マミヤ6オートマットのカメラ修理

今日は「音の日」だそうですよ。
1877年のこの日にエジソンが
自ら発明した蓄音機で
音を録音・再生することに成功したことにちなんでいるそうです。
私の家の安物のレコードプレーヤーと
とりあえずで使っているアンプも
もっとグレードアップしたいなぁ。。。
お気に入りのオンキョーのスピーカーは
半年前に修理して以来絶好調なのですが。。。

さてさて

本日は「マミヤ6オートマット」のカメラ修理を行っています。
いわゆる「スプリングカメラ」(カメラ)ですね。
発売は1955年です。
マミヤ6シリーズも実はたくさんの種類がある上に
この時代のお約束でカメラ本体に詳しいモデル名表記がないこともあり
判別がいろいろ難しいのですが
この「オートマット」は他のモデルとは
明らかに異なるのでわかりやすいですね。

ネーミングからもわかるとおり「オートマット」なのです。
正確にはセミオートマットだと思いますが
現在の中判カメラと同じように
スタートマークを合わせればあとは巻き上げるだけで
きちんと正しいフィルム位置で止まってくれるのです。
「当たり前だよね?」っていう声も聞こえてきそうですが
この時代は赤窓を使ってフィルム裏紙に印刷された
番号を見ながら合わせるのが普通だったのです。
(マミヤ6オートマットにも赤窓はありますが
説明書を見てみると「フィルムが入っているか確認するため」のみに
使用すると記述されています)

おまけにセルフコッキングも装備されているので
巻き上げればシャッターも同時にチャージされます。
これもこの時代はフィルム巻上とシャッターチャージは
別操作というのが普通だったのでです。
この2点のおかげでマミヤ6オートマットは
スプリングカメラで現在と同じように使える数少ないカメラなのです。

ピント合わせはマミヤ6ではおなじみのバックフォーカス式です。
(レンズはそのままでフィルム面が移動してピントを合わせを行う)
シャッターはセイコーシャ製で最高速は1/500
レンズはオリンパス製D.ズイコー7.5cmF3.5です。

前置きが非常に長くなりましたが
お預かりしたマミヤ&オートマットは
まず自慢のセルフコッキング機構が上手く働かず
巻上ノブでのシャッターチャージができません。
さらに一旦、レンズを引き出しても
レンズ位置が上手く固定されず
なかなか畳めない状況です。
セルフコッキングのチャージ機能の部品が
外れて遊んでしまっていまっているのが原因のようです。

まずはセルフコッキング機構の修理を行い
シャッター・絞り羽根の洗浄、シャッターユニットの整備
レンズ清掃等々を一通り行いました。
見違えるように快調に動作するようになったと思います。
ファインダーも清掃し二重像も見えやすくなりました。

こうしてみると6x6判カメラとしては非常にコンパクトで
現在のカメラと比べても比較的同じように使える
マミヤ6オートマットはなかなか貴重なカメラですね。
個人的にも1台欲しくなってきました(笑)

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