オリンパスOM-1のカメラ修理

1986年2月26日に「ドラゴンボール」の放送が開始されていますね。
当時、高校生でテレビをほとんど見ない生活だったので
この頃のアニメでは全く見たことがないのですが
コミックでは散々読んでいました。やっぱり面白いですよね!
たま~に漫画喫茶とかで全巻読み返したりもしていました。
そういえば長らく漫喫なんて行ってないなぁ。。。
読みたいものたくさんあるのですが。。。
行くと12時間くらいあっという間に経っちゃうので
そんなまとまった時間が取れませんねぇ。。。(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
軽量コンパクトな一眼レフで今でも絶大な人気を誇ります。
オリンパスのMF一眼レフはこの後、OM-3やOM-4に至るまで
機械的なベースは全てこのOM-1が基になっています。
コンパクトなボディにするために独創的な部分も多々あり
少々繊細な部分もあり、修理や整備をするにしても
奥の深いカメラです。

お預かりしているOM-1は極初期のモデルだと思われます。
マウントこそ+ネジですが
フィルム室には4本スタッド、プリズム留めに4本のバネ
巻上レバーもネジ留めのあるタイプ、
露出計周りには低照度自動警告の回路も入っています。
詳しい方はご存知かもしれませんが
いわゆる「M-1」から「OM-1」に変わった直後のモデルだと思われます。
中身はほぼM-1と共通です。

トラブル内容ですが、まずスローが完全に固着してしまっています。
露出計はご依頼者様曰く最初は動作していたとのことですが
下カバーを開けてみると見事に断線していました。
使い始めてすぐ切れてしまったと思われます。
その露出計ですが線を仮に繋ぎ合わせてみても
何と6段オーバーです。。。これは難儀しそうです。
さらに「たまに巻上ロックになる」とのことだったのですが
試しに何回かシャッターを切ってみるとすぐにロックしました。
定番の底部三連ギアのタイミングの狂いのためですが
ギアのタイミングを一歯分、変更すると
そこでは引っかからなくなったのですが
今度は巻上途中にレバーが動かなくなってしまいました。
原因は開けてみてわかったのですが
シャッターリボン(OMの場合は紐)が軸に絡まっていました。
なんにせよ、隅々まで徹底的に整備しないと
快調に動いてくれそうにありません。

プリズムはもちろんモルトによる腐食がかなり進んでいて
今回はご依頼者様が持ち込まれた
腐食のないプリズムと交換いたします。

OM-1は普通に動作している個体は
非常に安定しているものが多いのですが
一旦、不調になるとなかなか修理の難儀なカメラです。
これからシャッター周りを中心に細かくチェックしながら整備していきます。

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