ミノルタオートコードのカメラ修理

今日は手塚治虫先生の命日ということで
「漫画の日」なのだそうです。
お亡くなりになったのは平成元年だったのですね。
もう32年。。。そりゃ私も歳取るわねぇ。。。(汗)
ブラックジャックはチャンピオンでリアルタイムに読んでいるし
コミックも全巻読みました。火の鳥もほとんど読んでいると思います。
トリトンやジャングル大帝、ふしぎなメルモは幼少期にテレビで見てたなぁ。。。
実はアニメや映画やドラマはほとんど見ないのですが
コミックだけはいい歳しても止められないですねぇ。。。
未だに新刊・続巻を買い続けているコミックがいくつかありますし
電子版なんてお手軽だから
試し読みで面白かったらついつい手が出てしまいます。
コミックはちょっとした空き時間や気分転換に
少しだけキリの良いところまで読む。。。ってことができるのがいいのですよね。
さらに私はそうなのですがコミックだとすごく集中できる。。。
まぁ、たまに読み始めると止まらなくなって
気がつけば何時間も経ってしまっていることもありますが。。。(笑)
ちなみにこの「漫画の日」を制定したのは
中野のサブカル文化を語る上で外せない「まんだらけ」です。
もちろん当店からも歩いていけますから
中野ブロードウェイには頻繁に立ち寄ります。
「まんだらけ」を中心に見所満載で楽しいですよ~

さてさて

本日は「ミノルタオートコード」のカメラ修理を行っています。
国産二眼レフの最高峰ともいえる名機ですね。
オートコードも1955年の最初期モデルから10年以上
生産されていていろいろなバリエーションが存在するのですが
今回はいわゆる「オートコードCdS」です。
1965年に発売されたモデルで
その名の通りCdSを使用した露出計を内蔵します。
加えてこの「CdS」からロッコールレンズのコーティングが一新され
俗にいう「ニューロッコール」になっています。
「ニューロッコールレンズ」を搭載するオートコードは
この「CdS」と同年に発売された「Ⅲ」のみですね。
前期型のモデルではセレン式露出計を搭載した
「オートコードL」(1955年)がありましたが
それ以来の露出計搭載モデルとなります。

電池室をCdS受光部が独特のルックスとなっています。
基本的な構造は他のオートコードと同様の構造ですが
外観は明らかに他のオートコードとは異なる印象です。

お預かりのオートコードCdSは最大の売りである
露出計が全く動かない状態です。
電池室周りの問題かと予想していましたが
やはり電池室及びスイッチ部の接点不良が原因でした。
以前に電池液漏れを修復した形跡が見られるのですが
あまり良い状態ではなくそこが再び接触不良を起こしている状態です。
さらに接点の地金自体が通電できない状態だったため
代用品等で対応して修理しています。
さらにそのままでは全く精度が出ていない状態だったので
できる限りの調整を試みて従来の1.3Vで
問題のない精度が出るようになりました。
オートコードの特徴のひとつであるピントレバーが
少し重いご指摘もいただいていたので
こちらも調整して軽くする処置を行っています。
他、シャッターユニット、巻上部、ファインダー清掃等々
全体の各部点検整備一式です。
振り子式のピントレバーはオートコードの大きな特徴で
非常に使い易い優れたものですが
経年劣化で意外と脆くなっている個体も多く
グリス劣化等で重い状態のものをそのまま使っていると
折れる心配もあり注意が必要です。
今回お預かりのお品はそれほどの状態ではなかったのですが
オートコードを使われている方でピントレバーが
重い場合は注意が必要です。

一通り整備は完了していますが
少し時間を置いて様子見をしている状況です。
後日、改めて最終チェックを行い、問題がなければ完成となります。