今日は「愛酒の日」だそうですよ。
酒をこよなく愛した歌人・若山牧水の誕生日に由来しています。
牧水さんのお酒にまつわるエピソードはいろいろあって
一日一升程度の酒を呑んでいたといわれています。
一升…って一升瓶1本ですよ。1.8l…すごいでねぇ…
で、やはり死の大きな要因となったのは肝硬変だったそうです。
夏の暑い盛りに死亡したのにもかかわらず
死後しばらく経っても死体から腐臭がしなかったため
「生きたままアルコール漬けになったのでは」と
医師を驚嘆させたといわれています…
私はめっきり酒量は少なくなってしまいましたが
やはりお酒はどれも美味しいですねぇ…
正確に言うと私の場合、お酒単品だとあまり進まなくて
酒の肴と組み合わせるとお互いに味を引き立てあって
止まらなくなるのですよねぇ…(苦笑)
この季節だと適度に涼しい部屋で
刺身に日本酒が最強ですねぇ…
いずれにしてもお酒はほどほどに…(笑
さてさて
本日は「ニコンNewFM2」のカメラ修理を行っています。
1984年発売のカメラです。
源流はニコマートFT系でそこから
「FM」→「FM2」→「NewFM2」と着実に進化を遂げたモデルです。
フィルムカメラ全盛期に「機械制御マニュアルカメラ」といえば
一番に「NewFM2」の名がイメージされていたと思います。
今でも非常に人気の高いカメラで中古市場でも高値で取引されているようです。
特徴はなんといっても最高速1/4000&シンクロ1/250のシャッターですね。
スペックもすごいですが適度にコンパクトなボディと
使いやすさもあって写真学校生の定番モデルと言われ
長い間各校の推薦を得ていたそうです。
お預かりしている「NewFM2」はスクリーンが外れた状態で
当店にやってきました。
スクリーンは下から取り外せるタイプなので
枠留め等に破損がないことを確認して取り付ければよいのですが
どうしてスクリーンが外れてしまったのかと観察してみると
結構なショック品かと思われます。
それなりの高さから強めに落下したものと思われます。
その影響で巻上ロックの動作不良が起きていて
巻上できない状態でした。
シャッターそのものはそれなりの精度で動作しているようで
そのへんはさすがの丈夫さですが
露出計がやけに不安定で時々「-」に振り切ったままになっているようです。
こういう場合に心配されるのがシャッターダイヤル下にある
露出計LED制御部の破損や割れで
ここがダメだと当店では修理不能となってしまいます。
分解して調べてみると制御部自体は無事でしたが
露出計アースバネの外れと変形があり
ここが原因で露出計の動作がおかしかったようです。
加えてファインダー内に絞り値を直読させるためのミラーが
木っ端微塵になっていました…(苦笑)
基本的には丈夫な「FM2」ですが
やはり落下や大きなショックには弱いですね。
金属製で自重もそれなりにあるので
外装へのダメージも大きいです。
今回も上カバーにかなり歪みが出てしまっていますが
これは残念ながら修復不能です。
ただ機能的には問題ありませんが…
カメラは精密機械なので基本的に大きなショックには弱いです。
撮影に際や持ち歩く時には落とさないように
細心の注意を払っていただければと思います。
基本的にシンプルで丈夫な構造ではある「FM系」ですが
LED露出計は比較的トラブルが多く
何かあった際には修理不能になることが多いです。
当時はショックに弱い指針式よりも丈夫といわれていた
LED式ですがなにかあってもなんとかなる可能性の高い
指針式に比べてFMに限らずLED式は何ともならない場合が多いです。
ここに関してはもっとシンプルな
指針式露出計でよかったのに…とは思います。
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