ミノルタSR-1のカメラ修理

今日は「リクエストの日」だそうですよ。
1936年のこの日にベルリンで初めて
ラジオのリクエスト番組が始まったそうです。
小学校高学年~中学生くらいまでは
FM、AM問わずによくラジオを聴いていました。
当時のNHK-FMで「夕べのひととき」という番組があって
当時のJ-POP(。。。というより歌謡曲とニューミュージック?)を
1曲丸々、途中で切れることなく流してくれていたので
よく録音していました。もちろん当時はカセットテープです。
またエアチェックしたいのだけどなかなか流れない曲を
ハガキリクエストで出したりもしていたなぁ。。。
懐かしい話です(笑)

さてさて

今日は「ミノルタSR-1」の修理を行います。
ミノルタ初の一眼レフであるSR-2に続いて発売された
カメラで基本的には「SR-2」から1/1000を省略し
SS最高速を1/500に設定したモデルです。
初期モデルはSR-2とほぼ共通ですが
SR-1はその後、毎年のようにマイナーチェンジを行い
モデル名は変わらずそのままだったので
同じSR-1でもボディ形状だけでも4種類存在するという
ちょっとわかりにくい状態となってしまいました。
露出計を内蔵しないシンプルな構造で
非常に丈夫なカメラです。
販売台数も多かったので中古でも簡単に見つけることができますが
全く未整備のものが多く
その丈夫さが故に何とか動作してるのですが
油切れで息も絶え絶え。。。という個体をよく見かけます。

先程、「SR-1は中古で簡単に見つかる。。。」と書きましたが
今回、お預かりしている「SR-1」は
めずらしいブラックボディです。
シルバーのSR-1はいくらでも見つかると思いますが
ブラックのSR-1はなかなか見つからないと思います。
SR-1の中では後期のもので
外部露出計用のソケットを持ち
フィルムカウンターは巻上レバーの横に配置されているので
おそらく1963年型だと思われます。

黒だとやはりイメージが全く変わりますね。
ボディ形状は当時発売されていたSR-7に近いものです。
レンズは当店にあるテスト用のものです。
セルフタイマーがおかしな位置で固着しており
全く動かない状況です。
シャッターは動作していますが
やはり油切れや汚れのせいで
先幕・後幕の幕速のバランスが取れておらず
露出にもムラがある状況です。
巻上も油切れの兆候が見られます。
全体的にリフレッシュしてやれば
快適に使える状態になりそうです。

これから本格的に分解整備に取り掛かります。

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