日別アーカイブ: 2026年3月16日

リコーハイカラー35Sのカメラ修理

今日は「国立公園指定記念日」なのだそうですよ。
1934(昭和9)年のこの日に
内務省が、瀬戸内海・雲仙・霧島の3ヵ所を国立公園に指定し
日本初の「国立公園」(national park)が誕生したことに由来しています。
…私がまだ小学校低学年の頃に…
家の壁に貼られた中国地方の地図に
「瀬戸内海国立公園」の表示があったのですね。
それを見て「こんな小さな島しかないところに
でっかい公園があるんだなぁ…」と
巨大な公園にいろんな遊具が置いてある光景を
想像してちょっとワクワクしたものです(笑
国立公園は日本の風景を代表する自然の景勝地であり
自然公園法に基づき、その保護と利用促進を図る目的で
環境大臣が指定した自然公園です。
2020(令和2)年3月時点で34ヵ所の国立公園が存在します。

さてさて

本日は「リコーハイカラー35S」のカメラ修理を行っています。
1970年発売のカメラです。
大ヒットしたハーフカメラ、「リコーオートハーフ」の構造を
再構築し35mm判にしたカメラです。
前モデルの「オートショット」ではオートハーフと同じく
セレン光電池を使用する露出計を搭載していましたが
「ハイカラー35」にモデルチェンジした際に
CDS使用の露出計へと変更されました。
今回の「35S」はさらにセルフタイマーが追加されたカメラです。
露出制御はオートハーフとは異なり
シャッター速度優先オートとなります。
露出計は非連動ですがマニュアルも可能です。
シャッタスピードはB・1/30・1/60・1/125・1/300が設定可能です。
基本的にオート時には1/125を設定します。
ピントも固定焦点のオートハーフとは異なり
目測ゾーンフォーカスとなります。
そしてオートハーフと同じくゼンマイ仕掛けの自動巻上です。
ただゼンマイ機構自体がほぼオートハーフと同じ仕様のため
ゼンマイをしっかり巻いた状態で
オートハーフだとハーフ判で20~30枚は自動巻上できたのですが
ハイカラー系だと35mm判のため10枚ちょっとしか
自動巻上できません。
ちょっと頻繁にゼンマイを巻き上げる必要があります。

お預かりしている「ハイカラー35S」は
シャッターが切れない状態です。
レリーズ機構が固着してしまっているようです。
かなり長い間、しまい込まれてしまっていたようで
電池室の腐食もそれなりにあり
配線も腐食してしまっています。
このままでは撮影どころか何もできない状態です。
まずは各部が一通り動作するように
全体的に修理整備が必要な状態です。

オートハーフ同様、モナカ構造で
フィルム室蓋はかぶせ式のため
遮光を大量のモルトに頼ります。
いつものことですが当然ながらモルトは全滅で
加水分解の影響も周辺に出てしまっています。
内部構造はオートハーフに近いもので
35mm化されて少し大きくなったので
整備性はオートハーフよりは良いかと思いきや…
実はオートハーフ以上に細々と手間がかかります。
電池室がある関係もあり
意外と整備性に難のあるカメラです(苦笑)
ひさしぶりなのでいろいろ資料を引っ張り出しながら
これから一通りの分解整備を進めていきます。

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