キヤノンPのカメラ修理

今日は「笑顔の日」らしいですよ。
「ニ(2)コ(5)ニコ」と読む語呂合わせからだそうです。
なるべく常に笑顔でいたいものですねぇ
笑顔は心と体を元気にします。
その健康効果は医学的にも証明されていて
笑わない人よりも笑う人のほうが
傷の治りが早いというデータもあるそうです。
寄る年波のせいか傷の治りが最近やたら遅いので
笑顔で何とかカバーしなければ…(笑
自分自身のためにも周りの空気を
優しくするためにも笑顔は大切ですね。
とってつけたような作り笑いではなくて
心から笑顔でいられる毎日になるようにがんばります!
ところで今日は「煮たまごの日」でもあるようです。
おでんでもラーメンでも入っている煮たまごは
めちゃくちゃ美味しいですよねぇ…この季節にもぴったりです。
最強寒波到来のようですし今夜はおでんかな…

さてさて

本日は「キヤノンP」のカメラ修理を行っています。
1959年発売のフォーカルプレーンシャッターの
レンジファインダー機です。
フランス語の「人気のある」という意味の
「Populaire」から命名されたそうです。
ⅥL型をベースに35/50/100mm固定式フレームを
備えた等倍ファインダーを装備します。
部品点数を大幅に減らすことに成功し
比較的お求めやすい価格で発売されたカメラです。
その価格と商品イメージで大ヒットを記録したモデルです。
ベースはⅥL型ですが内部構造もかなり洗練されていて
これ以前のモデルはまだバルナック時代の名残が
結構目立ちますが「P」以降のモデル(7、7s)は
明らかに内部構造が異なり安定性も向上しています。

お預かりしている「P」は
シャッター動きがかなり悪い状態です。
幕軸動作不良が原因で幕速のバランスが大きく崩れていて
1/1000、1/500はシャッター切れても全く開きません。
スローガバナーも粘ってしまっています。
高速シャッター、低速シャッター共に問題有りの状況です。
巻上にも油切れの兆候があり巻き上げるたびに異音がしています。
全体的に駆動部分を洗浄清掃した上で調整が必要な状態です。

もう既に一通りの整備は完了して
少し馴染んで動きが落ち着くのを様子見している状態です。
最終的に微調整を行って
シャッタスピードの精度も出していきます。
巻上はスムーズに行えるようになり
シャッターも快調に動作しています。
ファインダーも汚れて薄曇りの状態でしたが
かなりクリアに改善されています。
「P」はシンプルで非常に使いやすいカメラです。
部品点数の効率化によるコストダウンは進んでいますが
部品の質を落としているわけではないので
質感も非常に高いカメラです。

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