コニカC35フラッシュマチックのカメラ修理

まぁ今日は「ハロウィン」ですね。
私が子供の頃には
まだ「ハロウィン」を祝う習慣は
なかった時代なので
全く持って縁がありませんな(苦笑)
とりあえず今日は渋谷はもちろんのこと
(まぁ渋谷に行く用事なんてめったにありませんが)
人の集まりそうな繁華街に近づくのは避けましょう
「ハロウィン」はまぁ置いておいて
今日は「日本茶の日」だそうです。
やはり何でもないときに通常飲む飲み物は
「日本茶」が落ち着きますね。
仕事中もお昼と午後3時には少し甘いモノを飲みますが
それ以外はお気軽なお茶パックですが
「緑茶」を飲んでいます。
「日本茶」とは、日常の会話で用いられる用語で
茶の植物学的な分類として定義された言葉ではなく
「日本のお茶」つまり「日本で作られたお茶」あるいは
「日本でよく飲まれる種類のお茶」と言った意味合いの言葉だそうです。
ほとんどの日本茶は不発酵茶である緑茶であり
緑茶の種類には、煎茶、玉露、番茶、ほうじ茶、玄米茶、抹茶などがあります。
緑茶の多くは、蒸すことで加熱処理をして
酸化・発酵を止めた後、
揉んで(揉まないものもある)、乾燥させる製法をとります。
この方法は日本独自で発展したものであり
世界的に見ても製茶過程で「蒸し」という工程が
行われている国は他に類を見ないのだそうです。
普通に飲むお茶も美味しいのですが
たまに無性にただ緑茶をかけただけの
「お茶漬け」が無性に食べたくなるのですよねぇ(笑
これに菜っ葉(野沢菜や広島菜)の漬物が合うのですよねぇ…

さてさて

本日は「コニカC35フラッシュマチック」のカメラ修理を行っています。
最初のコニカC35が1968年の発売ですが
その3年後の1971年にフラッシュマチック機構が搭載されたモデルです。
それ以外は基本的に最初のC35と大きな違いはありません。
C35はコンパクトカメラ界を大きく変えたカメラだと思います。
それまでのレンズ一体型のカメラは
それほど小さなものは多くなく
逆にちょっと大きめで重いほうがしっかり丈夫に造られているということで
売れていた状況だったのです。
それがこのC35が「じゃーに~コニカ」の愛称で
旅行等にどこにでも気軽に持ち歩ける小さなカメラというジャンルを確立し
大ヒットに結びつけたわけです。
C35以降の各メーカーのレンズ一体型のカメラは
C35のヒットに習って
それまでは大きめのボディだったものも次々と小型化が進められていきます。
ハイマチックやキヤノネット、エレクトロ35あたりもそうですね。
ただ単純に小さいだけではなく
プログラムシャッター+プログラム露出を搭載することにより
撮影も簡単・気軽にできるカメラでもあります。
加えてコンパクトなボディにマッチングの良い
ヘキサノン38mmF2.8レンズの写りの評価は非常に高く
距離計も搭載されており気軽で簡単なだけではなく
キチンとした写真がしっかり撮れるカメラでもあります。

大ヒットしたモデルで現存する台数も多く
修理依頼も多いカメラですが
やはり使いっぱなしで未整備な個体も多く
さすがに50年以上経過するカメラなので
そのままでは問題を抱えているものも多い印象です。
今回お預かりのC35もまず光漏れが起きていることと
距離計のズレ、露出計の精度もいまひとつで
シャッター羽根に若干の粘りがあるようです。
やはり全体的に整備の必要な状況です。


このタイプのコンパクトカメラは
フィルム室の遮光を大量のモルトに頼っている場合が多いです。
今回のこのC35もそこはどこかで気づいて
どなたかがモルトの代わりに腐食しない素材の
遮光材を貼ってはいるのですが
いかんせん厚みが足らない上に貼り方も悪く
光線漏れが起きてしまっている状態でした。
やはりここはモルトプレーンをしっかり正しい場所に貼り
劣化が起きればまた交換する(10年くらいは平気だと思いますが)という
スタンスが正解かと思います。
モルト以外の部分もこれからしっかり整備して
各部がスムーズに動くように整備を行っていきます。

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