オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「大洗濯の日」らしいですよ
年末恒例の「大掃除」と同じように
家にある布団カバー、毛布、カーテンなどの大物も
洗って新しい年を迎えましょう!ってことですね。
言われてみれば毛布しばらく洗っていないかも。。。(苦笑)
私、近年少し寒がりになったこともあり
夏だろうが冬だろうが敷き毛布に掛け毛布
年中毛布2枚使っているのでね。
夏はさすがにそのままでは暑いので
冷房ガンガンかけてキンキンに寝室を冷やすのですが。。。(笑)
で、夏以来、毛布洗っていない気が。。。(汗)
はい、近所のコインランドリーで毛布も洗って
乾燥機にかけてさっさと洗ってしまいましょう!
この辺はコインランドリーも徒歩圏内に何か所もあるし
干す手間とかを考えたら普段の洗濯も家で洗うより
コインランドリーで洗って
そのまま乾燥機にかけてしまうほうが
効率いいのですよねぇ。。。
大物は毛布と布団カバーくらいですね(自宅はカーテンはない)
今日は無理だけど近日中にすべて洗ってしまいます。
それよりも今年はお店の大掃除が
例年に比べても大変そうで今から少し憂鬱です。。。

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
。。。今月2台目でしたかね。。。
きちんと集計したわけではありませんが
機種別でみるとおそらく修理依頼数最多なのは
ぶっちぎりでOM-1ではないかと思います。
それだけ人気があり今でも使っている方が多いということですね。
おそらくニコンF・F2やキヤノンF-1も
人気度合いでいえば決して負けていないとは思いますが
OM-1は同時代の他メーカフラッグシップに比べると
圧倒的に軽量コンパクトなため
「これからフィルム始めます!」という方にも
とっつきやすいカメラなのだと思います。
ただ、その軽量コンパクトさは両刃の剣で
頑丈に作ると大きく重くなるところを
ギリギリまで無駄を省き
独創的な工夫を凝らしてあるカメラでもあるため
多少華奢な部分があるのも事実です。
現行モデルだった頃には全く問題なかった部分も
さすがに40年以上経過すると脆くなってくる部分もあるので
他の大きく重いフラッグシップ機に比べても
定期的に念入りに整備を行わないと
トラブルが起こる可能性も少し高いのではと思います。

今回お預かりのOM-1はかなり初期のモデルです。
おそらく「M-1」から「OM-1」に改名されて
すぐの生産時期かと思われます。
フィルム室のスタッドは4本立っていて
裏蓋の圧版も短いものです。
接眼レンズ位置も浅く、上カバーを開けてみると
プリズムは4本バネで留められているタイプです。
カバー以外はほぼ「M-1」と同一です。
ただプリズムはおそらく一度交換されていると思われます。
そのときに露出計周りの配線も変えられている模様です。
巻上レバーもこの時期のものではなく
一度交換が行われているようです。
もちろん機能的には全く問題はない部分ばかりです。
シャッターは若干の調整は必要ですが
基本的には快調に動作しており
巻上の感触も悪くありません。
モルトはさすがに全滅ですが
プリズム周りには腐食対策が既に施されています。
ただしプリズムや接眼レンズには随分カビが発生しています。
最大の問題は露出計が全く動きません。

パターン的には電池室端子部のハンダ付け及び
リード線の断線が多いのでまずは底カバーを外して
その辺りをチェックしていきます。
一緒にトラブルの多い三連ギアの動きも確認していきます。
。。。電池室及び配線には特に問題ないようです。
ちょっとイヤな予感が。。。
この後、上カバーを開けてSW部の確認等もしていくのですが
どうやら今回は露出計本体が完全にダメなようです。
最近、メーター本体内部で
断線しているOM-1が多いような気がします。
こうなるとメーター交換が無難な対処法ですが
それにしてもOM-1のメーター交換は
なかなか手間な作業なのです。
。。。気を取り直して落ち着いてから
慎重にメーター交換を行うことにしましょう
その前に分解を進めて幕軸周りや
巻上関連の整備を先に行っておきます。
露出計の件はもちろんですが当分何もしなくても
問題なく動くように一通りの整備を並行して行っていきます。

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