オリンパスペンD3のカメラ修理

今日から10月ということで
10/1にはたくさんの記念日が制定されています。
衣替えの日、日本茶の日、メガネの日
東京都民の日、土地の日、ネクタイの日、
香水の日、醤油の日…等々まだまだたくさん…
そんな中に「日本酒の日」もありますねぇ
お酒は全般的に好きですが
やはりその中でも日本酒が好きですねぇ
一概には言えない部分もありますが
日本酒そのものの香りや味をじっくり味わうのなら
磨き上げた大吟醸、和食を引き立てるのであれば
純米酒がいいですねぇ…
私の場合、日本酒好きになってから
それまで苦手だった食べ物で
美味しく食べられるようになったものも多いのですよね
佃煮系とか煮魚とか酢の物とか…
少しは大人に成長したのか…(笑
季節的にはサンマの塩焼きとかがいいですね
純米酒に合わせると最高の組み合わせです。
お互いの味を引き立てあって至高の味わいになりますよねぇ
今夜あたりちょっと良い日本酒と美味しいサンマで
じっくり楽しみたいですねぇ…

さてさて

本日は「オリンパスペンD3」のカメラ修理を行っています。
ハーフカメラの代名詞ともいえる「オリンパスペン」ですが
いくつかのシリーズに大きく分けることができます。
最初に出てきたベーシックな「ペン」そして
それの高級版と言える「ペンS」
セレン露出計と連動し露出をオートとし
撮影操作をとにかく簡単にできるようにした
「ペンEE及びEESシリーズ」
そして最上級モデルとして登場した今回の「D3」を含む
「ペンDシリーズ」です。
「ペンDシリーズ」は基本はペンSと同じくマニュアルカメラですが
大口径レンズと露出計を内装しています。
露出計は内臓はされるものの直接連動する部分はなく
露出はあくまでもマニュアル操作です。
最初の「ペンD」はセレン光電池使用の露出計が搭載され
「D2」でCdS使用の露出計に変更されています。
そして「D3」では搭載レンズがそれまでのFズイコー32mmF1.9から
32mmF1.7へとグレードアップされています。
大口径レンズを搭載するため他のペンシリーズと比べると
少しだけ大きくずっしりとしていますが
その分、高級感に溢れたカメラです。

お預かりしている「D3」は一通り動作してはいるのですが
シャッターを始め各部に若干の動きの粘りがあり
レンズ・ファインダーには結構なカビが発生しています。
モルトはやはり全滅です。
露出計もそれなりに動いてはいますが
やはり配線や接点の問題で少々不安定で精度的にも調整が必要です。
致命的なトラブルこそないものの
快適に使うにはやはり全体的な整備が必要な状態です。

画像は一通りの整備を行った後の状態です。
シャッター羽根、絞り羽根の清掃及びシャッターユニットの整備
レンズ清掃、ピント調整、巻上機構部の整備
露出計及び電池室周りの清掃整備、ファインダー清掃
そしてモルト交換等々、全体の整備を行っています。
お預かり時よりも明らかにスムーズに動作するようになっています。
精度的にも全く問題ない状態になりました。
動きが少し馴染むまで様子見した上で
最終テストを行い問題なければ完成となります。
これでご依頼者様にも気持ちよく使っていただけると思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。