オリンパスM-1のカメラ修理

今日は「11月11日」、ゾロ目ということもあり
たくさんの記念日が設定されています。
ざっと調べただけで30個近い記念日があるようです。
そんな中に「電池の日」というのがありました。
乾電池の「+-」を十一に例えたものとのこと。
この仕事しているとカメラ用の電池の消費量もなかなかのものです。
使う電池はほぼLR(SR)44ではありますが。。。
AFカメラなんて扱っていると色々な種類のリチウム電池も
必要になってくるから大変でしょうね。
ところでLR44のようないわゆるボタン電池ですが
側面も電極(+)となっているため
使い方が間違っているとショートさせてしまうこともあります。
特に「-」側の外周は既に「+」電極なので
(外枠の内側だけが「-」端子)注意が必要です。
ショートさせたままにしておくと
電池はすぐに熱を持ちます。
そしてだんだん膨らんでいき、場合によっては数時間で破裂します。
一度、うっかり破裂させてしまったことがあるのですが、かなり危険です。
手軽に使えるボタン電池ですが
取り扱いには気をつけましょう。。。

さてさて

本日は「オリンパスM-1」のカメラ修理を行っています。
「M-1」の生い立ちについては
以前も少し書きましたのでここでは割愛します。
要は最初期の「OM-1」だと思っていただければと思います。
実際に最初期のOM-1とM-1は上カバーロゴを除けば
他はまったく一緒です。

この時期のM-1は何も対策をしていなければ
まず間違いなくプリズムは腐食しています。
今回のM-1はめずらしく
ファインダーから見える腐食はわずかなのですが
おそらくかろうじて持ちこたえているだけで
プリズムに張り付いているベタベタのモルトを剥がすと
蒸着も一緒に剥がれ落ちてしまうと思われます。
これはM-1(OM-1)だけではないですが
プリズムにモルトが直接接しているカメラ
(ペンタックスSP系、ミノルタXE、X-7等々)では
ファインダー内で腐食が確認できなくても
加水分解でボロボロになったモルトを除去するだけで
蒸着も一緒に剥がれてしまうことが多々あります。
今回はファインダー視野にも腐食が確認できているので
プリズム交換で対処します。

M-1(極初期OM-1)はその後の生産品に比べると
プラスチックの劣化が早いように感じます。
外観で多いのは巻上レバーで
今回も指当て部分がボロボロになっているので
ご依頼者様に許可をもらった上で
OM-1の中古良品と交換します。
細かいことを言うとM-1(初期OM-1)と
その後のOM-1では造りが少し異なります。
実用上は全く変わりありませんが。。。

上がM-1(極初期OM-1)
下がその後のOM-1

当店に入庫する「M-1」でも
既に巻上レバーが交換済みなものもよく見かけます。
巻上レバーあたりならまだ良いのですが
OM-1はプリズムや露出計、on/offスイッチ、接眼レンズ等々を
支えている台座が一体型のプラスチック製です。
ここが脆くなっているのをたまに見かけるのも
ほぼ間違いなくM-1及び初期のOM-1です。
酷いものになるとネジを緩めるだけで
崩れてしまうものがあります。
同じようなプラスチックなのですが
何か違うのかもしれないですね。
そういう部分も含めてM-1や初期OM-1の分解は
その後のモデルに比べると多少神経を使います。

今回、お預かりしているM-1はその巻上レバー以外は
外装は非常にキレイです。
あまり使われることなく大切にしまってあったのかもしれません。
さすがにシャッタースピードには随分ムラがありますし
露出計は動作はしていますが2段ほどオーバーです。
まだ現状チェックを行っただけなので
これから本格的に各部の整備に取り掛かります。