ニコンFEのカメラ修理

今日は「貯蓄の日」だそうですよ
うーん…社会人になって数十年経ちますが
貯蓄…まぁ貯金ですよね…大した貯金できてないですねぇ(苦笑)
おまけに今はこんな仕事しているせいもあって
毎月、かなりギリギリですからねぇ(汗)
ただ、家族もいないので
たくさん貯金がないとマズイということはないのですが…
いつまで五体満足で仕事ができて
いつまで生きられるかによって変わりますよねぇ
まぁ、それがわからないから難しいし
張り合いもあるのでしょうが…
まぁ、何かあったときのために最低限の貯蓄が必要なことは
昨年の入院騒ぎで痛感しましたね…
あまりケチ臭く貯め込むものもどうかと思いますが
備蓄的な意味での貯蓄は最低限必要ですよねぇ…耳の痛い話です(苦笑)
リスクを考え始めるとキリがないですし…

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
一時期、依頼が少なくなっていたような気がしたのですが
また最近,FEの整備依頼が多いですね。
ニコマートEL系を前身とする
ニコンの中級機クラスの電子制御シャッター機です。
F一桁ほどではありませんがニコンらしい堅牢な造りに
安定した電子制御回路でシャッターをコントロールするカメラです。
電子制御シャッター機定番の絞り優先AEを搭載しています。
当時のキャッチコピーは「シンプルニコン」
確かに機能はシンプルですが
使い勝手は非常に考え抜かれていて
視認性の非常に良い露出計表示が魅力のカメラです。
デビューは1978年
当時の電子制御機としてはトラブルの少ないカメラで
発売から40年以上経過した現在でも
無茶な使い方や無茶な分解をされている個体でもない限り
大きな電気的トラブルは少ないほうだと思います。
それよりも避けて通ることのできない
機械的な動作不良の方が多いと思われます。

ただ、今回のFEはいわゆるショック品と思われ
落下させてしまって以降、露出計が動かなくなってしまったそうです。
指針式の露出計は比較的ショックに弱いとも
昔から言われますが
LED式の露出計も制御部はかなりショックには弱いので
その辺りは変わらないかと思います。
FEの場合は露出計そのものもそうですが
露出計と一体になっている管制部も比較的ショックに弱く
このあたりにトラブルが発生すると管制部ごと交換するしかありません。
ただ今回の場合は露出計は全く動かないものの
シャッタスピードの制御はそこそこの精度で動作していて
オートも精度はあまりよろしくないですが
動作しはしています。
しかしながら管制部交換のためそのあたりの精度出しも
一から設定しなおします。

まずは管制部+露出計を取り出して
念のため確認してみましたが…
露出計から出ている赤黒リード線に
直接電圧をかけてみても露出計は全く反応しません。
やはり内部断線のようですね。
載せ替える前にここからさらに分解を進めて
シャッタユニット、巻上機構部、ミラー駆動部の整備を行っておきます。
FE/FM系は比較的巻上関連のトラブルが多い傾向があり
今回も若干その症状の前兆も見られるため
機械的部分の整備もしっかり行っていきます。

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