リコーフレックスⅥのカメラ修理

今日は「手羽先記念日」だそうです。
手羽先のから揚げ。。。美味しいですよねぇ。。。
ただ、個人的好みの問題ですが
あまりスパイシーだったり甘辛のたれで味付けしてあるのは
ちょっと苦手で。。。素揚げに近いシンプルなものが好みです。
もう少し言うとから揚げより
しっかり焼いたものが好みかな。。。
味付けは塩のみで自分で調節できるほうが良いですねぇ。。。
よく考えたら。。。これ、実家で昔から食べてた食べ方ですね。
子供の頃に親しんだ味って
本当に身体に染み付いていますよねぇ。。。
あぁ。。。手羽先焼きとビール。。。いかん、仕事しなくては。。。(笑)

さてさて

本日は「リコーフレックスⅥ」のカメラ修理を行っています。
リコーフレックスは1950年代の
二眼レフブームの火付け役となったカメラです。
1950年発売のリコーフレックスⅢで
その後のリコーフレックスと共通となる形になり
(前玉回転式の歯車によるピント調整、プレスボディー等)
その後、改良を加えながら50年代を代表するカメラとなっています。
一時期は日本のカメラ生産の半分以上が
リコーフレックスという状態であったようです。

お預かりしているリコーフレックスⅥは
1953年発売のモデルです。
ひっかけるだけで閉じていた裏蓋にロックが追加されたモデルです。
その他は基本的に前モデルのⅣと同様です。
レンズは3群3枚のリコーアナスチグマット80mmF3.5で
シャッターはリケンシャッターで
スピードはB・25・50・100というシンプルなものです。
二眼レフはしっかり構えれば比較的手振れは起きにくいのですが
最高速が1/100なので注意が必要です。

お預かり時の状態は
定番のピントリング固着に加え
レンズにかなりのカビとクモリが見られました。
さらにシャッターは動作してはいますが
若干の粘りがあるようです。

写真は一通り整備が完了した後のものです。
ピントリングはもちろん気持ちよくスムーズに動作するようになりました。
レンズはできる限りの清掃ですが
撮影には問題のないレベルのキレイな状態になりました。
シャッターも快調に動作しています。
ファインダーミラーは腐食・クモリが酷かったため
ミラー交換を行い、ファインダー像もスッキリしたものになっています。
リコーフレックスは同じ時代の他のカメラの
半額以下で販売されたことも大ヒットの要因ですが
こうしてみると他カメラと比べても全く安っぽさは感じられません。
この時代のコストカットは材料や作りを安くするというよりは
生産効率の部分で大きくコストダウンしているので
(リコフレはベルトコンベヤ方式で
随分コストを下げることができたらしいです)
完成したカメラの質感は非常に高いままですね。
磨き上げたリコーフレックスはどこから見ても非常に美しいです。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。