オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「いい風呂の日」だそうですよ。
「いい(11)ふろ(26)」(いい風呂)と読む
語呂合わせからだそうです。
冷え込む日も増えて湯船にしっかりお湯ためて
ゆっくり温まりたくなる季節ですねぇ…
普通に過ごしていてもいつのまにか結構身体が冷えて
全身こわばってしまいがちですものね
お湯にゆっくり浸かって疲れをとることは大事だと思います。
自宅の小さな湯船でもいいのですが
銭湯にでもいってゆっくり足を延ばして
温まるのはさらに良いですよね
今季はまだですが寒くなってくると私も結構頻繁に
近所の銭湯に通いだします。
遠くの温泉も非日常感があってよいですが
手軽に行ける近くの銭湯は本当に助かります。
いつまでも営業していてほしいですね。

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
孤高の存在のハーフ判一眼レフですね。
1963年発売のカメラです。
ハーフ判一眼レフ自体は他にも存在しますが
ハーフ判であることのメリットを最大限に引き出すため
35mm判とは全く異なる構造で造られているいう意味では
唯一の存在のカメラだと思います。
ロータリーシャッターの採用、
水平方向に開閉するミラー駆動、それに伴い
ペンタプリズムを用いず
ポロプリズムでファインダーへ導く独特の光路
それらによる他のカメラでは見られないこれまた独特の外観
構造面だけでも所有しておきたいと思わせる
魅力満載のカメラだと思います。
造りだけではなく使ってみても非常に気持ちよく
軽快に撮影できるカメラです。
現在も人気が高いのは当然かと思います。

お預かりしている「ペンF」は一通り動作は行えるようです。
ただファインダー内の汚れやゴミが多いことと
ペンFの構造上シャッタースピード制御の肝ともいえる
ガバナーに粘りがあってスローシャッター時には
固着してしまいます。
現在は多用する高速域ではさほど影響はないようですが
放置しておくと高速域のSSにも影響がですと思われますし
ペンFで多いトラブルでもあるミラーアップの原因ともなってしまいます。
ガバナーを含むシャッターユニット内の清掃整備と
トラブルの多いミラー駆動部の整備を入念に行います。

露出計を持たないペンFの整備性自体は非常に良好です。
ただ軽量コンパクトなカメラが多く
そのため独特の構造が多いオリンパス機は
デリケートな部分が多く、ちょっとした汚れや油切れが
動作不良に繋がりやすく、さらに動作不良のまま
ごまかして使っていると部品の変形や破損を
招きやすいカメラが多いのも事実です。
ペンFやOM-1は当店でも修理依頼が多く
気を付けなければならない箇所や弱点も比較的
把握できているので予防もかねて
それらを重点的に清掃整備していきます。

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