キヤノンフレックスのカメラ修理

今日は3月8日。。。
語呂合わせ記念日の多そうな日ですねぇ。。。
ざっと調べただけでも
「みつばちの日」、「みやげの日」、
「サバの日」、「ビールサーバーの日」
「さんぱつの日」、「さやえんどうの日」
「サワークリームの日」。。。などなどなど。。。(笑)
そんな中に「ザンパの日」というのがありました。
ここでいる「ザンパ」とは琉球泡盛のブランド「残波」のことです。
居酒屋とかでもよく見かけますね。
泡盛って頻繁には飲まないのですが
たまに無性に飲みたくなりますね!
普通の泡盛ではなくて
20年以上熟成させた古酒(くーす)を飲んでみたいのですが
なかなか縁がない。。。(苦笑)

さてさて

今日は「キヤノンフレックス」のカメラ修理を行っています。
発売開始は1959年
キヤノン初の一眼レフです。
キヤノンはこの時代、
レンズ交換式レンジファインダー機のトップメーカーであり
一眼レフには乗り遅れた印象があるのですが
キャノンフレックスのデビューはそれほど遅いものではなく
ニコンFと同じ年なのです。
最大の特徴はスーパーキヤノマチックと言われる
自動絞り機能でレンズ側に絞り羽根を駆動させるための
チャージ機能がついています。
レンズ装着の際には必ずレンズ側はチャージ状態で装着します。
残念ながらキヤノフレックスは
販売面ではそれほど成功とは言えなかったようです。
着脱式のファインダー、底面トリガー式の巻上
キヤノン初の4本軸ドラムシャッター
スピゴット式のRマウント。。。等々、先進的な部分も数多くあったのですが
その時代に求められていたシステムカメラとしての
一眼レフという意味合いでは他社に少々見劣りしたようです。

お預かりしているキヤノフレックスは
ご依頼者様が最近入手されたもののようです。
シャッター幕はきちんと走りきらず
幕にカビも見られます。
ミラー駆動も粘りがあり、全体的にとにかく動きが悪い状態です。
装着されているスーパーキヤノマチックR50mmF1.8も
絞り羽根のみならずいたるところが油だらけで
絞り羽根は当然固着してしまっています。
まずは駆動部分をひたすら清掃して
動きをよくすることから始めます。

外観も含めて一通り仕上がった状態の写真です。
どことなく後のキヤノン一眼レフに通ずるカッコ良さがありますね。
変速機能がボディ上部、巻上機能がボディ下部に
きっちり分かれていてスペース的にも余裕があり
整備性は悪くないと思います。
最初はどうなることかと思うほど
あちこちの動きが悪かったのですが
分解整備の結果、非常にスムーズに動作すようになりました。
快適に撮影に使えるレベルになったと思います。

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