オリンパスオートアイ2のカメラ修理

今日は3月9日。。
3(サン)・9(キュー)ということで
「3・9デイ(ありがとうを届ける日)」だとか
「感謝の日」などが設定されています。
私のところはお客様あっての商売なので
お客様に感謝の意を伝えるのは
当たり前のことなのですが
それ以外にも日頃からお世話になっている
色々な方々に改めて感謝しなくてはいけませんね。

さてさて

本日は「オリンパスオートアイ2」のカメラ修理を行っています。
「オートアイシリーズ」は
初代オートアイと今回の「2」の2種類しかないのですが
ちょっと悲運なカメラだったといえると思います。
初代オートアイは1960年の発売で
シャッタースピード優先AEを搭載し
いわゆる「AEカメラ」の先駆者的なモデルでした。
しかしながら翌年にカメラ業界のそれまでの常識を覆すような
強烈なライバル、「キヤノネット」が登場しました。
スペックはオートアイを上回り
価格はオートアイよりお安いキヤノネットは
社会現象となるほどにこのタイプのカメラのマーケットを
キヤノネット一色に染めていきました。
オリンパスも対抗策としてさらにその翌年
後継のオートアイ2を発売します。
しかしながら一度、キヤノネット一色になった市場を
ひっくり返すことは至難の業で
オートアイシリーズは2年弱で生産終了となってしまいました。

オートアイ2はDズイコー43mmF2.5のレンズを搭載し
シャッターはコパル製で最高速は1/500
今、こうしてみるとキヤノネットにそれほど劣るとは思えません。
セレン式の露出計を装備し
基本的にはシャッタースピード優先AEで使うカメラですが
マニュアル露出も可能です。
こうして書いていると機能的にはキヤノネットとほぼ同様なのですね。
ただ操作性は確かにキヤノネットのほうがわかりやすいと思います。
露出計SWとなっているマウント横のレバーを押すと
ファインダー内の絞り値円盤が回転して絞り値を表示します。
なかなか変わった仕掛けです。
他にもなかなか凝った造りの部分が多く
カメラ好きの方ならオートアイのほうが触り甲斐があるかもしれません。

お預かりしているオートアイ2は
シャッターチャージができずシャッターが切れない状態です。
巻上機構からシャッターユニットの
チャージレバーへとリンクするプレートが脱落しており
チャージができない上にシャッターユニット側の
チャージロックが効かない状態でした。
さらに距離計はピントリングを回しても全く動かない状態です。
距離計側が完全に固着してしまっているようです。
心配されるセレンは無事だったのですが
露出計本体の動きが悪くほぼ不動の状態です。
内部構造も少々独創的で
単純に分解して清掃というわけにもいかず
特に再組み立て時にはかなり苦労させられました。

もちろん整備完了後はストレスなく
オートでもしっかり使える状態になりました。
距離計を使ったピント合わせも快適で
シャッターの動きも軽快です。
ペンEEシリーズと同様のグレーの貼り皮がお洒落ですね。
これからの季節を撮り歩くのに
非常にマッチした1台だと思います。

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