本日から通常通りの営業です。
本年もよろしくお願い申し上げます。
今日は「小寒」ですね。
この日から「節分」(2月4日頃の「立春」の前日)までの
約30日間を「寒(かん)」または「寒中」「寒の内」といいます。
この日は「寒の入り(かんのいり)」ともいい、
寒さの始まりを意味します。
今朝は東京都心では最低気温が0℃を下回り
今季初の冬日になったそうです。
いよいよ寒さのピークがやってきますね…
数年前からすっかり暑さ寒さに弱い体質になってしまったので
この寒さがかなり身体にこたえます(苦笑)
身体が冷えると大抵ロクなことが起こらないので
皆さまも暖かくしてお過ごしくださいませ。
本日は「コニカC35FD」のカメラ修理を行っています。
1973年発売のカメラです。
既に大ヒット作となっていた「じゃーに~コニカ・C35」をベースとして
シャッターユニットを載せ替え「プログラムオート専用機」から
「シャッタースピード優先オート機」に変更し
大口径ヘキサノン38mmF1.8を搭載したカメラです。
C35の最高級ヴァージョンといったところでしょうか…
ボディこそベースのC35と共通ですが
シャッタユニットを載せ替えて大口径レンズなので
もはや通常のC35とは全く別物のカメラです。
さすがにレンズの出っ張りもあり通常のC35と比べると
大きく重くなってしまいますがそれでもこの大口径レンズを搭載する
カメラとしては充分にコンパクトなカメラです。
お預かりしている「C35FD」は露出計は動作しているものの
明るさに応じて指針がほとんど変化しなような状態です。
単純に全く動かない…であれば原因の予測もつきやすいのですが…
まだ取り掛かる前の状態での画像ですが…
開けてみるとなかなかのトラブルのオンパレードでした。
露出計に関しては過去に修理を行った形跡があるのですが
配線・ハンダもなかなかに酷い状態で安定して通電しない状態でした。
配線は全て交換してやり直しです。
さらに露出計本体内部にもかなりダメージがある状態で
かなり苦労させられました。
それでも露出計及びオート関連は何とかうまくまとめることができて
精度も問題ない状態になりました。
しかしながらその作業中にシャッターやレンズ周りも
なかなかの問題を抱えていることがみつかり
そちらも修復整備もなかなか難しいモノがありました。
とはいえ、最終的には問題ない状態に無事に仕上がりそうです。
今年もコツコツとできる限りのカメラを直していきたいと思います。
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