ペンタックスS2のカメラ修理

今日は1年の折り返しの日で半夏生で「うどんの日」です!
うどんといえば私の生まれ育った呉名物の
「呉の細うどん」がやはり最高です!
(もちろん個人的見解です)
呉市中央の市営テニスコートの裏に
昔からある「一心」といううどん屋さんがあるのですが
今でも無性にここのうどんが食べたくなります。
このうどん食べるだけに呉に行って来てもいいなぁ(笑)

さてさて

本日は「ペンタックスS2」のカメラ修理を行っています。
ペンタックス最初のカメラ、ペンタックスAPの
普及版として作られたカメラです。
このモデルから「一軸不回転式シャッターダイヤル」となりました。
それまでのモデルは低速シャッターは別ダイヤルに分かれていて
高速側シャッターダイヤルはシャッター幕の動きに合わせて
回転していたのです。
その後主流となる一眼レフの形に少しずつ変化している時代のカメラです。
発売は1959年でかなり多く販売されたカメラです。

お預かりしているS2はシャッター幕が硬化してしまっていて
もはや普通にシャッター幕が走行することができません。
布幕シャッターは布だけでできているわけでなく
遮光のためにゴムの層があるのですが
このゴムが劣化してしまうため硬くなってしまったり
波打った状態になってしまいます。
保管状態にもよりますが
1950年代に発売されたカメラはさすがにシャッター幕が
既に使い物にならない場合が多いです。
ペンタックスで言えばSV以前のカメラは
シャッター幕交換が整備の前提になる場合が多いと思います。
(他、ミノルタSR-1、2,3あたりと
バルナックタイプのカメラ全般は幕が劣化してる場合が多いです)

写真は既に整備完了後のものです。
本来、ペンタックスS系は軽やか且つスムーズな巻上が魅力ですが
幕の劣化のせいで巻上が重くなっているものも多々あります。
今回はシャッター幕交換と同時にもちろん巻上、ミラー駆動部等々
一通りの整備を行ったおかげで非常に軽やかな巻上になりました。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。