ニコマートELのカメラ修理

今日は「きのこの日」だそうですよ。
そうですよね、秋真っ盛りですし、きのこの季節ですね!
やはり王者はマツタケですよね。
焼きマツタケなんてもう何年も口にしていないですねぇ(苦笑)
味わいならホンシメジも負けてはいません。
昔から「香りまつたけ味しめじ」と言いますものね。
ただホンシメジはそんなに流通量が多くないので
少し入手しにくいとは思いますが…
ブナシメジならどこにでもいくらでもあるのですがねぇ
まぁ、そんな高級なマツタケやホンシメジじゃなくてもいいのです。
エリンギやマイタケ、ナメコ…
美味しくて手軽に入手できるきのこはたくさんあります!
そして昔から身近なきのこと言えば
やはりシイタケですよねぇ
身が厚くってぷりぷりしてていろんな料理に使えて
わき役としても優秀ですが
十分に主役が張れるほどの味わいがあると思います。
でも昔から私の周りではシイタケ嫌いの方が結構多いのですよねぇ
独特の香りと食感だとは思いますが…
実は私も子供の頃はシイタケ苦手でした
子供の頃に近所のお蕎麦屋さんのザルソバが大好物だったのですが
そのつけ汁の薬味に添えられているシイタケが嫌いで
いつもはねのけていました(笑
やっぱりこれも大人になって日本酒飲むようになってから
好きになったのですよねぇ
今ではシイタケ独特のあの濃い旨味が何ともたまりません
これからの季節だと鍋の具材としても外せませんね!
あぁ、でも肉厚のホンシメジのバターソテーとか食べたいな
どこか近所でそれなりのお求めやすい値段で売ってないかな(笑

さてさて

本日は「ニコマートEL」のカメラ修理を行っています。
1972年末に発売されたモデルです。
ニコマートシリーズは機械制御のFT系、電子制御のEL系に大別されますが
FT系の最初のモデルが1965年の発売なので
それよりは随分後にデビューしたモデルです
電子制御でシャッタースピードが無段階で制御できる利点を生かして
絞り優先AEが搭載されています。
ニコン初の絞り優先AE搭載機でもあります。
電池が入れられてないあるいは電圧がかかっていないときは
1/90の機械制御でシャッターが切れるようになっています。
非Aiレンズでオートが使えるのは
このニコマートEL系(ELとELW)のみです。
レイアウトにかなり苦労したのか
使用電池4LR44をミラーボックス内に格納します。
この電池室は説明書を持っているか
このカメラをよく知っている方でない限り
「電池室はどこ?」と必ず悩むこととなると思います。
私も遠い昔、初めてこのカメラを手にした時に
電池室の場所がわからずかなり苦労した記憶があります。

お預かりしている「EL」は一応、一通りは動作しています。
ただ、オートが少々不安定でたまに露出が大きく乱れることと
モルトが全滅でファインダー内にもかなりのモルト屑が入り込んでいます。
巻上機構には油切れの兆候も見られます。

70年代初めの電子制御機ということもあり
分解にはかなり神経を使います。
それまでうまく動いていたものでも
下手な分解で動かなくなることが十分にありえるカメラです。
ファインダー清掃のためにはプリズムを降ろす必要があり
オートが不安定な原因を探るには各接点や
マグネットのチェックを行わなくてはならないので
これから本格的に分解に取り掛かるのですが
プリズムの上に鎮座している
この時代ならではの電子基板の取り扱いには
慎重に慎重を重ねて行います。
この季節だとそれほど心配はないのですが
静電気で基盤をおしゃかにしてしまう可能性もあるので
自分自身の帯電にも気を使います。
…ということでこのカメラの修理を行うところは
比較的少ないのではないかと思われます。
(当店でも状況によっては修理不可能と
判断することが多くございます。)

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