ペンタックスMEのカメラ修理

今日は「東京タワー完成の日」だそうです。
1958(昭和33)年のこの日に東京・芝公園に
「東京タワー」が完成(竣工)し、完工式が行われました。
この日は「東京タワーの日」ともされるそうです。
いくらスカイツリーができて日本一の高さじゃなくなっても
やっぱり東京のシンボルは「東京駅」と
この「東京タワー」ですよねぇ。。。
私も都内に最初に移り住んできたときに
何はともあれ改めて東京タワーには行きましたものねぇ。。。
ライトアップもいろいろとバリエーションが豊富で
夜の首都高環状線(C1)なんかを走っていると
東京タワーが現れると「おおお」って未だに思います。
そういえば遠くから見ることは多くてもしばらく行ってないな
改めて写真でも撮りに行ってみましょうかね。
あ、でもスカイツリーは開業直前に真下から見上げただけで
普通に訪れたことないのですよね。。。
さすがにそっちのほうが先かな。。。(苦笑)
ちなみに今夜の東京タワーのライトアップは
「インフィニティ・ダイヤモンドヴェール」で
品川・横浜方面のメインデッキにはハートマークが点灯します。
いいですねぇ。。。こう聞くと見に行きたくなりますね。

さてさて

本日は「ペンタックスME」のカメラ修理を行っています。
ペンタックスMシリーズを代表するカメラと言っても思います。
Mシリーズとして最初にデビューしたのは
MEよりも一ヶ月早く「MX」がデビューしているのですが
「MX」はMシリーズ中唯一の横走りシャッター機械制御機です。
Mシリーズとしては「小型軽量化」と並んで
「電子化によるAE化」を推し進めていたことを考えると
本命はやはり「ME」だったのではないかと思います。
事実、その後に続くMシリーズのカメラは
基本的に「ME」をベースにしたカメラばかりです。
電子回路も先代Kシリーズの「K2」と比べると
かなり効率化された上に安定したものとなっています。
電子制御機ということで敬遠されることも多いような気がしますが
ME系カメラ(MEスーパーやMG,MV1も含む)の
トラブルのほとんどは機械的な要因によるものです。
定番トラブルの最たるものである「ミラーアップしたまま固着」も
ミラー駆動部のゴムブッシュ劣化によるものです。
電子制御回路自体のトラブルはかなり少ないと思います。
確かにそれでもまれに電子部品トラブルはありますし
そうなると修理がかなり:難しくなるもの事実ですが
あまりにそこにばかり神経質になる必要はないと思います。
個人的に思うのはかなり使用感の良いカメラで
軽やかで感触の良い巻上と上品なシャッター音
ピントの山の掴みやすいファインダーと
非常に使い心地の良いカメラだと思います。

お預かりしている「ME」はまずフィルムカウンターが動作不良で
裏蓋を開けてもゼロに戻ってくれません。
さらに出来上がりの写真を見ると光漏れが起こっているようです。
先述したミラーアップのトラブルはなく
快調にシャッターは切れていますが
オートはかなりアンダー気味になってしまっています。
加えてモード切替ダイヤルが異様に重く
切り替えるのにかなるの力を必要とします。
あまり無理をしていると壊してしまいそうです。
ミラー駆動部のトラブル予防も含めて
全体的にリフレッシュが必要な状態です。
Mシリーズのカメラはフィルム室だけではなく
カメラ内部のいたるところにモルトが使われているので
その交換も行う必要があると思われます。
今回の光漏れはフィルム室のモルト劣化が原因とは思われますが
フィルム室以上に内部モルトも劣化していると思われます。

装着されているレンズは当店のテスト用レンズです。
ワインダーが装着されちゃ状態でお預かりしました。
「Mシリーズ」はアクセサリーシステムが充実しているのも
冬至のセールスポイントのひとつでした。
現在ではアクセサリー類は
なかなか入手の難しいものも多いとは思いますが。。。
ちなみに当店では残念ながらワインダーやモータードライブ類を含む
システムアクセサリーの修理・整備は行っておりません。

まだ現状チェックを行っただけの状態です。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。

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