キヤノンFTbのカメラ修理

今日は「夏至」ですね!
調べてみると「夏至」に関連した記念日が
かなりたくさん制定されています。
その中でちょっと目を引いたのが
「スナックの日」
美人なママさんのいる飲み屋さんのことじゃないですよ(笑)
「スナック菓子」のほうですね。
夏至の日に「歯固め」として
正月の餅を固くして食べる習慣があったことに由来するのだそうです。
固くなった餅ほどの歯ごたえのあるスナック菓子は
なかなかないと思いますが。。。。(笑)
なんだかんだでスナック菓子食べているかもしれません。
間食として昼間から食べることはほぼないのですが
軽くビールでも飲んで寝るか~というときに
手軽なおつまみとしてスナック菓子を
ビールと一緒に買ってきてしまいますねぇ
これが太るもとだし、
血糖値や血圧に悪いのもわかっちゃいるのですが。。。(汗)
でも美味しいですよねぇ。。。
最近、近所で「おにぎりせんべい」がミニですが
手に入るのでちょこちょこ買ってしまいます。。。

さてさて

今日は「キヤノンFTb」のカメラ修理を行っています。
前モデルとなる「FT」をベースに
FDレンズ対応とし開放測光が可能になり
同じ年(1971年)にデビューした最高級機「F-1」の
エッセンスも取り込んだ中級機です。
基本的な仕様はF-1とそれほどの大差ないながら
F-1の半額ほどで販売された当時のキヤノンの主力機種です。
しっかりできた機械制御シャッター機ということで
現在でも非常に人気の高いモデルです。
デビューは1971年ですが2年後の73年にマイナーチェンジされており
そのモデルを「FTb-N」と呼びこともあります。
今回、修理しているのも「FTb-N」で
ファインダー内にSS表示がされるようになりました。
連動糸でSSダイヤルと連動するのですが
整備する立場から言えばなかなか邪魔な存在です(笑)
その他、巻上レバー、レリーズボタン、セルフタイマーレバー等が
従来のFTbに比べて変更となっています。

お預かりしているFTbは
これもまた、まずはプリズム腐食です。
FTbに限らずFシリーズもプリズム腐食の多いカメラです。
Fシリーズで多いパターンとしては(F-1以外)
中心から外れた左右に太い縦線として剥がれているパターンです。
場合によっては何か液体が流れた跡のように見えることもあります。
これも結局はプリズム周りのモルト劣化が主な原因です。
FX、FP、FT、FTbの場合は
プリズムを抑えている部品の内側にモルトが貼られています。
プリズムには一応カバーがされているのですが
そのカバーに隙間があってその隙間部分は
モルト劣化の影響を直接受けてしまいます。
こういった内部モルトの交換も含め
やはりこの時代のカメラは
何年かに1度は分解整備を行うことが前提となっています。
それが使われなくなって何十年も放置されてしまうのですから
いろんなことが起こるのは当然といえば当然ですね。

プリズム腐食だけではなく
他にもいろいろと問題を抱えています。
シャッターは後幕の動きが非常に不安定です。
そのためSSが安定せず動作させるたびに値が変わります。
1/1000設定で1/2000が出たかと思えば
続けて動作させると次は1/250だったりします。
その影響もありミラーアップしたままになることも
ちょくちょくあります。
露出計は精度に問題がありますが
とりあえずは動作しているのですが
バッテリーチェック時には全く動きません、
SW部の接触不良が原因かと思われます。

これから本格的に分解整備に取り掛かります。
写真にはプリズムの腐食も写っていますね。
キヤノンFシリーズ機のシャッター音は
アタックが強めの非常に歯切れのよい音が特徴の一つですが
今回のFTbは後幕動作に問題があるせいでそこもいまひとつです
切るたびに音も違いますが
たまに高周波の嫌な音が混ざります。
そのときはやはり後幕の速度が極端に遅くなっています。
幕軸周りの清掃注油で改善すると思われます。
外観は非常にキレイな個体なので
中身もきっちり整備して気持ちよく使っていただきたいと思います。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

ついに昨夜、プロ野球が開幕しましたね!
我らがカープは大瀬良選手の投打に渡る大活躍で快勝いたしました!
それに加えて8回の三好選手の大ファインプレーが見事でした。
あれがなかったら負けたのじゃないかなぁ。。。(汗)
ここで野球の話をあまりしているのもマズいのでこのへんで。。。
今日は「ペパーミントの日」だそうです。
いわゆるハッカですね。
すーっとする清涼感が何とも良いものです。
正確にはハッカとは既に異なるとは思いますが
昔で言う「ハッカタバコ」今でいうメンソールですね。
20代前半くらいから禁煙するまでずっとメンソール系でした。
慣れるとメンソール以外では物足りなくなってしまうのですね。
実は普通のタバコよりメンソールを吸っている人のほうが
禁煙しにくいというデータもあるようです。
だからあんなに何度も禁煙失敗して苦労したのかな(笑)
「ハッカ」いえば忘れちゃいけないのが
赤い缶に入った「サクマ式ドロップス」
いろんな味のドロップが入っていて
その中に白いハッカ味があるのですが
これが出てくると「ハッカかぁ。。。」と
少しだけ残念な気持ちになったものです。
いやもちろん食べますけどね。。。
個人的には「チョコ」味も微妙だったなぁ。。。(苦笑)
(ちなみに緑色の缶のサクマドロップスにはチョコ味はありません)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
少し前に「ON-1N」の修理を掃海しましたが
今回はかなり初期型のOM-1です。
ここでも何度も書きましたが最初は「M-1」及び「Mシステム」として
デビューしましたが大人の事情で
10ヶ月ほどで「OM-1」に改名することになりました。
今回、お預かりしているOM-1は
おそらく改名されたばかりの頃のものだと思われ
最初期の「M-1」と上カバー以外はほとんど共通か思われます。
どのカメラもそうですが公にマイナーチェンジなどしてなくても
内部の部品や構造は頻繁に細かく変更されています。
そのため部品取りにと思って仕入れた個体が
結構内部が変更されていて使い物にならないことも多々あります。
OM-1は比較的そういう部分がわかりやすいカメラではありますが。。。

さてまずは定番のプリズム腐食です。
おそらくこれまで分解歴の全くない個体だと思われますが
劣化したモルトが接眼レンズ枠からプリズムにかけて
ベッタリと付着しています。
当然、プリズムの塗装は剥がれミラー蒸着にも侵食しています。
こうなると交換が一番が早いので
今回も交換で対処します。
写真にも写っていますが
巻上レバーはM-1時代ならではの構造ですね。
この頃の巻上レバーは樹脂部分が破損することが多く
M-1でさえ後のOM-1の巻上レバーに
交換されていることが多いです。
組んでしまえば外観でわからない部分ですが
ある意味、貴重な部品です。
他にもフィルム室の4本スタッド
プリズム留めの4本バネ等々、
初期モデルならではの特徴が見られます。
高速シャッターや露出計の精度に少々問題も見受けられますので
これから本格的に各部点検整備一式に取り掛かります。

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オリンパスオートアイのカメラ修理

毎月19日は「シュークリームの日」だそうですよ。
甘くてふわふわで美味しいですよねぇ。。。
昔はカスタードクリームが入っているのが一般的でしたが
今は生クリームとカスタードが両方入っていたり
いろいろバリエーションもあって楽しいですよねぇ
この「シュークリームの日」を制定したのは
スーパーやコンビニスイーツでお馴染みの
「モンテール」です。
スーパーで手軽に買えるスイーツで
モンテールの名はそこら中で見かけますが
お求めやすい価格で美味しいですよねぇ。。。
そりゃ、高級店で作られるコストのかかった
スイーツとはまた異なりますが
普段気軽にちょっと食後のデザートに。。。って
1品追加できるのはこういうお求めやすい
スーパーとかで売っているスイーツが充実しているからですよね!
今日は後でコンビニでシュークリーム買ってきて
ホットのブラックコーヒーと併せて楽しみましょう!

さてさて

本日はオリンパスオートアイのカメラ修理を行っています。
そのネーミングで想像つきますが
いわゆる「オート露出」が売りのカメラです。
正確に言うと「シャッタスピード優先AE」ですね。
セレン光電池を使用した露出計を搭載し
針挟み込み式でオート露出を制御します。
。。。昨日のブログもご覧になっている方は
お気づきかもしれませんが
昨日のキャノネットと同じ系統で同じ年代のカメラです。
オートアイが1960年4月発売で
いわゆる「オート露出」を売りにしたカメラとしては
先駆者といえるものでした。
しかしながらその翌年1961年1月にオリンパスにとっては
「宇宙からの侵略者」ともいえる「キヤノネット」が発売されます。
レンズは明るくマニュアル露出も可能で
操作性もよく、おまけに価格も安いキヤノネットに
オートアイは大変な苦戦を強いられ
結局後継のオートアイ2も併せて商業的には
惨敗と言える状況だったとのことです。
今見るとオートアイの操作系はなかなか面白く
ファインダー内でくるんとまわる絞り表示などは
何とも魅力的ですし
明るさでは敵わないもののズイコー50mmF2.8の写りは
キヤノンに負けるようなものではありません。
ただ当時としては明らかにキヤノネットのほうが
洗練されて見えたとは思います。。。
ただオリンパスらしいのはこの時代のカメラでも
やはり他メーカーに比べるとコンパクトに作られています、
レンズが小さいのはF2.8なので当然といえば当然ですが
横幅はキヤノネットに比べても一回り以上小さいです。
。。。とはいえこの時代ですのでずっしり重いのは重いですが。。。

お預かりのオートアイは
ご依頼者様のおじいさまが使われていたものだそうです。
使われなくなってからずいぶん長い間眠っていたとみられ
ファインダーやレンズにはカビが盛大に生えています。
シャッターそのものは何とか切れますが
シャッター羽根には粘りがあり
スローガバナも固着気味です。
このタイプのカメラで心配されるのは
やはり露出計関連ですが
今回のオートアイもやはり露出計不動です。
明るいところに向けてシャッターを半押ししても
ファインダー内表示はくるんと1回転して
赤矢印表示(連動対応範囲外)の表示になってしまいます。

まずは露出計が動かない原因を
はっきりさせておきたいと思い
上カバーを外してこの写真を撮った後で
露出計+セレンを降ろしていきます。
露出計本体には問題ないようです。
。。。ということはセレンか。。。と思っていたところ
セレンも少し起電量は少ないですが
全く起電しないわけではないようです。
結局セレンから露出計の配線ハンダ付けの劣化が
不動の原因でした。ただしそこだけを直しただけでは
露出計の振りが全く足らないので(+3段くらい)
セレンと露出計の間に入っている固定抵抗を
もっと抵抗の軽いものに交換して
ある程度の精度を出していきます。
何とか通常の撮影には問題ない程度の精度は出せそうです。
露出計の件の目処が立ったので
シャッターやレンズ、距離計・ファインダーの整備も進めていきます。
ご依頼者様の生まれるずっと前のカメラですが
完成後には是非この時代の雰囲気をオートアイで
楽しみつつ撮影をしていただければと思います。

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キヤノネットのカメラ修理

今日は「おにぎりの日」だそうですよ。
最近はコンビニのおにぎりしか食べていませんが
炊き立て熱々のお米で握るおにぎりは本当に美味しいですよね!
それであればシンプルな塩むすびでも全然OKです。
ところで「おにぎり」と呼びますか?
それとも「おむすび」と呼びますか?
この違いについて少し調べたのですが
諸説ありすぎてわかりませんでした。。。
私は「おむすび」かなぁ。。。子供の頃から。。。
ちなみに「おむすびの日」もあって
1月17日なのです。
まぁ今日は「おにぎりの日」だから「おにぎり」と呼びましょう
私の好きな「おにぎりせんべい」も「おにぎり」だし。。。(笑)
炊き立てのお米で今度おにぎり握ってみましょう
いくらでも食べられるような気がするなぁ
でも炊き立てだと本当に手が熱いのですよねぇ(汗)

さてさて

今日は「キヤノネット」のカメラ修理を行っています。
「キヤノネット」といえば
キヤノンのレンズ固定式レンジファインダー機を代表するカメラで
時代に合わせていろいろなモデルが出ているのですが
今回は記念すべき初代モデルです。
昨日のAE-1の紹介でも少し触れましたが
まさにその後のカメラ業界を大きく変えた1台と言っていいと思います。
キヤノン最初のコンパクトカメラであり
キヤノンの社員たちが「自分たちでも買えるカメラを」と望み
開発したと言われています。
大口径レンズにレンジファインダー、
内蔵露出計にシャッタースピード優先AEを搭載し
マニュアル露出も可能、シャッターはコパル製で最高速は1/500と
当時考えられる最先端の機能をすべて搭載し
18,800円という衝撃の値段で1961年に発売されました。
ちなみにカメラの性質が異なるので直接比べられませんが
同じ年にデビューしたキャノン7が50mmF1.4付きで
47,500円でした。
参考までに1960年の大卒初任給平均は13100円
かけそば1杯35円、国鉄初乗り運賃10円の時代です。
キヤノネット発売時に2週間分だと予想していた
メーカー在庫がたった数時間で完売してしまうという
強烈なデビューを果たし、業界内部からは「ダンピング」ではないかと
批判されることもあったそうです。
キヤノネット登場以降、カメラの多機能化、低価格化についていけなくなった
かなりの数のめーかーが倒産・撤退に追い込まれたそうです。
キヤノネットは確かにそれまでのカメラに比べ
大幅なコストダウンに成功していますが
それは工法の効率化によるものがほとんどで
分解してみるとわかりますが
部品や構造に安っぽい部分は全くありません。
それどころか非常に質感高く作られていて
針挟み込み式のSS優先AEや露出計のファインダー連動
オート時の連動範囲外時のシャッターロック機構等
非常に考えられた作りになっています。

お預かりしているキヤノネットは
レリーズボタンを押しても全くシャッターが切れません
レンズシャッター機でよくある羽根固着かと思いましたが
若干の粘りはあるものの羽根には問題がなく
シャッタユニットとレリーズ部とのリンクがうまくいってないようです。
セレンは問題なく起電しており露出計も作動しています。
しかしながらファインダー内の露出計表示が少々おかしくて
例えばオート時にレリーズボタンを押すと
ファインダー内指針が動き例えばF5.6でとまるとします。
レリーズボタンを離すと指針は引っ込まないといけないのですが
F5.6を指したまま出っぱなしです。
そしていろいろガチャガチャやっているといつのまにか
戻っているという感じです。
ファインダー下の指針駆動部分が固着気味なのかと思われます。

巻上レバーも巻き戻しクランクも底部なので
上カバーはシンプルです。
すっきりしたカバーに筆記体の「Canomet」の文字がいいですね
上カバーを開けると
光に応じてゆらゆらと動く露出計の指針に妙に癒されます。
先述したように内部の作りもよく
メンテナンス性もよいカメラです。
現存している数が非常に多いため中古市場では評価が
あまり高くない初代キヤノネットですが
もっと評価されてもよいカメラだと思います。

キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は「おまわりさんの日」だそうですよ
1874(明治7)年のこの日に「巡査制度」が
誕生したことに由来します。
おまわりさんがいるのは交番や駐在所ですね。
都内にいると全く感じませんが
地方の交番の数は減っているような気がします。
私の生まれ育った実家の
歩いて5分くらいのところにあった交番も
いつのまにか(もうかなり昔)なくなってしましました。
人材不足なのか予算不足なのか。。。
調べてみると「空き交番問題」というのもあるようです。
いつ目の前を通っても
おまわりさんがいる交番が近くにあると
子供心に何だか安心できるような気がしていましたが。。。
大人になった今では何
かお世話になるようなことはできるだけないように
気を付けたいと思います。

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
いわゆるカメラの電子制御化と低コスト化を一気に推し進めた
歴史的にもターニングポイントとなるカメラです。
キヤノンというメーカーは
初代キヤノネットの発売時といい
このAE-1の時といい
生産技術的に革命ともいえるカメラを節目節目で登場させています。
そしてそのたびについていけなくなったメーカーが淘汰されています。
AE-1でいうと世界初のマイクロコンピュータ搭載カメラというのが
やはり一番のポイントでしょうか。。。
それだけではなく従来モデルに比べて300点以上の部品削減を行い
大規模なコストダウンに成功しています。
これはカメラ部門だけの話ではなく電卓やコピー機等で
培った電子技術がいかんなく発揮された結果だということです。
この後にA-1やAV-1、AE-1プログラムと
Aシリーズは次々とヒットします。
そのもとになっているのがこのAE-1ということですね。

電子制御カメラということで
修理・整備にはいろいろ問題があるのではと思われがちですが
電子部品および電子基板そのものの
トラブルは少ないカメラだと個人的には思っています。
今回は電源は入るもののシャッターが全く切れないという症状と
露出計・オート露出共に3段以上オーバーといったところが
主なトラブルです。
なずシャッターが切れないほうはマグネットの固着かとも思われましたが
そうではなくレリーズ接点の汚れによる接触不良が原因でした。
露出計・オートに関しても配線・接点をくまなく見直した結果
電気的微調整で対応できるほどの状態になりました。
電子制御シャッター機はたくさんの接点を持ち
そこで正常に電圧が伝わることが正常に動く大前提となります。
まずは接点を検査し清掃を行うというのが基本になると思います。
もちろん電気で行っているのは制御だけですから
機械的に動作する部分はしっかりと清掃・注油が必要です。

シャッターが切れるようになってからわかったのですが
やはり定番のシャッター鳴きも起こっていました。
写真にもその原因となる
ミラーボックス横の4連ギアが少し写っていますが
スムーズに動くように清掃と注油を行います。
もちろんミラーボックス反対側にある
オート時の絞り制御機構も動きが悪いので対処していきます。
1976年デビューということで
まだ糸連動等も残っており
正しい手順で分解していかないと
簡単に連動糸が切れたりフレキを切ったりしてしまうカメラです。
よくわからないままに分解されて
修復不可能になった個体に会うことも多々あります。
もちろん今回はそんなことはありません
余計なトラブルを呼び込まないように慎重に作業を進めます。

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キヤノン7のカメラ修理

今日は「オウムとインコの日」だそうですよ。
可愛いし賢いですよねぇ
子供の頃にセキセイインコを雛から飼って
育てましたがなかなか大変だった記憶が残っています、
でも楽しかったしかわいかったなぁ。。。
親戚の家には種類はわからないのですが
そこそこでっかいオウムがいて
よく喋るのでいつまでも話かけていたことも思い出します。
まだ小学校に入ったばかり位の頃だったから
そこそこ大きなオウムはちょっと怖かったですが。。。(苦笑)
大きなオウムには今でも憧れはありますが
おっさんの一人暮らしではペットはちょっと無理だなぁ
きっと寂しい思いばかりさせてしまいます。。。
それにオウムなんて長生きだから
今から飼い始めたら
私のほうが先にくたばってしまいます(汗)
それでなくてもいつ何が起こるわからないのは
先日、痛いほどよくわかりましたので。。。
少し涼しくなったら動物園でも行ってみたくなってきました。

さてさて

本日は「キヤノン7」のカメラ修理を行っています。
1961年に発売されたレンズ交換式レンジファインダー機ですが
この時代になるとカメラの主流は
レンジファインダー機から一眼レフに移りつつある頃です。
キヤノン7が発売された頃には
ミノルタは「SR-3」の時代で
ペンタックスは「S3」が発売されています。
後のライバルとなるニコンは
既に1959年に「ニコンF」を発売しています。
キヤノンは高級レンジファインダー機の分野で
他メーカーより圧倒的に優位にたっていて
また人気も需要も十分以上にあったため
一眼レフの移行には少し乗り遅れたのは事実だと思います。
ちなみにこの時代のキヤノン一眼レフは
まだキヤノンフレックスの時代で
レンジファインダー機に比べると
商業的に成功したとは言えない時代です。
そんな時代に生まれたキヤノン7ですが
得意とするレンジファインダー機で
キヤノンらしく非常によくできたカメラです。
ファインダーはレンズ交換の制約を受けない
一眼レフの存在も意識したとは思われますが
35/50/85+100/135mmのパララックス補正機能付きの
等倍ブライトフレームファインダーを搭載しています。
セレン光電池を使用した露出計も内蔵し
シャッターの最高速はもちろん1/1000です。
この4年後に出る「7S」が
キヤノンレンズ交換式レンジファインダー機の
最終モデルとなりますが
基本的な部分は「7」と変わらないため
この「7シリーズ」がキヤノンレンジファインダー機の
完成形であるともいえると思います。

お預かりしている「7」は
やはり長い間使われずに眠らされていた個体のようです。
保管状況は悪くなかったようで
後で触れますが不足しているレンズに目立つカビもなく
ファインダーにも大きなカビは見当たりません。
保管場所の湿度は相当低かったのだと思われますが
その分、各部の油切れは進んでいます。
油切れが原因と思われるシャッター幕軸の動作不良が見受けられ
1/1000は全く開かず1/500もかろうじて開いているような状態です。
スローガバナは固着気味でSSを1秒にセットすると
10秒近くかかってシャッターが閉じる状態です。
全体的に清掃・注油を行って改めて調整が必要な状態です。
心配されるセレンは比較的良好な状態で
微調整で問題ない制度を出すことができそうです。

写真は一通り作業が終わって
最終チェックを残すのみの状態です。
装着されているレンズはこの時代のキヤノンを語る上で
避けることのできない「50mm095」です。
「7」及び「7S]は基本的にLマウントですが
このF0.95を装着するために
従来のマウントの外側に爪をもっています。
巨大な前玉を見ていると吸い込まれそうな感覚になりますね。
レンズのほうは一通りのチェックだけ行い
大きな問題はなく良好な状態でした。
若干気になる部分があったので
絞りリングの簡単な調整を行ったのみです。
ご依頼者様には存分に往年のキヤノンの名機と名レンズで
撮影を楽しんでいただきたいと思います。

ニコンFEのカメラ修理

今日は「手羽先記念日」だそうですよ。
この記念日、名古屋手羽先で有名な
「世界のやまちゃん」の創業記念日なのが由来なのですね。
新宿にも店舗があるのは知っていますが
残念ながら行ったことはないのです。。。
おまけに個人的に甘辛のタレがかかった
手羽先唐揚げはちょっと苦手で
手羽先なら素揚げで軽く塩を降っただけのものが好みかな
それはめちゃくちゃ好きだし美味しいです。
ビールもめちゃくちゃ進みます(笑)
手羽先だけでなく「焼き鳥」って
「焼肉」と並んで定期的に無性に食べに行きたくなりますよねぇ
皮、モモ、ネギマ、ナンコツ、レバー、ハラミ。。。
どの部位も美味しいですよね。
このご時世ですから焼肉も焼き鳥もご無沙汰していますが
そろそろ行ってみような。。。

さてさて

今日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
昨日は「FM」で今日は兄弟機にあたる「FE」です。
前身となるニコマートFT系とEL系と同様の関係性で
「FE」はニコマートEL系の後継機になり
いわゆる電子制御シャッターを搭載します。
FMと同じくEL系と比べると
コンパクトで取り回しの良いボディサイズとなり
随分使いやすいカメラになりました。
電子制御シャッター機なので絞り優先AEも搭載します。
オート時にもこれからいくつのSSでシャッターが切れるかを
ファインダー内で瞬時に判断できる
優秀な露出計を搭載しています。
もちろん直読式で絞り値の確認もできます。
マニュアル時には露出計が示すシャッタースピードと
実際に設定しているシャッタースピードが
同時に一目で確認でき非常にわかりやすく便利です。
これと比べてしまうと
FMやF3の露出計表示がちょっと寂しく感じられてしまいます(苦笑)
FEは電子制御シャッター機ということで
メンテナンス的に不利なのではなかと思われがちです。
確かに中には電子部品の不具合でどうにも修理できない
個体に出会うこともありますが
他機種に比べるとかなり低い確率だと思います。
ただしよくわかっていない方に分解された経歴をもつ
分解品はどうにもならないものが多いです。
電子基板は非常にデリケートですから扱いを誤ると
IC等を静電気とかですぐにショートさせてしまいます、
そうなってしまうともうどうにもなりません。

お預かりしているFEはちょっと変わったトラブルを抱えています。
低速シャッターだと普通に動作すのですが
1/60より早いシャッタースピードだと
ミラーアップするだけでシャッターが全く動きません。
この状態の後にM90にするとシャッタが切れて復帰します。
FEを使われている方ならわかるかもしれませんが
電池が入っていない状態と同じ状態になるわけですね。
。。。とはいえ症状が出るときに電源が遮断されているわけではありません
低速時にはほぼ症状が出ないことから
これは電気的トラブルでちょっと修理は難しいかな。。。と思いましたが
いろいろ調べてみると
どうも電気信号的に問題があるというよりは
シャッター開閉を行っているマグネットの吸着に問題があるようです。

で、マグネットや接点の清掃等いろいろ考えられることを
対処してみたところ精度はともかくとして
ある程度動きは安定してきたようです。
今は高速シャッターも普通に切れます。
ただ、SS精度やオート制御にはまだ問題があるので
今度は電気的に調整していきます。
それから様子見をして安定しているようだったら
問題なしと判断できると思います。
写真にも写っていますが
FEの基盤には調整用の半固定抵抗が8個も載せられています。
これを使って電気的にも調整するのですが
基本的に触ってはいけないもの(初期設定用)のものもあり
ひとつひとつが何の調整かわかっていないと
手を出してはいけない部分です。
今回はそんなことはないのですが
ここをでたらめに回された個体にたまに出会うのですよねぇ。。。
そうなっているとかなり大変です。
どこまで詰めていくかにもよるのですが
ここの調整はかなり大変です。
これから慎重に調整に取り掛かりたいと思います。

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ニコンFMのカメラ修理

今日は「FMの日」だそうですよ。
ここでいう「FM」は「FMラジオ」のことです。
最近はめっきり聴かなくなりましたが
クルマで外回りの仕事だったりした頃は
当たり前のように毎日聴いていました。
もっと昔に遡ると小学校高学年の頃は
夜中に布団に潜り込んで
AMラジオを聴きまくり
中学校入るころにはFMエアチェックにはまりました。
今はFMといえどトーク番組が多いですが
当時は音質の良さ(AMと比べて)を生かして
1曲まったくカットなしで次々と
レコードを流してくれる「リクエスト番組」も多かったのです。
この辺りにも時間の流れを感じますねぇ。。。
今ではスマホでもラジオ聴けるのだと思いますが
レトロなラジオ、インテリア代わりに1台欲しくなってきますね。

さてさて

カメラ修理のほうも今日は「FM」。。。
「ニコンFM」です。
いや、狙ったのではなくて本当に偶然です(笑)
ニコマートFT系の後継機として
1977年に発売されました。
ニコマート時代に比べるとコンパクトなボディとなり
非常に取り回しの良いサイズとなりました。
シャッターはやはりコパル製の縦走り金属羽根で
もちろん機械制御で駆動します。
露出計はLED表示で「+〇ー」の3灯で表示します。
このLED露出計がちょっと曲者で
ここの制御部分がトラブルを起こしていると
修理不能の可能性が高いです。
そういう点では指針式のほうがメンテてきにはやりやすく
せっかくの機械制御機なので
露出計も指針式で良かったのではないかな。。。とは思います。
(兄弟機のFEとの差別化もあってこうなのだとは思いますが。。。)
レンズは基本的にAi連動で開放測光を行いますが
まだまだ非Aiレンズも現役で使われている時代で
非Aiレンズに対応できるようにAi連動爪は可倒式になっています。
ただその場合、絞り情報は全くボディ側に伝わらないので
露出計は絞込測光となります。

お預かりしている「FM」は
まずセルフタイマーが妙な位置で止まっていて
そこから全く動きません。
横走りシャッター機であればセルフタイマーはたいていの場合
独立しているのでもし交換となっても比較的簡単なのですが
縦走り機の場合、基本的にセルフタイマーユニットは
シャッターユニットに内蔵されています。
そこを抜き出して交換するくらいであれば
シャッターユニットごと交換したほうが早いですし
リスクも抑えられます。
セルフタイマー内部の破損等があれば
ちょっと厄介かな。。。と考えていたのですが
結果から言うと単なる固着でした。
それにしても強烈に固着していて
分解するまでは内部破損の可能性のほうが高いと思っていました、
シャッターユニット整備の際に
しっかり洗浄して注油して本来の動きを取り戻しました。
他、シャッター羽根に油にじみが出ていて
シャッタスピードにも悪影響が出ています。
金属羽根なのでレンズシャッターと同じく
シャッター羽根に常にキレイにスムーズに動く状態でないと
すぐにシャッタースピード精度に悪影響が出ます。
こちらも念入りに羽根清掃を行います。
加えて露出計はまずまず問題ないのですが
たまに接触不良を起こすようで不安定な挙動が見られます。
これはSSダイヤル下の摺動部の清掃で改善いたしました。

装着されているレンズは当店のテストレンズです。
先述のトラブル修理の他、
モルト交換、ファインダー清掃、巻上やミラー駆動部の
整備等々、一通りのメンテナンスを行いました。
現在は非常にスムーズ且つ安定して動作する状況です。
F一桁機に比べるとやはり扱いやすいサイズでいいですね。
いかにも一眼レフカメラらしい端正なデザインもよいと思います。
今でも非常に人気が高い理由がわかりますね。

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キヤノンデミSのカメラ修理

今日は「日記の日」だそうですよ。
ユダヤ系ドイツ人の少女アンネ・フランクが
あの有名な「アンネの日記」を書き始めた日なのだそうです。
実は「アンネの日記」読んだことないですし
日記もちゃんと付けたことはないのですが(汗)
日記とか写真とかいわゆる自分の記録を残すものは
ずっと後になってその時の気持ちというか
初心というか原点に戻るといった意味でも
非常に役に立ちますよね。
単純に「うお~懐かしい!」でももちろん楽しいですし(笑)
何にしても昔のことというのは
何もなければ記憶は薄れていく一方なので
こういう日記とか写真で残っていると
ガタついて空きにくくなった引き出しのカギになりますよね。
そうしてたまに思い出していれば
より深く記憶に刻まれて忘れなくなるのだと思います。
そう考えると一番いろいろなことがあった
高校生くらいから20代って写真から離れていたから
あなり残っていないのですよねぇ。。。もったいない。。。
カッコつけた写真とか人に見られることを意識した写真ではなくて
なんでもない日常をたくさん撮っておけばよかったと思います。
まぁ写真だけじゃなくて当時聞いた音楽とか
よく行った場所とかいろんなものが
思い出のカギになるからたまには
はるか昔のことを一生懸命思い出してみるのもいいと思います。

さてさて

要は「キヤノンデミS」のカメラ修理を行っています。
デミとは英語・フランス語で「半分」の意味で
その名の通りキヤノンのハーフ判カメラのシリーズ名です。
デミSは初代デミ、カラーデミに続いては発売されたモデルで
1964年の発売開始です。
初代デミではプログラムシャッターでしたが
デミSでは通常のマニュアル露出になりました。
絞り・SSも自由に選択できます。
初代デミと同じように追伸式のセレン露出計を搭載します。
機械的な追伸式なのでSS・絞りに摺動抵抗は存在せず
抵抗関係のトラブルとは無縁です。
ただセレンは劣化しているものが多いと思います。
レンズは30mmF1.7no大口径を搭載します。
ペンシリーズでいうところのペンDに近いポジションだと思います。
デミといえばハーフ判ではめずらしいレバー式の巻上ですが
その巻上フィーリングが何とも気持ちよいのです。
この点だけでハーフカメラの中でデミを選ぶと聞いても
おもわずうなづいてしまうほどのものがあります。
ファインダーもプリズムを使った贅沢なつくりのものですが
残念ながら接眼レンズが曇っているものがやたらと多く
せっかくの秀逸なファインダーも魅力半減となってしまいます。
この接眼レンズのクモリはレンズの変質によるもので
残念ながら清掃では全く状況は改善しません。

お預かりのデミSはまずシャッターが全く切れません。
よくある羽根の粘りで動かない。。。というパターンではないような気がします。
とりあえず前後のレンズを外してシャッター羽根を露出し
汚れで固着してるのかどうかを先の確認しようとしたのですが
やはり羽根固着ではないようで
レリーズしてもシャッターユニット側が反応できない感じです。
露出計は動作していますがやはり2段くらいオーバーな値を示しており
セレンの起電量が足りず露出計指針の振りが足りません。
ただデミの場合はセレンと露出計本体の間に
固定抵抗が入っていてこれを変更することで
多少の調整ができるのでsこのでできる限りの調整を行います。

初代デミのように完全なモナカ構造ではなくなっています。
ただ分割されただけで大差はないのですが。。。
まずはシャッターが切れない理由を調べなければと
この後でレンズユニットを外したのですが
その時にネジが1本転がり落ちてきました。
これがシャッターユニットリンク部に引っかかっていたようです。
とりあえずはシャッターは切れるようになりました。
この外れたネジがどこのものなのかは
まあゆっくり整備しながら調べていきます。
とりあえず原因がはっきりしなかったものがわかったので
後は通常の整備をきっちり行えばOKです。
シャッター及び駆動部分の清掃注油、
レンズ・ファインダーの清掃調整等々
一通りの整備を行っていきます。

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オリンパスOM-1Nのカメラ修理

今日は「傘の日」だそうですよ。
今は都内もまだ雨は降っていませんが
朝方パラっと降ったようですし
今日はこれから天気は下り坂で
このまま梅雨入りしそうな感じですね。
梅雨時はもちろん傘は必需品ですし
そこら辺中で手に入るビニール傘でも
必要十分ですが
ちょっと奮発して自分のお気に入りの傘を1本持つと
鬱陶しい雨降りも少し楽しくなりますね!
。。。と言いながら昨年お気に入りの傘を
置き忘れてなくしてしまってからは
私もビニール傘しか持っていないのですが。。。(苦笑)
機能的にもデザイン的にもいろいろな種類の傘があって
色々見ているとどれも欲しくなってきます。
こういうのもネットですぐにどんなものがあるか
調べられて気に入ったら簡単に注文できる現代は
本当に便利ですよねぇ。。。

さてさて

本日は「オリンパスOM-1N」のカメラ修理を行っています。
OM-1はいつも圧倒的に修理・整備依頼が多いカメラですが
今回は少し久しぶりですかね。
「1N」は機能的にはフラッシュ関連の連動機能が強化されたモデルで
それ以外は従来のOM-1と機能的には変わりませんが
内部はいろいろと部品や構造が変更されています。
大まかに基本的な部分はM-1以来大きくは変わりませんが
露出計周りの結線や接眼レンズ周りの構造
露出計スイッチ等は全く異なる構造になっています。
特に露出計スイッチは従来ものものだと
接触不良も多かった部分なので
かなり改善されたといっていいと思います。
(正確に言うとOM-1でも一部1Nと同様の
SWを持つものが存在します)

お預かりしている「OM-1N」は露出計が
やたらと不安定(指針が全く安定しない)になることと
高速シャッターの精度不良、スローガバナの粘り等々の
トラブルを抱えています。
どれも接触不良だったり動きが悪かったりと
要は積年の内部の汚れが原因となっているものばかりです。
「1N」も1979年発売で当店に訪れるカメラの中では
比較的新しいほうといっても40年以上が経過しています。
さすがにリフレッシュしてやらないと
本来の動きを取り戻せないものが多いです。

まずは上カバーを開けたところです。
OM-1を分解したことがる方は分かるかと思いますが
SW部の様子が全く異なるのがわかりますね。
案の定というかやはりプリズム周りのモルトはボロボロで
プリズムの塗装面を少し侵食していました。
このまま放置していればいずれはプリズム蒸着面まで
腐食が進んでしまうかと思われます。
今の段階では全く問題はないので
モルトの処置を行い、塗装面を補強してこのまま使用します。
これから作業のメインとなる
シャッターや巻上部、ミラー駆動部、露出計周りの整備に取り掛かります。

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