ペンタックスMEのカメラ修理

今日はこれといった記念日がないですねぇ
過去の2/21の出来事を調べてみると…
1988年のこの日に国内初の8cmシングルCDが発売されていますねぇ
懐かしいですね~短冊CD…
私は世代的には8cmCDよりも
17cmドーナツ盤レコードですが…(笑
シングルレコードもそれなりに大量にまだ持っていますが
8cmCDも結構ありますねぇ
12cmマキシシングルが2000年頃から主流になり
さらに音楽配信サービスが広まってからは
8cmCDはまはや存在すら忘れられてしまいそうですね
でもほぼ再生産というか再プレス盤のみらしいですが
生産自体はまだ細々と続けられているようです。
あの細長い独特のジャケットに8cmの小さなCDも
なかなかいい感じですよね
持っている8cmCDたまにはちゃんと聴いてみます!

さてさて

本日は「ペンタックスME」のカメラ修理を行っています。
1976年発売のペンタックスMシリーズの基本となるカメラです。
発売は機械式布幕シャッターの「MX」がほんの少し先でしたが
「MX」は他の「Mシリーズ」と比べると異端児的存在でもありますので
この「ME」がこれ以降登場する「Mシリーズ」の基本形となるカメラです。
金属羽根縦走りのセイコーMFC-Eを搭載し
電子制御で動作させます。ただ「B」とシンクロ用「100X」は
機械式で駆動し電池がなくても動作します。
「B」で電池不要なのは長時間露光を行う機会の多い方には
非常に助かりますね。
私も昔は星景写真や夜景を撮ることが多かったので
「B」が機械式なのはカメラ選びのポイントだったりしました。
絞り優先オート専用機なのでポジションとしては
エントリークラスですが巻上の操作感や
キレの良いファインダー等、なかなか使い心地の良いカメラです。

お預かりしている「ME」は一通り動作してはおるのですが
露出計の値が少々アンダー気味で
オート制御はさらに露出計以上にアンダー傾向で
実際に絞り優先オートでシャッターをきると
2段以上アンダーに露光されてしまいます。
元々、ペンタックス機のオート露出はどの機種も
全体的にアンダー傾向なのですが
これは少々アンダー過ぎますね。
さすがに写真が暗くなってしまいます。
整備と調整で対処できる程度なので最終的には電気的に
調整して正しい精度を出していきます。
加えてシャッター羽根に汚れがそれなりにあり
シャッタ-スピードも少しばかり不安定です
連続して切っているといいのですが
少し時間を垢手一発目の動きが悪いようです。
実際の撮影では連写することはほとんどないでしょうから
毎回、動きが悪い状態で切ってしまうことになります。

この頃のペンタックス機は内部モルトも非常に多い上に
シャッター羽根の駆動部やミラー駆動部に
ゴムブッシュが使われていてそれも経年劣化で
動作不良の原因になったりと
劣化しやすい部材が内部に多いので
分解の際にそれらを入念にチェックして
交換を行っていきます。
ゴムブッシュ等は劣化しにくい素材のものに交換していきます。
それらの動作を妨げる要因さえ除去すれば
機械的には非常に安定して動作しますし
電子回路上のトラブルも非常に少ないカメラです。
ウィークポイントが比較的わかりやすく対処が可能なので
しっかりメンテナンスを行えば安心して使えるカメラだと思います。

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