ニコンFG-20のカメラ修理

今日は「公衆電話の日」だそうですよ。
1900(明治33)年のこの日に
日本初の自動公衆電話が
東京の新橋駅と上野駅の駅構内に設置されたことに由来しています。
当時は「自動電話」と呼ばれていたそうで
1925(大正14)年にダイヤル式で交換手を必要としない
電話が登場してから「公衆電話」と呼ばれるようになったそうです。
設置台数は随分と減り現在ではなかなか使う機会もありませんが
大地震などの災害時には携帯電話などと比べて繋がりやすいため
非常時における重要な連絡手段としての役割を担っているそうです。
公衆電話や電話ボックスも
もはや懐かしいアイテムになってしまいましたね。
昔は10円玉数枚と100円玉1枚握りしめて
家でまわりにあまり聞かれたくない電話をするために
近所の電話ボックスまで夜中に通ったものです(笑
テレフォンカードが一般的になったのは高校生の頃だったかな…
そして携帯電話を初めて持ったのは25歳の頃でした。
比較的早かったほうだと思いますが
調子に乗っていると電話代が高くって
かなりダメージを食らった記憶が…(笑

さてさて

本日は「ニコンFG-20」のカメラ修理を行っています。
1984年発売のカメラです。
EM系列のカメラとしては最も最後に発売されたカメラで
マルチモード化されフルスペックとされた「FG」と比べると
随分シンプルに仕上げられたカメラです。
機能的にはベースとなる「EM」に
マニュアル露出モードが追加されたカメラです。
当時の愛称は「ライトニコン」です。
電子制御シャッター機ですが
「EMシリーズ」共通の仕様として1/90と「B」に関しては
電池がなくても作動させることができます。
このあたりがエントリークラスとはいえ
当時のニコンらしい部分ですね。

お預かりしている「FG-20」はマニュアル露出時には
問題なく一通り使えるのですが
絞り優先オート露出に切り替えると
露出計の指針が上に振り切ったままになり
露出も制御されないという症状です。
他のカメラで露出計指針が振りきった状態のままになるということは
摺動抵抗の汚れや劣化などを疑うのですが
マニュアルモード時には露出計は適正な値を示しているので
そのパターンにはあてはまりません。
「FG-20」は他の「EM系」のカメラ同様
フィルムカウンターが「1」になるまではオート時は
強制的に機械制御1/90で切れるような仕様になっています。
(空シャッター時に無用なスローシャッターになるのを防ぐため)
そしてその場合は露出計指針は振り切ったままとなり
ファインダー内表示も最も上に表示のある「C90」を指すようになっています。
これがカウンター「1」になっても露出計が通常動作にならず
カウンター「1」未満の状態で動作しているのはないかと思われます。
…となるとほぼ間違いなくカウンター基部のSW部に問題があると思われます。

画像は取り掛かり始めのものですが
ここから分解を進めてカウンター基部のSWも確認した結果
スイッチ端子が少し変形して接触不良を起こしているようです。
他の接点部も随分汚れが溜まっているので
ここも対処しつつ一通りの整備を行っていきます。
フィルム室も内部モルトももちろん劣化が進んでいるので
このあたりの交換や機械的駆動部の整備調整も行っていきます。
「FG」よりはシンプルな分、比較的整備性は良好です。
さすがに「EM」よりはややこしいですが…
いや…あまり大差ないかな…(苦笑)

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。