込めても
実際のピント位置は1mくらいに合うような状態です。
分解品でヘリコイドを外したのだと思われますが
適当に組んだだけの状態かと思われます。

まずはヘリコイドやレンズボードの調整から行いますが
こういう個体は他にも何があるかわからない部分がありますので
慎重に各部をチェックしながら作業を行います。
もちろん、シャッターユニットの整備や
レンズ清掃、巻上機構の整備調整も並行して行います。
致命的な破損個所があるわけではないので
しっかり整備調整すれば快適に使える状態に仕上げられると思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ミノルタSR-T100Xのカメラ修理

今日は「日本三景の日」だそうですよ。
「松島」、「天橋立」。「宮島」ですね!
いずれも海に面していて海の青と松の緑のコントラストが
美しい場所ですねぇ
…とはいいますが…地元広島県内の「宮島」には
子供の頃から何度も行ったことがありますが
「松島」と「天橋立」は残念ながら訪れたことはありません。
うーん、私、気軽にパッと日帰りで行けるところには
フットワークが比較的軽いのですが
何日かかけて旅行となるともう面倒くさいのですよねぇ(苦笑)
山にハマっていた頃は山だけは嬉々としてテント行っていたのですが
それ以外は全く行かないですねぇ…
首都圏に移り住んで20年になりますが
いまだに北関東や東北には足を踏み入れたことはないですし
頭いかれて少し足が不自由になってからはさらに出かけなくなったし…
残念ながら「松島」や「天橋立」を訪れることはないでしょうねぇ
でも「宮島」は呉に帰省した勢いででも
また近いうちに行ってみたいですね!
宮島ももう20年くらいは行ってはいないのですが…(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタSR-T100X」のカメラ修理を行っています。
「SR-T100X」聞きなれないモデル名ですよね。
私も今回、初めてこのモデルの存在を知りました。
いわゆる「輸出モデル」ですね。
国内のモデルと若干の仕様変更もされた
輸出モデルが存在するのは各メーカーでよくあるのですが
ミノルタはモデル名を変えたいろいろなモデルが
他社より多く存在するような気もします。
見た目的にはこんな感じです。

ネーミングから「SR-T101」の輸出仕様かと思いましたが
ベースは「SR-T101」ではなく後継の「SR101」かと思われます。
後で分解して内部機構を見ても「SR101」と共通のようです。
「SR101」ベースということでアクセサリーシューは
接点付きのホットシューですね。
ファインダースクリーンもマイクロプリズムではなく
スプリットイメージです。
機能的にはいくつか省略されている部分もあります。
まずは見た目でもわかりますが
セルフタイマーがないですね。
なので妙に前面がすっきりしたデザインになっています。
そしてSR-T系の特徴ともいえる
ファインダー内っシャッタースピード表示も省略されています。
そのため関連する連動糸も1本少なく
連動糸を駆動すためのプーリー類もそもそも付いてはいません。
他は機能面ではSR101と変わりありません
もうひとつ外観でわかりやすいのは
マウント部の絞り連動環が樹脂製の黒に変更されています。
SR101やSR-T101シルバーモデルだと金属製シルバー環ですね。
全体的にはいい意味でシンプルなカメラだと思います。

外観的には非常にキレイな個体で
動作も一通りは行えます。
ただしやはり全体的に動きは悪く
古い油脂類や汚れが幕軸等の動きを妨げています。
そのため高速シャッターでの精度は出ておらず
特に1/1000は完全に開かない状態のようです。
露出計もハンダやSW類での接触不良があるようで
不安定な動きを見せています。
モルトは当然ながら全滅です。
やはり全体的に整備が必要な状態です。

整備そのものはいつものSR-T系の手順で行っていきます。
連動糸が1本少ないだけ少しだけ手間が少なくて助かりますね。
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ミノルタSR-T101のカメラ修理

今日は「やまなし桃の日」だそうです。
桃の季節ですよねぇ~美味しいですよねぇ
広島にいたときにはお隣の岡山の桃が身近でしたが
関東に来てからは山梨の桃が身近ですね。
山梨・長野方面に登山口までクルマで
登山によく行っていた頃には
帰りに道の駅とかで桃をよく買って帰りました。
軽く冷やして食べると本当に美味しいですよねぇ
果物の中でもかなり好きなほうに入る桃ですが
言われてみれば今年はまだ食べてなかった…
少し前からスーパーでも見かけていたのに…
今日の帰りには必ず買って帰ります!楽しみが増えました!
辛口の白ワインが合いそうですね…
それも買って帰らなきゃ…(笑
ちなみに日付は「百」を「もも」と読むことから
1年で百の倍数の200日目に当たるこの日を記念日としたのだそうです。
また、この時期は美味しい桃の出荷時期でもあるということです。
まさに今が旬ですよね!

さてさて

本日は「ミノルタSR-T101」のカメラ修理を行っています。
あれ?先週あたりにも2台ほど修理したような気が…
ここのところ本当にSR-Tが多いですね。
まぁたまたまだとは思いますが
SR-Tに限らず同じ機種が
比較的集中的に同じ時期に入ることが
多いのは不思議ですよね。
もともとSR-T系は整備依頼の多いカメラですが
こんなに集中してはいることも珍しいですね。
…というわけでいまさら機種の説明は不要かとも思いますが
60年代~70年代のミノルタを代表する一眼レフでもあり
機械制御機という括りの中では時代を問わず
ミノルタを代表するカメラと言ってもいいと思います。
7年以上にわたって生産販売が続けられ
内部基本機構がほぼ同じ、SR-Tスーパーや
SR505/SR101まで含むと次世代のXシリーズに移行するまで
70年代の後半までミノルタの屋台骨を支え続けたカメラです。
それほどのロングセラー機であることからもわかるように
非常に基本設計に優れたカメラで
現在でもきちんと整備を行えば
非常に使いやすい良いカメラであることは間違いないところです。

お預かりしているSR-T101も長い年月が経っているにも関わらず
何とかシャッターは切れている状況です。
しかしながらかなり長い間使われずに仕舞い込まれていたものと思われ
各部の動きはやはり悪く、露出計も全く動作しません。
シャッターも動作するとはいえ精度は全く出ておらず
本来のスムーズさからはほど遠い状況です。
革得て唐山ながらモルトは全滅で
ファインダー内にもモルト屑がたくさん入り込んでいるうえに
カビもかなり発生しておりファインダー内が全体的に
霧がかかったように曇ってしまっています。
装着されているMCロッコールPF55mmF1.7レンズも
盛大にカビが発生しており
このままではさすがにまともに写真は撮影できない状況です。

それでも何かが壊れている(破損している)わけではなく
経年の汚れや古い油脂で見え辛かったり動かなかったりという
症状があちこちに出ている…という状態です。
すなわち、きれいに清掃を行って古い油脂類を除去し
カビもできる限り除去し、動きの調整さえ行えば
全く問題なく動作すると思われます。
ただ、少しだけ注意しなくてはいけないのは
樹脂類や抵抗類の劣化で単純に清掃・調整だけでは
本来の動きが取り戻せない場合もあります。
もちろん代わりの新品部品は手に入らないのですが
SR-T系はロングセラー機なこともあって
比較的、程度の良い中古部品が手に入りやすいので
できる限りの整備・修理を行い
まずは普通に撮影に使えるように仕上げていきたいと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ミノルタX-500のカメラ修理

今日は7月16日…
「なな(7)いろ(16)」(七色)と読む語呂合わせで
「虹の日」だそうです。
季節的にも梅雨明け前のこの時期に
空に大きな虹が出ることが多いことも由来の一つになっているそうです。
今日の都内はカッと晴れ渡り
雨の気配も虹の気配も今のところは全くないですが
まだ梅雨明け前ということを忘れるほどの
真夏の暑さになりそうですね。
ただ確かにこの季節は午後から
いきなりの豪雨になることも多いのですよね。
外出の方は本当にいろいろとお気を付けください。
虹の色はグラデーションなので
正確には何色ともいいにくいのですが
日本では一般に、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の七色とされています。
大空に大きくかかった虹を見つけると
なんだか得したような気になりますよね。
英語では「rainbow(レインボー)」ですね
これは「雨(rain)」と「弓(bow)」の単語からできた言葉であり
「雨で作られた弓」を意味するのだそうです。
とりあえず一雨さっと降って気温が下がってほしいところです
そのあとで大きな虹が見えたら嬉しいですねぇ

さてさて

本日は「ミノルタX-500」のカメラ修理を行っています。
1983年に発売されたカメラです。
上位機種には先に発売されている
超ロングセラーモデルの「X-700」が君臨しており
「X-500」はその兄弟機ともいえるポジションです。
露出モードは絞り優先オートとマニュアル露出が可能で
「X-700」に搭載のプログラムオートは装備されません。
ただX-500のファインダー情報はマニュアル時の設定SSも
点滅で表示され(X-700は適正SSしか表示されない)
露出計指示の適正SSも同時に表示されます。
さらに絞り値も直読でファインダー内に表示されるので
マニュアル露出時にはかなり便利なカメラになっています。
ただしX-700に装備される露出補正ダイヤルは未装備となります。
シャッター等の基本スペックは両機とも共通で
ミノルタお得意のアキュートマットスクリーン装備で
非常に明るくキレの良いファインダーです。
デザインの違い等は好みの問題ですが
オートでより使いやすい「X-700」に対し
マニュアルでより使いやすい「X-500」と
兄弟機とはいえ単なるグレード差ではなく
キャラクターの違いがあることに好感が持てるカメラです。

ただしいわゆる電子制御カメラなので
場合によっては修理不可能なことも多くあるカメラです。
X700同様それほど電子部品トラブルが多いカメラではありませんが…
お預かりしている「X-500」は
ご依頼者様に指摘いただいているのは
フィルムカウンターが動かないということです。
おそらく結構長く使われないまま仕舞い込んであったカメラかと思われます。
カウンターの件もそうですが
全体的に動きが悪い部分や接触不良部分も散見され
少々動きが不安定なようです。
そしてモルトは当然ながら全滅です。
ファインダー内にもモルト屑が多く入り込んでいます。
いずれにせよ快適に撮影に使うためには
一通りの整備が必要な状況です。

まだ上カバーを開けただけの状態です。
まずはカウンター不動の原因を簡単にチェックしています。
本当はもう少し分解を進めた状態で
画像を記録してブログの材料にしようと思っていたのですが
実は上カバーを開けることに予想外の時間がかかってしまいました。
正確に言うと巻上レバーを止めているネジが
異様に固くてそれを外すだけで2時間以上かかったのです…(苦笑)
巻上方向から考えても逆ネジでもおかしくない部分ですが
X-500のそこは普通に順ネジです。
その代わりしっかり強く締めてあるのはわかるのですが
経年で固まっていることもあり強烈に締まっていたわけですね。
あまりの固さに「あれもしかしてここ逆ネジだっけ?」と思い
以前の分解時の資料を引っ張り出して確認するほどでした。
こういう場面で力任せに無理をしてネジを舐めたり
ねじ切ってしまうのは最悪の展開なので
溶剤や潤滑油を使いながら時間をかけて緩めていきます。
この仕事をしているとこういう場面はとにかく多いのですが
とにかく「焦って力任せにしない」というのが教訓です。
強引に進めても大抵の場合はロクなことになりません(笑
という感じで苦労してやっと開いたので
ちょっと一呼吸入れて記録画像を撮ったところです。
ここからもいろいろ手間のかかる手順はありますが
分解を進めてしっかり整備を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

キヤノネットQL17G-Ⅲのカメラ修理

今日は「ひまわりの日」だそうですよ。
大きなひまわりの花を見かけることが多くなる季節ですね。
でもこの記念日の「ひまわり」は
実は花のひまわりではなく
気象衛星「ひまわり」のことだそうです。
1977(昭和52)年のこの日に
日本初の静止気象衛星「ひまわり1号」が
アメリカ・フロリダ州ケープカナベラルの
ケネディ宇宙センターから打ち上げられたことに由来しています。
この打上以降、テレビの天気予報で
「気象衛星ひまわりからの画像です。」と
天気図と重ねあわされた実際の雲の画像を見ることが
当たり前になっていきましたね。
「ひまわり1号」は1989(昭和64)年6月30日に運用を終え
「ひまわり2号」以降は、鹿児島県の
種子島宇宙センターから打ち上げられています。
2023(令和5)年7月時点で、気象観測を行っている衛星は
2016(平成28)年11月2日に打ち上げられた「ひまわり9号」であり
2022年(令和4年)12月13日より運用されているそうです。
「ひまわり」ももう9号なのですね。
「ひまわり」の名前は、やはり植物の「ひまわり」から来ていて
常に太陽の方を向いている「ひまわり」のように
地球の方向を向いているという意味に由来するのだそうです。

さてさて

本日は「キヤノネットQL17G-Ⅲ」のカメラ修理を行っています。
1961年に衝撃的なデビューを飾った初代キャノネットから
11年後の1972年の発売でキヤノネットシリーズの最終機種となるカメラです。
「G-Ⅲ」の”G”はグレードアップの頭文字で
「Ⅲ」は世代として初代、ニューキヤノネット、そしてこの「G-Ⅲ」が
三世代目という意味ということですが
実質的にはニューキヤノネットのマイナーチェンジ版といってよいと思います。
構造的に異なるのはバッテリーチェック部分くらいで
他はほぼ「ニューキャノネット」と共通です。
この「G-Ⅲ」は非常にロングセラーとなったモデルでもあり
1982年夏まで10年以上発売が継続されました。
生産台数も非常に多く約120万台が作られたそうです。
ニューキャノネット以降の小型化されたキャノネットは
現在でも非常に人気の高いカメラです。
シャッタースピード優先オート搭載で
露出計はオフになるもののマニュアル露出も可能
大口径レンズ搭載、レンジファインダー装備
このあたりのスペックと機能は初代から何ら変わりない部分です。
小型化こそされましたが構造的な考え方も
初代から受け継いでブラッシュアップされてきたもので
元々の構造とコンセプトが非常に優れていて生き残ってきたものと思います。

お預かりしている「G-Ⅲ」は
おそらく長い間、仕舞い込まれていたものと思われます。
ただ水銀電池はちゃんと抜いて保管してあったものと思われ
この類のカメラにありがちな電池室の腐食等のダメージはなく
露出計も精度はともあれ動作はしています。
ただ問題なのはシャッターと絞りです。
まず巻き上げてシャッターを切ってみると
シャッタースピードの設定に関わらず
「よっこいせ」という感じでゆっくりと羽根が開き
ゆっくりと閉じていきます。
その際にシャッター羽根に油がべったり滲んでいるのがよくわかります。
絞り羽根はマニュアル設定の場合だとシャッターをチャージすると
設定した絞りに絞り羽根が動作するはずなのですが
F16に絞り込んでチャージしても羽根は全く出てこずに
絞りは解放のままです。
こちらも油滲みでピッタリ張り付いて固着しているものと思われます。
そしてレンズにはカビがかなり生えており
ファインダーも濃霧注意報が出ている日のように
曇って霞んでしまっています。
さすがにこのままではどうにも撮影に使えない状況です。
どこかが破損してるわけはないですが
とにかく通常の動きを取り戻すための整備清掃が必要な状態です。

まだ現状を確認しただけの状態です。
これから本格的に分解整備取り掛かります。
このタイプのカメラの多くはコストの関係もあり
フィルム室の遮光は構造的なものより
モルトプレーン等の遮光材に遮光を頼る傾向があります。
そのため高級一眼レフ等に比べると
フィルム室のモルトの量も多く
劣化した場合のダメージや影響も大きく出ます。
今回もモルトはもちろん全滅で要交換ですが
モルトの状態にはより気を遣う必要があるかと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ヤシカフレックスのカメラ修理

今日は「人間ドックの日」らしいですよ。
1954(昭和29)年7月12日に国立東京第一病院
(現:国立国際医療研究センター)で
初めて「人間ドック」が行われたことが由来となっているようです。
偶然ですが昨日の定休日に
頭の後遺症の定期通院で病院に行ったので
次の人間ドックの予約もしてきました。
「次の…」って言っても来年の1月なんですけどね
私の通っている病院では特にコロナ禍の頃は
予約が取りづらく予約しても半年後以降になってしまっていたので
ここ数年は夏の通院時に予約して1月にドックを受ける…というのが
パターン化しています。
ちょっと大きな病気をいくつかしているせいで
比較的いろんな検査を普段から
受けているほうだとは思いますが
それでも年に1回は全身をある程度調べる必要がありますよね…
この年齢になるとしかたないです。衰えているのは事実ですし…
身体に何が起きるにしろ、
早期発見すれば何とかなる可能性が高いですものね。
あまり神経質になり過ぎるのも問題だとは思いますが
ある程度はきちんとチェックする必要はあると思います。
それでもダメな時はダメでしょうし
病気じゃなくて事故とかケガのリスクまで考えたら
もはやキリがないのですが…
自分自身のことですなので
できる範囲である程度は気をつけたいと思います。

さてさて

本日は「ヤシカフレックス」のカメラ修理を行っています。
標準的な二眼レフの定番ともいえるカメラです。
修理する立場でいえば単に「ヤシカフレックス」でまとめてしまいますが
これが「ヤシカフレックス」の中でも
かなりの種類が発売されていてその判別がなかなかややこしいカメラです。
ボディ側には大部分のモデルが単に「Yashicaflex」としか表記がなく
それでいて機能から何から大きく異なるモデルも多いのです。
今はネットで調べればいろいろな情報や見分け方も見つかるので
手掛かりはたくさんあるとは思いますが
もうちょっと細かいモデル表記をしてもらいたいものですね。
でもヤシカフレックスだけではなくて
50年代のカメラは他にも同様のモノは多いのですが…

お預かりしている「ヤシカフレックス」は
レンズ前面フィルター取付け部がバヨネット(Bay1)で
テイクレンズ・ビューレンズの間両側に
それぞれSS設定ダイヤル、絞り設定ダイヤルがあり
(表示はビューレンズ上に集中表示)
シャッターがコパルMXV(B・1s~1/500)であることから
B型後期とか新B型と言われるモデルだとい思われます。
フィルム装填はスタートマーク合わせの
セミオートマットです。
セルフコッキングこそないものの
非常に高機能で且つ使いやすいモデルだと思います。
露出設定ダイヤルと情報上部窓集中表示は
やはり使いやすいと思います。
レンズはヤシコールの80mmF3.5が搭載されます。

かなり長い間使われていないものだと思われますが
その割には状態は悪くありません。
シャッターは若干の羽根粘りがあるものの
一通りは動作しています。
ただしさすがにファインダーとレンズはカビが盛大に
発生しています。
ファインダーミラーは定番ですが劣化で曇っていて
さすがに交換しなくてはまともにファインダーは見えません。
加えて外装の貼り革がパリパリに剥がれてきていて
お預かりの時点で全体の1/3以上はは剥がれている状態でした。
この時代の貼り革は剥がれるだけではなく
割れてしまってもう使えなくなるのですよね。
今回は外装貼り革は全て張替を行います。

まだ分解に取り掛かる前の状態です。
まずは残っている貼り革を全部剝がすことから始めています。
いずれにしても分解時には剥がさなくてはなりません。
今回の新B型やこれをベースとしたヤシカDは
二眼レフ初心者でも比較的使いやすいカメラだと思います。
さすがに未整備のモノはいずれもいろいろな問題を
抱えているとは思いますが
しっかり整備を行えば非常に気持ちよく使えるカメラです。
今回もしっかり整備して
快適に撮影に使っていただきたいと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

キヤノンF-1のカメラ修理

今日は「泣く日」だそうですよ。
「な(7)く(9)」(泣く)と読む語呂合わせからですね。
泣くことで喜怒哀楽の感情表現の豊かさについて考える日だそうです。
単に「泣く」と言っても
いろんな感情で泣く場合がありますものね
感動して思わず出る涙はいくら出してもいいとは思います。
でも痛いとか苦しいとか悲しいとかで出る涙は
できる限り避けたいと思います。
年取ったせいもあって涙腺が弱くなったのか
「最近やたら泣けるなぁ…」と思っていた時期もあったのですが
気が付いて見れば最近感動して
思わず泣けたという覚えがあまりないですね…
数日前ノムスケの今季初勝利にはちょっとウルっときましたが…
(野球の話です(笑))
たまには「涙活」したほうがいいのでしょうねぇ
ストレス発散になれそうですし
映画やドラマはあまり見る気になれないので
感動大作なコミックでも手に入れて読んでみるとか…ですかね…
その前に腰を落ち着けて読める時間を確保しなければ…

さてさて

本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
最近、「F-1」の依頼が少し続いてますね。
数日前にも「F-1」の修理のブログを書いた気が…
キヤノン初のプロ向け一眼レフカメラです。
1971年発売開始です。もう50年以上前になるのですね。
先行しているライバル機、ニコンF2と同様に
過酷な状況下でも確実にシャッターが切れ
撮影できるように作られたカメラです。
しかしながらそれは現行モデルの頃
新品あるいはしっかりと整備された個体における状態での話で
製造から50年間使いっぱなしの個体では
さすがに「F-1」といえども本来の性能は発揮できません。
基本的な部品のクオリティや精度は非常に高いものがあり
時間の経った現在も十分に問題のないものですが
定期的に交換しなくてはならない消耗部品ももちろんありますし
定期的にメンテナンスをしないと
本来のスムーズな動きを確保することはできません。
それは「F-1」だけでなくどのカメラでも同じではありますが…

お預かりしている「F-1」は一通りは動作しており
このままでも何とか撮影には使えそうな感じです。
ただやはり本来のスムーズさは出ていない部分もあり
高速シャッターの精度はかなり問題が出ています。
場合によっては写真の一部が暗くなったりする症状がありそうです。
スローシャッターも少々ガバナに粘りが出ています。
今回の「F-1」は1976年のマイナーチェンジ後の
「F-1N」とも呼ばれるモデルで
巻上角の変更や巻上レバーの変更等、外観でわかる部分だけでも
従来モデルに十数か所の変更が行われています。
内部構造の基本的株部には全く変更はないですが
それでも細かい部品の変更等は行われています。
特に露出計SW部あたりは接点の形式も変わっていたりするのですが
相変わらずSW接触不良は前期と同じくよく起こります。
今回もBCはほぼ不動で露出計にしても接触不良で
指針が不安定です。
接点なのだから形状に関わらず定期的な清掃を行わないと
接触不良が起こるのは当たり前なのですが…

まだ取り掛かったばかりの状態ですが
これから本格的に分解整備取り掛かっていきます。
この時代のこのクラスのカメラは定期的に分解整備を行って
長く使うことを想定している造りになっているので
当然ながら整備性には優れています。
正しい手順さえ踏んで丁寧に作業を行えば
元々の基幹部品の精度の高さも相まって
本来の動きを取り戻しやすいカメラだと言えると思います。
作業を行っていると
そういう部分も「やっぱりさすがのフラッグシップ機」と
関心するところもたくさん見られるカメラです。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ペンタックスSVのカメラ修理

今日は語呂合わせの記念日の甥日ですね。
「質屋の日」「ナンパの日」「なはの日」
「ナイスバディーの日」「なわの日」…
そんな中に「七転八起の日」なんてのもありますね。
七転八起は倒れても倒れても起き上がること
何回失敗してもくじけず、立ち直ってどこまでもやり抜くこと、の意ですね。
七転び八起きと言われることのほうが多いかもしれません。
何度失敗してもあきらめずに起き上がるのは
確かに大事だし立派なことですが
その失敗が同じ失敗の繰り返しにはならないように
気をつけたいですね。
…と書きながら自分に言い聞かせているのですが…(苦笑
ちょっとした気のゆるみだったり油断だったりして
往々にして忘れた頃に同じ失敗を繰り返しているものですよねぇ
仕事でもプライベートでもいろんな場面で…
…なのでなんどでも起き上がるのは当然ですが
失敗の原因を都度、しっかり刻み込むことが大事なような気もします。
そうしないと…「七転八起」じゃなくて
「七転八倒」になって苦しみ続けることになりかねませんものねぇ
そういえば「七転八倒の日」はさすがにないのですね。
そんな記念日確かにイヤですが…(笑

さてさて

本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
ペンタックスM42マウント機を語る場合に
初代AP~SVまでを一区切りとして
「アサヒペンタックス系」と括ることも多いですが
その中では最終機種にあたるモデルが「SV」と言えると思います。
前モデルの「S3」をベースにシリーズ初となる
セルフタイマーを搭載します。
「SV」の「V」はドイツ語でセルフタイマーを意味する
“Voraufwerk”の頭文字なのだそうです。
この時代のレンズシャッター機とかにも
セルフタイマーレバー部に「V」の刻印がされているものも多いですね。
それ以外にもミラー駆動部やシンクロ接点の構造等も
リファインが行われ全体的にしっかりとした製品に
ブラッシュアップされています。
自動復元式カウンターも採用となっています。
整備する立場からみてもミラー駆動部の構造変更は非常に有効で
これによって格段に整備性も向上しています。
TTL露出計の実装こそ次世代の「SP」に持ち越されますが
それ以外に関しては非常に現代的なカメラとなっており
その後の主流となる一般的なフィルムMF一眼レフを扱える方なら
操作方法に戸惑うこともないと思います。

AP~SVまでのカメラの場合は
経年的にもシャッター幕の劣化が大問題となっている場合が多く
シャッター幕交換が前提で修理を考える場合が多いのですが
今回の「SV」はシャッター幕に関しては心配は不要なようです。
目立った硬化等もなくしなやかさが保たれている状態です。
実際に分解して他の部分も見てもわかるのですが
随分以前のことだとは思われますが過去に幕交換を含めた
整備を行っている個体かと思われます。
ただその整備からもかなりの年数が経過していることは明白な上に
全く動かされていなかった期間も長いとみられ
各部の動きに問題が出てしまっているようです。
ご依頼者様からご指摘いただいているのは
写真を撮った際に明らかに写真の端が黒くなってしまうとのことで
測定器でシャッタースピードをチェックしてみると
スリットが閉じてしまうほどないのですが
先幕と後幕の幕速バランスが明らかに崩れていて
シャッター走行終盤に後幕が先幕に追いつきそうになってしまっています。
幕速自体も不安定ですので単なるテンション不足ではなく
幕軸の動きが古い油脂や汚れのせいで悪くなっているものと思われます。
巻上やミラー駆動部にも動きの悪さが確認できるので
いずれにしても全体的な整備の必要な時期になっているようです。

今回のSVはちょっとレアなブラックモデルです。
アサヒペンタックス系と言えばシルバーを見ることしか
普段はないのでなかなか新鮮な感じがします。
まだ分解に取り掛かったばかりの状態ですが
これからさらに分解を進めて各駆動部の整備を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

コニカC35のカメラ修理

今日は言わずと知れた「七夕」ですね。
関連して「ゆかたの日」、「川の日」、「香りの日」
「ポニーテールの日」、「恋の日」なんてものも
制定されています。
そんな中、七夕に関係なく
7月7日は「カルピスの日」なのだそうです。
1919(大正8)年のこの日に
カルピス株式会社の前身であるラクトー株式会社が
日本初の乳酸菌飲料「カルピス」を発売したことが由来となっています。
2019年に誕生100年を迎えていたのですねぇ
今でも普通に夏の清涼飲料水の定番ですし
子供の頃に「濃いカルピス」を作りたくって
ばあさんの目を盗んでこっそり冷蔵庫から瓶のカルピス出して
作ってました(笑)あんまり濃すぎると美味しくないのですけどね…
私が子供の頃のカルピスは瓶のカルピス原液が普通で
それを水で4倍に薄めて飲むのですよねぇ~
その瓶が紙に包まれて売ってましたね!
その包む紙は白地に青の水玉、
そして当時のカルピスのトレードマークでもあった
「黒人マーク」ですよね!
随分前にいろんなところから問題視されて
今はこのマーク使われていないですが
あのなんとも不思議な雰囲気を醸し出した
黒人さんマークに懐かしさを感じてしまいますね…
今や薄める原液もペットボトルなのですねぇ
でも飲みたくなったので後でカルピスウォーターでも買ってきます!

さてさて

本日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
「じゃーに~コニカ」の愛称で大ヒットしたカメラです。
どこにでも気軽に持っていけるコンパクトさで
簡単に誰でも撮影できる…というジャンルのカメラの
元祖ともいえるカメラでC35の大ヒットにより
各メーカーで展開していたコンパクトカメラの
小型化が一気に進んだともいえると思います。
レンズもコンパクトなヘキサノン38mmF2.8を搭載し
CdSを使用した露出計と連動しプログラムオート露出で撮影します。
それでも目測ではなく(目測のモデルもあります)
レンジファインダーをしっかり装備しているのは
ちょっとこだわりだったのかと思います。
個人的には光量不足時にでもF2.8・1/30で
強制的にシャッターが切れるところが良いと思っていたりします。
他機種では光量不足時にシャッターロックがかかるカメラとかもあるのですが
現在の優秀なフィルムだと少々光量不足でも
強引にシャッターを切りたい場面は多いとも思えますので
この仕様は個人的には非常に良いと思います。
ただ、電池入れてなくても切れしまうのは良し悪しかとも思いますが…

お預かりしているC35は正確に言うと
1971年に登場した「C35フラッシュマチック」です。
フラッシュマチック機構が追加されたモデルですが
それ以外はそれまでのC35と何ら変わりません。
一通り動作はしているのですが
フィルム室のモルトはボロボロで光線漏れを起こしているようです。
加えてシャッター羽根の動きにも少し粘りがあるようです。
これはレンズシャッタにありがちな羽根に油滲みで粘っているのではなく
シャッターを駆動する羽根車の動きが粘っているものと思われます。
C35では定番のトラブルです。
さらにご依頼者様はとりあえずLR44の電池をそのまま入れて
使っていたようなのですが
C35は本来、水銀電池MR44(H-C)を使用するカメラです。
MR44の外寸がほぼL現在LR44(SR44)と同じため
LR44(SR44)がそのままセットできてしまいますが
電圧が異なるため露出計は1.5段前後アンダーに振ってしまいます。
今回はその部分も1.5Vで正しい露出計表示になるように
調整も行っていきます。


これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。
もちろんレンズ・ファインダーもできる限り清掃を行っていきます。
構造としてはシンプルですが
さすがに登場から50年以上経過するカメラですので
配線等にもダメージが見られます。
問題のありそうな部分の配線は交換で対処していきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

キヤノンF-1のカメラ修理

今日は「ピアノの日」なのだそうですよ。
1823(文政6)年のこの日に
オランダ商館医となるドイツの医師シーボルトが
日本に初めてピアノを持ち込んだとされるのだそうです。
この「日本で一番古いピアノ」は山口県萩市の
「熊谷美術館」に保存・展示されているそうです。
製造されたのは1806(文化3)年頃のイギリス・ロンドンで
四角いテーブルのような形をしたスクエア型の小型のピアノだそうです。
私自身はピアノは全く弾けませんが
弾ける方が羨ましいと思ったことは
子供の頃から過去に何度もありますねぇ
家がある程度は広くてしっかりしていないと置けないですし…
私の唯一の親友が子供の頃からピアノを習っていて
今でもしっかり練習していて
難しいクラシックもある程度弾きこなすのですが
地元に帰った時にはよく自宅に押し掛けて聴かせてもらっています
お互いじじいになりかけているのに
今でも昔同様の技術を維持しているのは友達ながら
本当にすごいです。何事も「継続は力なり」なのですねぇ
生で聴くのが一番ですがピアノの音色は本当に心地よいですね。
クラシックピアノ曲のレコードやCDもある程度持っていますが
夜中にやたらと聴きたくなって引っ張り出したりしています。
ここのところ天気に恵まれれば月が良く見えていますから
月光の第三楽章とか聴きたくなりますね!

さてさて

本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
言わずと知れたキヤノンを代表するプロ向け高級一眼レフです。
当店で扱うのはいわゆる初代のキヤノンF-1です。
一眼レフの分野ではかなり立ち遅れてしまったキヤノンが
一気にライバルのニコンに追いつくことになった
記念すべきカメラです。
このF-1の登場からいわゆる「ニコン・キヤノン」の
2強時代がフィルムカメラ末期まで延々と続くことになるのですね。
登場は1971年です。
基本的な方向性はライバルとなるニコンF2と全く同じベクトルなのですが
デザインや操作性のインターフェースは
「そんな意地にならんでも」といいたくなるほど
反対の方向を向いていてそのあたりを比べてみるのも面白いかもしれません。

基本的にはプロ向け一眼レフなので各部品のクオリティは高く
非常に丈夫なモデルです。
しかしながら本来の状態を維持するためには
それなりにメンテナンスを行いながら維持する必要があります。
特にF-1はシャッターブレーキ周り等に
定期的なメンテナンスを必要とするので
そのあたりに関してはF2よる少しだけデリケートともいえます。
お預かりしているF-1も高速シャッターでは精度が出ておらず
幕軸の動きも含めてメンテナンスが必要な状態です。
シャッターバウンド等はない模様なので
幕ブレーキ等には致命的なダメージはないとは思われますが
そのあたりのメンテナンスも含めて整備を行います。


画像は分解に取り掛かり始めの段階のものです。
相変わらず低く構えたアイレベルファインダーは
文句なしにカッコいいですね。
もちろんはモルトは全滅でファインダー内にも
モルト屑がたくさん入り込んでいるので清掃を行いますが
アイレベルファインダーのプリズム上部には
遮光と緩衝材を兼ねたでっかい座布団のようなモルトが
貼ってあります。もちろん開けてみると
当然ながらボロボロです。
これがプリズムカバーの隙間からも入り込んで
プリズム腐食を引き起こす場合もあるので
ここは必ず処置を行います。
今回は屑だらけではあるのものの
プリズムにはダメージはなく一安心です。
ちなみに露出家関連は動作してはいるものの
やはりSW周りに定番の接触不良が起きていて
動作が非常に不安定です。
機械的駆動部分はもちろんのこと細部までしっかり整備清掃を行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。