リコーXR500のカメラ修理

今日は「ヱビスの日」だそうですよ。
ここでいう「ヱビス」とは
「ヱビスビール」のことで
1890年(明治23年)2月25日に
「ヱビスビール」が初めて発売されたことが由来となっています。
麦芽100%で余計なものが一切入っていない
ちょっと高級なビールですね。
近年の軽やかで口当たりの良いビールとは違い
昔ながらのドシッとした重厚な飲み口と
強めの苦みが何とも美味いですよねぇ
個人的な好みですが
私、ビールの中ではヱビスが圧倒的に好きで
なるべく普段買う時もヱビスを買うようにしています。
まぁ最近はそれほど大量に飲めないから
このくらい濃くて重いほうが飲みごたえがあっていいですねぇ
そして焼き肉や焼き鳥とかの味が濃いものに合うのですよ!!!
焼きもの系にヱビスの組み合わせは正に最強です。
こんなこと書いてたらヱビスが選べる焼き鳥屋さんに
無性に行きたくなってくるなぁ…
早くマンボウ終わってくれないかな…

さてさて

本日は「リコーXR500」のカメラ修理を行っています。
1978年発売のカメラですが
前年に登場したXR-1の機能を限定し
価格を抑えたモデルです。
一眼レフカメラとしては革命的な低価格で
50mmF2レンズとケース込みで39800円を実現し
「サンキュッパ」の謳い文句で非常にヒットしたカメラです。
確かに最高速は1/500で少し物足らない場面もあるでしょうが
普通にASA100のフィルムで昼間、撮影する分には
シンプルで非常に扱いやすいカメラです。
シンプルな故に信頼性も高く
機械的・電気的な大きな弱点もありません。
スタイリングも奇をてらわないオーソドックスなもので
好感度は高いと思います。
どこにでも気軽に持っていって
ガシガシ使ってやるタイプのカメラだと思いますし
そういう使い方に応えてくれるカメラだと思います。

基本的には丈夫なカメラですが
さすがに登場から40年以上経過していて
さすがに経年劣化で動きの悪いものも多数存在します。
今回、お預かりしているXR500も
長年仕舞い込まれていたようで
ファインダーや装着されているXRリケノン50mmF2レンズには
カビが大量に発生しています。
さらにミラーの動きが悪いようで
シャッターを切るとミラーが上がり切る前に
途中で止まってしまいます。
指で少し助けてやると上に上がり切り
シャッターも切れるのですが
さすがにこれでは普通に使えません。
シャッター羽根の動きもいま一つで精度が出ていません。
さらに電池を入れても露出計は全く動きません
電池室の問題かよくあるSW部の接触不良かと予想していたのですが
どうやら露出計本体内で断線しているようです。
こうなると中古良品の露出計本体と交換するほうが無難です。


機能がシンプルなので整備性も良いかと思いきや
このカメラ、なかなか厄介な構造なのです。
上カバーを外すのも少々、手間が多いですが
ここから基板を降ろすとなると
まず巻戻し側、巻上側のプレートを外し
メーター類や基板がセットされたユニットごと
一気に外す必要があります。
そうしてやっとファインダースクリーンの清掃等が可能となります。
もちろん今回はそこからさらにミラーボックス脱着まで
必要となりシャッターユニット、ミラー駆動部の整備を行います。
そしてこのメーター・基板のユニット台座
再組立ての時にもちょっとしたコツがあって
上手く組まないと露出計連動指針が動かなくなります。
他のカメラではあまりみない構造なので
初見だとなかなか大変かとも思います。
私も昔、ちょっと苦労したなぁ…
なんてことを思い出しながら
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。

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