日別アーカイブ: 2025年12月18日

ミノルタXEのカメラ修理

今日は「東京駅完成記念日」だそうですよ。
1914(大正3)年のこの日に
東京駅の完成式が行われたことが由来となっています。
ちなみに開業したのは同年の12月20日なのですね。
意外と東京駅周辺って行くことないのですよね…
私の住んでいるエリアで考えると
ほとんどの用事が新宿いけば問題ないですし
ほぼ中野・新宿エリアから出ない生活です…
先日、所用で渋谷に行く機会がありましたが
これも数年ぶりで駅出入り口の変わりように戸惑いました(笑
でも東京駅は新幹線の起点なので
広島に帰省する際には必ず利用します。
この年末もお世話になります。
少し話がそれますが
1997年のこの日には東京湾アクアラインが開通しています。
夕暮れ時の海ほたるとか行きたいですねぇ…

さてさて

本日は「ミノルタXE」のカメラ修理を行っています。
1974年発売のカメラです。
前年にXシリーズ第一号機の「X-1」が発売されており
それに続く第二弾モデルです。
ポジションとしては中級機ですが
ライツ・コパルと共同開発した
縦走り金属羽根シャッターを搭載していて
それが使用感向上に大きく貢献しています。
Xシリーズのなのでもちろん電子制御機です。
スペックとしては飛びぬけた部分があるわけではなく
絞り優先オート機としても標準的で
少し大柄で重いカメラではありますが
何といってもその魅力は滑らかな巻上に代表される
使い心地のよさだと思います。
それがゆえに根強い人気のあるカメラです。

比較的初期の電子制御機ということもあり
トラブルはやはり多めなカメラだとは思います。
今回、お預かりしている「XE」も
外観は使用感が少なく非常にキレイなのですが
電源を入れてシャッターを切ってみると
かなりの高確率でミラーアップしたまま固まってしまいます。
まともに切れる方がまれという状況です。
「XE」にはメカニカルで動作する「X」と「B」が
装備されておりここ以外のSS設定ではすべて電子制御となります。
電池を入れずに電子制御で切ると
同じようなミラーアップになりますが
今回の場合は電源は安定されて供給されているようです。
このミラーアップはXEで比較的多い症状で
何通りかの原因が考えられます。
その中で電子基板内のトラブルが原因の場合があるのですが
その場合は残念ながら当店では修理不能となります。

まだ取り掛かり始めで
これから原因をはっきりさせるために
分解を進めていくのですが
おそらく電子基板にあのトラブルではないと思われます。
何か所かチェックポイントがあるのですが
おそらく接点の接触不良が原因と思われます。
いずれにしても今回は修理可能かと思います。
巻上に多少の引っ掛かり等もあるので
機械的な整備も並行して行っていきます。
正直なところあまり整備性は良いとは言えず
なかなか手間のかかるカメラです。
それでもキチンと本来の姿で動作する「XE」は
やはり気持ちの良いカメラです。
個人的にも好きなカメラですし
根強い人気があるのもよくわかります。

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