ミノルタハイマチック7Sのカメラ修理

今日は「和菓子の日」だそうですよ。
和菓子といえば餡子を使ったものも多いですが
私、餡子大好きなので和菓子ももちろん大好きです。
(まぁ甘いもの全般的に好きなのですが。。。)
どちらかといえばつぶ餡よりこし餡派かな。。。
基本的に緑茶に合わせることを前提に作られているので
やはり熱い緑茶と一緒に食べたいですね。
調べていて気がついたのですが
カステラ等の「南蛮菓子」も和菓子の中に入るのだそうです。
カステラも美味しいですよねぇ。。。
でもカステラは緑茶ではなくて合わせるのは牛乳かな。。。
カステラもいいですが
何だか「もみじ饅頭」が食べたくなってきました。。。(笑)

さてさて

本日は「ミノルタハイマチック7S」のカメラ修理を行っています。
1966年発売のカメラです。
その数ヶ月前に発売されたハイマチック9から
フラッシュマチック機構を省略したカメラです。
どちらも基本的な部分はハイマチック7と同様ですが
細かい部分はいろいろとブラッシュアップされています。
CdSを使用した露出計はファインダー内にLV値を表示します。
シャッタースピードリングと絞りリング、両方を「A」のポジションにすると
プログラムAEとして露出を決定します。
マニュアル時にも露出計は動作し
絞りリング上でLV値も表示されるので
マニュアルでも使いやすいカメラです。
このタイプのAEカメラだとマニュアル設定はできても
その場合は露出計は動作しないものも多いので
そこは非常に便利です。
ちょっと変わっているのは
露出計のSWがASA感度設定部にあることです。
消費電力は小さいので
小まめにSWを切る必要はない。。。ともいえるので
これはこれで良いのかもしれません。

お預かりしている「ハイマチック7S」は
多少のスレこそありますが
全体的に非常にキレイな個体です。
この時代のカメラはメッキ部分も多いのですが
それらがピカピカに輝いています。
おそらく長らく使われてはなかったものだと思われますが
非常に良い環境で保存してあったものだと思われます。
とはいえ、経年劣化は確実にあるようで
まず露出計が作動しません。
電池室そのものは一見、キレイなのですが
後で分解してわかりましたが
電池室裏の端子は腐食しており
かろうじて配線のハンダは付いていましたが
ほんの少しピンセットでつついただけで
ボロッと取れてしまいました。
配線自体も腐食しているため交換が必要です。
シャッターはお約束の羽根粘りがあり
ファインダーは随分と曇ってしまっています。

シャッターユニット、レンズ周り、露出計関連、ファインダー、等々
一通りの点検整備一式を行います。
これで外観だけでなく内部もしっかりキレイになり
快調に動作するようになると思います。
レンズ一体型コンパクトカメラ。。。というには
この時代のハイマチックは少々大柄ですが
その分、内部には余裕があり、整備性は非常に良好です。

多少発売時期は前後しますが
この時代のミノルタのレンズ一体型のカメラは
ハイマチックシリーズを筆頭に
ミノルチナの流れを汲むALS、
Aシリーズの末裔AL2、ユニオマットシリーズ。。。等々
非常にバリエーションに富んでおり
見比べてみるのもなかなか楽しいですね。

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