今日は「空の日」だそうですよ。
もともとは「航空の日」だたのですね。
1940(昭和15)年に「航空の日」として制定され
戦争中中断されていましたが
1953(昭和28)年に復活。
運輸省(現:国土交通省)航空局が
1992(平成4)年に「空の日」と改称しています。
今年はまだ夏の空気が上空に居座っていて
まだ「秋の空」とはいえない状況ですが
そろそろ秋らしい空気の澄んだ高い空がみられる季節です。
これからの季節の青空は見ているだけで
何とも気持ちよくなってきますよね。
もう少し本格的に秋めいてきたら
青空の下で気持ちよくおでかけしたいですね!
さてさて
本日は「ミノルタSR-Tスーパー」のカメラ修理を行っています。
1973年発売のカメラです。
大ヒットしたSR-T101の改良版で後継機とも言えますが
SR-T101もそのまま併売されて
SR-Tスーパーは後にSR505へモデルチェンジ
SR-T101は後にSR101へとモデルチェンジされていきます。
基本的なシャッターや巻上機構、ミラー駆動部等は
SR-T101のものをほぼそのまま引き継ぎ
ファインダー内にレンズ絞り値を直読する窓が追加されました。
この窓の配置の関係もありSR-T101とはペンタ部のデザインも異なっています。
スクリーンはマイクロプリズム式となり
アクセサリーシューにX接点が追加されホットシューとなっています。
より使い勝手が良い方向に改良されています。
お預かりしている「SR-Tスーパー」は
精悍なブラックボディです。
スレや塗装の剝げ具合が適度に使い込まれた感を出していて
なかなかいい雰囲気を漂わせています。
ただ、この個体もながらく未整備のままで
放置されていたようで各部に動きの悪い部分が見られます。
まず高速シャッターの精度は全く出ていません。
やはり幕軸の汚れ等により動作不良が起きていて
先幕と後幕のバランスが大きく崩れています。
加えて露出計が全く動きません。
ただし、バッテリーチェックにすると指針は反応します。
しかしながら電池が新品なのにも関わらず
指針の振れは全く足りません。
メーター本体は問題ないと思われますが
SW部の接触不良やハンダの劣化等により
導通不良があるものと思われます。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
SR-T系といえば糸連動が多く
分解の際に多少の慣れと正しい手順が必須ですが
慣れてしまえばこの糸連動も難しいものではありません。
整備のために糸を緩めているときに
余計なことをしないように多少気は使いますが…
整備性自体は悪くないカメラです。
露出計周りの電気的な部分と
シャッター巻上周りの機械的部分を含めて
一通りの整備調整を行っていきます。
それで今抱えているトラブルも問題なく改善されると思われます。
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