キヤノンEXEEのカメラ修理

昨日からついにプロ野球も開幕し
各地で熱戦が繰り広げられました。
6試合全てがホームチームの勝利だったのですね。
我らがカープも大瀬良投手の素晴らしいピッチングで
見事に勝利しました!
ところで1968年3月30日にアニメ「巨人の星」が
日本テレビで放送開始されています。
さすがに私も実際に見たのは再放送ですねぇ。。。
あまり明確には覚えてないのですが
当時、かなり一生懸命見ていたような気がします。
いわゆる「スポ根モノ」の元祖でもありますね。

さてさて

今日は「キヤノンEXEE」のカメラ修理を行っています。
「EXシリーズ」は久しぶりですね。
1969年発売のカメラです。
この時期のキヤノン一眼レフといえば
Fシリーズがメインなのですが
このEXシリーズは少々異端児的なカメラです。
前玉のみを交換できるようになっていて
後玉及び絞り機能はボディ側と一体になっています。
交換用の前玉は35mm、50mm、95mmが発売され
後に125mmも追加となっています。
前玉交換式レンズを採用しているカメラはレンズシャッター式が多いのですが
EXはFシリーズで実績のあるフォーカルプレーンです。
さらにキヤノン初のTTL開放測光機でもあるのですね。
ファインダーも特殊なもので
マット面がなく中心のマイクロプリズムでしか
ピントは合わせられません。
ただしマット面がないのでほぼ素通しで
ファインダーはとても明るいのです。

お預かりしているEXEEは
かなり長い間使われていなかったようで
ファインダー内、レンズ内ともにカビだらけです。
シャッターも油切れの兆候が見受けられ
高速シャッターの精度は出ていません。
露出計も不動です。
レンズのピント精度は合っているのですが
ファインダー内のピントがミラー角度の不具合で
少しずれているようです。

写真の左側にあるのが後玉部及び絞り機能部分で
右側が交換可能な前玉部分です。
少々、注意が必要なのは
交換レンズ部分の前玉で
ねじこみ式なのですが
めいっぱい締め込んである訳ではなく
ピント調整が正しくなる部分までしか締め込まれておらず
2本の留めネジで固定されています。
前玉を取り外した際は組み付けるときに
しっかりピント調整を行わなくてはなりません。

これから本格的にシャッター周りから整備に取り掛かります。

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