カテゴリー別アーカイブ: カメラ修理

ニコンFEのカメラ修理

11月恒例の「いい〇〇の日」
26日の今日はもちろん「いい風呂の日」です!
肌寒い季節になってきて
ちゃんと湯船にお湯をためて温まりたい季節ですよねぇ
でも私、今年の入院以来、ちゃんとお風呂に浸かってないのですよ
シャワーだけで済ませているということですが
何といっても足元がまだちょっとあやしいため
滑りやすい銭湯に行くのはためらってしまう状況で
(コロナ禍ということもありますが。。。)
さらに右半身温痛覚麻痺で温かいも熱いも
右半身はよくわからずシャワーの際も
温度調整にかなり慎重になっているのですよねぇ。。。
こんな状態だとお湯に浸かっても
あまり気持ちよくないかなぁ。。。という気もしますし。。。
でもそろそろ近所の銭湯には試しに行ってみようと思います!
それで感触が良かったら
あまり人のいなさそうな温泉でゆっくり過ごしてみたいですねぇ
お風呂も楽しみですが美味い酒に美味い飯。。。(笑)
そのためにも仕事を頑張らなくては。。。

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
ニコマートELシリーズを前身とする
ニコンの中級機です。
この頃のニコンはまず先進的な機能は中級機で採用してみて
実績を作りつつ市場の反応を見てから
高級機(F一桁機)に採用するという手法を取っていて
1980年発売のF3で電子制御を採用するためにも
ELやFEで電子制御や絞り優先AEの機能を
いろいろ試してだろうなと推測されます。
ELの時代はまだまだ電子制御に
不安定な要素も多少はあったと思いますが
FEになってからは非常に安定した品質になったと思います。
発売から40年以上経過した現在でも
電気的なトラブルは比較的少なく
どちらかといえば機械的なトラブルのほうが多いのは
(これも定期的な整備で防げる程度のもの)
さすがきちんと作られているな。。。と思います。
ただし、やはりF一桁機ほどの堅牢性ではないので
保存環境が悪かったり強いショックを受けた個体に関しては
修理不能な場合も当然ございます。
(F一桁機でもダメな場合はもちろんございますが。。。)

お預かりしているFEは一通りの動作はしています。
ただ全体的に妙にシャッタースピードが早めで
1/1000は1/2000~1/3000くらいの露光量になっており
1秒も0.6秒くらいで切れてしまいます。
さらに露出計もアンダー気味で
オートはさらにアンダーで2段近くアンダーになってしまっています。
それでもネガなら何とか写るでしょうが
ポジだと致命的に暗くなってしまうと思われます。
電気的な調整が全体的に必要な状態です。
加えて巻上に油切れの兆候が見られ
モルトもかなり劣化しています。
どちらにしてもリフレッシュしてあげなくてがならない時期に
差し掛かっているものと思われます。

外観は非常にキレイな個体です。
フィルムレールにはそれなりに使い込まれた感がありますので
ほとんど使われていな個体ではなく
そこそこ使ってはいますが非常に丁寧に扱われた個体だと思われます。
とはいえ、製造から40年もたつとさすがに内部に
汚れや劣化はそれなりに目立ちます。
電気的な調整は最後に行いますがその前に一通りの整備と清掃を行います。
シャッター羽根基部にも
劣化したモルト屑とかが入り込んでいたりするので
慎重に隅々まで清掃整備を行っていきます。

最終的な電気調整も終えると全く問題ない精度に仕上がりました。
スクリーンにはFM3A用の明るいスクリーンが装着されており
ピント合わせも快適です。
ちなみにこの明るいスクリーンを装着すると
当然ファインダー内も明るくなるので
露出計はほんのわずかにアンダー気味になります。
。。。とはいっても1/3段以下なので
通常の使用だと全く気にするほどではございません。
今回はそんなことは関係なく大きくアンダー気味にズレてしまっていたので
できる限り調整して問題ない精度に調整させていただきました。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

オリンパストリップ35のカメラ修理

今日は「いいえがおの日」だそうですよ。
「いい(11)笑顔=にっこり(25)」ということですね。
いつもいい笑顔でいようとは思うのですが
なかなか世の中うまくいかないことも多く
ついついイライラしてムスっとしてしまうこともありますよねぇ
まぁそういうときこそ深呼吸して落ち着いて
穏やかに笑顔でいられるように取り組みたいと思います!
(これが意外と難しいのです。。。(苦笑))

さてさて

本日は「オリンパストリップ35」のカメラ修理を行っています。
セレン光電池を使用した露出計を内蔵し
その露出計の指針の位置によって
(露出計指針自体は内蔵されていて見えません)
SS(2速切替)・絞りを決定し自動露出で撮影するカメラです。
ピントは目測式ゾーンフォーカスです。
搭載されるレンズはD.ズイコー40mmF2.8で
使いやすくコンパクトな上に非常に写りも良く
評価も高いカメラです。
歴史あるオリンパス35シリーズの一員でもあり
小旅行に気軽に持って行けるカメラとの意から
「トリップ」と名付けられたそうです。
発売は1968年で同ジャンルで最大のライバルともいえる
コニカC35も同じ年に発売されています。
C35のキャッチフレーズが「じゃーに~コニカ」で
両社とも気軽に旅行に持っていけるカメラという
コンセプトまで同じでした。
スペックを確認したり外観を見ていると
この時期のカメラに詳しい方なら
お気づきになる方も多いかもしれませんが
この「トリップ35」は要は「ペンEES-2」のフルサイズ版です。
3点式ゾーンフォーカスも1/30・1/250切替の2速SSも共通です。
もちろんオリンパスお得意の「赤ベロ」があるのも共通で
光量不足の場合にはファインダー内に赤い警告板が出てきて
シャッターがロックされます。

お預かりしているトリップ35は
オート時に常に赤ベロが出てきてシャッターが切れません。
十分に明るいところにレンズを向けても同じなので
何らかの原因で露出計がほぼ動作していないものと思われます。
フラッシュモー土(SS1/30固定)だとシャッターは普通に切れるので
シャッターユニット・絞りユニットには
大きな問題はなさそうです。
ただし、レンズ・ファインダーには盛大にカビが生えています。
露出計が動かない原因として一番に考えられるのは
やはりセレン光電池の劣化による起電量不足です。
セレンを使ったカメラはこの時代非常に多くありますが
セレンの劣化によるトラブルを抱えているものが少なくありません。
で、その場合にはもはやセレンを交換するしか手段がないのですが
セレンはもうずいぶん前に生産が終わっており
交換するとしても中古良品のものを探すしかありません。
セレン光電池仕様のカメラは電池いらずで
非常に気軽に使えるのが利点ですが
今となってはトラブルの可能性も高い部分です。
今回もセレンの劣化を予想していたのですが
実際に分解してみるとセレンの起電力自体は多少の劣化はありますが
全く実用上問題のない良好な状態でした。
露出計不動の原因は今回は露出計本体内部の断線によるものでした。
どちらにしても交換で対応するのは同じなのですが
セレンなのか露出計自体のトラブルなのかは分解してみないとわかりません。

上カバーの左上に置いていあるのが
取り外した露出計本体です。
要はコイルを利用した電流計ですが
コイル部で断線してしまい全く動作しない状態でした。
もちろんこれは中古良品と交換して再調整いたします。
2速切替のSSと絞りを露出計の指針を
のこぎり状の歯で挟み込み露出を決定する
この時代に多く使われる手法ですが
この構造部を見ていると
修理を始めたばかりの頃にトリップでこの構造を勉強し
「なるほど~うまく考えられているもんだなぁ」と
感心したことをついこの間のように思い出します。
赤ベロの作動部も含めて基本的にはシンプルなのですが
非常に良く考えられていて効率の良い造りになっています。
ただしそれも長い年月の間に動きが悪くなっている場合も多いので
今回、しっかり清掃した上で調整して
今後余計なトラブルが起きないように整備していきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

キヤノンAV-1のカメラ修理

今日は「勤労感謝の日」で祝日ですね。
本来、当店は祝日はお休みという設定なのですが
ここ数年、火曜日(定休日)の祝日、年末年始、GW以外の
祝日はなんだかんだと通常営業していますね(苦笑)
まぁ休みにしたとしても店に出てきて
作業はすると思うので普段の休みは
やはり休みは火曜日だけでいいのかもしれません。
手間仕事な上に一人でやっているわけだから
休むとそのまま売上ダウンに直結しますねぇ。。。
逆にどうしても休みたければ
前もって決めておけばいつでも臨時休業にはできる。。。とは
思っているのですが。。。「どうしても休みたい」が
この歳になるとあまりないのですよねぇ(笑)
今日はせっかくの勤労感謝の日なので
閉店時間が来たら何か美味いものでも買って帰ります。。。

さてさて

今日は「キヤノンAV-1」のカメラ修理を行っています。
めったに修理に入らないカメラなのですが
先週もAV-1の修理ブログ書きましたね(笑)
次はさすがに当分ないのではないかと思います。
手順としてはAE-1と同じようなものですし
共通している部分も多いので
作業する分には意外と見慣れた部分が多いカメラです。
前回のAV-1のブログでも書きましたが
北米キヤノンの非常に強い要望により
企画開発されたキヤノン唯一の絞り優先AE専用機です。
米国への輸出が売り上げのかなりの部分を占めるのは
大手のメーカーはどこも同じだと思われますが
そこの要望だとやはり断れなかったのでしょうね
当時はキヤノンといえば絞り優先機より
「わかりやすく使いやすい」という主張で
シャッター優先AE機を積極的に開発しており
Aシリーズの前身ともいえる「EF」も
Aシリーズの根幹ともなるAE-1も
当然シャッタースピード優先AE機です。
A-1で両優先+プログラムAEになったとはいえ
AE-1Pでも基本はシャッタスピード優先AE機なので
このAV-1だけが唯一異端児的な存在です。
良い意味でも悪い意味でも非常に割り切ったカメラなので
操作性は非常にシンプルです。
でも実際のエントリー層には価格も含めて
このくらいでちょうどよかったのでしょう
キヤノンだけではなく他メーカーも含めて
国内でも海外でもこの類の絞り優先AE専用機は
どれも大ヒットしました。

お預かりしているAV-1は
ご依頼者様のご実家で眠っていた個体のようです。
しっかり整備した上で
今度はご依頼者様のお子様が使われるのだそうです。
こういう使いやすいシンプルなカメラが
引き継がれていくのもとても素敵ですね。
ただ、さすがにそのままでは
とてもとてもおそらくフィルム初心者であろう
ご依頼者のお子様にお勧めできる状態ではありません。
モルトは全滅でファインダー内もカビだらけです。
露出計・シャッターは一応生きていますが
精度的には全然ダメでオートは大きくオーバー側にズレています。
定番のシャッター鳴きも盛大に起こっています。
装着されていたレンズはNewFD50mmF1.8ですが
清掃しようとしたのかマウント部が一部分解されています。
単純にネジが外されただけで
大きな問題はないように見受けられますが
分解されかけの個体は何が起こっているのかわからないので
各部点検しながら慎重に組み上げます。
もちろんその際にレンズ清掃等も一通り行います。

シャッター鳴きはAE-1と同じ原理で起こるのですが
そもそもシャッター音の印象が
AE-1とAV-1では微妙に異なります。
シャッターそのものの構造はAE-1と変わりないのですが
おそらく絞り制御機構がないからかと思われます。
絞り優先機の方が機械的な構造はシンプルになりますね
(機械的に絞りを制御する機構がないため)
その分、電子制御は少し複雑になるのでしょうが。。。
先述したように機械的整備はAE-1と手順はほぼ一緒です。
いわゆるウィークポイントやチェックすべき箇所も
同じなのでそのあたりは手慣れた作業で行えます。
快適に動作する個体に仕上げて
是非、ご依頼者様とお子様にもこのAV-1での
撮影を楽しんでいただきたいと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの「小雪」です。
「しょうせつ」です。「こゆき」だと
よしこがモノマネしている女優さんになってしまいます。
いや、本物の小雪さんは非常に綺麗な方で
その話題でも全然いいのですが。。。。
「しょうせつ」は「わずかながら雪が降り始めるころ」ということですが
そもそも二十四節気は中国の内陸部の気候がベースとなっているので
関東地方で当てはめようとすると少しズレがありますよね。
雪どころかここのところは妙に暖かい日が続いていて
今日も日差しがさせばかなり暖かそうな天気です。
まだ11月ですものね、冬というよりはまだ晩秋です。
本格的に寒くなるのは年明け以降でしょうから
それまではお店の暖房もなるべく入れずに頑張ります。
(もちろん今シーズンはまだ入れていません)
エアコン入れてオイルヒーターまで入れる時期になると
光熱費が跳ね上がるのですよねぇ。。。(苦笑)

さてさて

本日はオリンパスOM-1のカメラ修理を行っています。
今月は。。OM-1の修理は2回目ですかね。
今回もブラックの精悍なOM-1です。
生産時期としては前期の後期というべきか。。。
MDモデルになる前のモデルですが最初期モデルではなく
フィルム室のスタッドは2本で圧版も横長のタイプです。
かなり多くの数が生産されたタイプですが
この時期のブラックも比較的少ないのではないかと思います。
OM-1も1Nが出るまで長く生産されたカメラですので
生産時期によって細かい変更がかなりされています。
余談ですがこの辺りの仕様をある程度はわかっていないと
部品交換を部品取り個体から移植しようとしても
合わないなんて事態が発生します。

お預かりしているOM-1はご依頼者様が
最近、入手された個体のようです。
ブラック塗装のボディのコンディションは比較的良い状態で
お預かり時の時点でもかなりキレイです。
定番のプリズム腐食もなく
若干のゴミの混入や多少の接眼レンズ・プリズムの汚れはありますが
ファインダーもまずまず良い状態です。
シャッター・露出計共に一通り動作していますが
幕軸や底部三連ギアの汚れによる若干の粘りだと思われますが
高速シャッターの精度が悪い上に
シャッターを切るたびにかなりのばらつきがあり不安定です。
あとは細かい部分ですがセルフタイマー基部の樹脂部品に割れがあり
とりあえず接着してあるとのことです。
ここは樹脂が劣化していて割れやすいのですよねぇ
ネジを少し締めすぎると簡単に割れてしまいます。
今回は中古良品の部品と交換で対応いたします。
この時代の樹脂がそもそもそうなのかコストの問題でそうなったのか
ちょっとわからないのですが
OMの樹脂類はニコンやキヤノンに比べると
少し脆いのではないかと思われます。
いや、もちろん、現行機種だった頃は全く問題ない強度だったと思われますが
経年劣化で少し脆くなりやすい材質なのではないかと思います。
話が逸れますがフジカST系も同じような時代のカメラですが
こちらはさらに樹脂類が脆く整備時にかなり神経を使います。

プリズムは一度腐食して交換されているようです。
腐食対策に加水分解しにくい材質の遮光材に交換もされています。
OMは基本的にはしっかりできているカメラなのですが
その軽量コンパクトさを実現するために
少々、まめにメンテナンスを行わないとならない部分もございます。
よく整備に入るカメラはトラブルの起こりやすい場所も
大体わかってくるのでお預かり時にはちゃんと動作していても
「せっかくバラすのだから
あそことそことここはチェックしておかないとな」みたいな部分があるのですが
そのチェック箇所がOMは他のカメラ比べても
正直言って多いです。
もちろん、そのチェック箇所やウィークポイントをしっかり押さえておけば
独特の官能的な使用感も含めてまだまだ楽しめるカメラでもあります。
今回も申し分ない状態に仕上げることができそうです。
安心して使える状態でご依頼者様には
存分に楽しんでいただきたいと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ミノルタSR-Tスーパーのカメラ修理

今日は「かきフライの日」だそうですよ。
これからまさにマガキのシーズンですし
熱々のかきフライは本当に美味しいですよねぇ
これから冬の間はマガキが旬を迎え
春から夏にはイワガキが旬を迎えるので
かきフライ自体は比較的一年中、食べることができますが
広島育ち・瀬戸内育ちの私としては
これからのマガキのシーズンがやはりかきフライも旬だと思います!
まぁ寒くなってきて熱々が美味しくなってきますし。。。
フライだけではなくて殻付きの焼きガキとかが
やはり王道ですよねぇ。。。
かきフライなら苦みの効いたビールだけど
焼きガキとか酢ガキならやはり日本酒ですよねぇ~
「そこは白ワインでは?」という意見もあると思いますが
白ワインも昔いろいろ試したのですが
意外と口の中に「魚介類特有の生臭さ」が残るのですよねぇ
その点、日本酒は少しの量でもキレイに生臭さが洗い流されます。
牡蠣だけではなくやはり日本の魚介類には日本酒が最強に合うと思います。
お酒も魚(牡蠣)もそれぞれ単独で
いただくより何倍も美味しくなりますものね
(あくまで個人的主観です)
そろそろここ数年、毎年恒例の広島産牡蠣(殻つき・お取り寄せ)を
注文しておかなければ。。。

さてさて

本日は「ミノルタSR-Tスーパー」のカメラ修理を行っております。
1973年発売で、それまで超ロングセラーで大ヒットとなった
「SR-T101」のヴァージョンアップ版です。
スーパーが発売されたタイミングでSR-T101は
小変更を行い継続して併売されているので
「後継機」というわけではないのですよね。
その後、SR-TスーパーはSR505に
SR-T101はSR101にモデルチェンジされ
SRシリーズは終焉を迎えます。
SR-TスーパーでSR-T101に比べて変更された部分は
まずファインダー内で絞り値が確認できるようになりました。
これはレンズの刻印をマウント上部の窓から直読するタイプです。
そのため。。。というのもあると思いますが
ペンタ部のデザインもスーパーでは大きく変更されています。
次にファインダースクリーンはスプリット/マイクロプリズムに変更されました
(101はマイクロプリズム)
さらにペンタ部のアクセサリーシューには
接点が追加されホットシューとなりました。
機能的な変更点は以上です。
つまり基本的なスペックは101と変わりません。
中身を見ればいろいろ細かい変更は
毎年のように行われているのですが
基本的なスペックや構造は「SR-T101」以降
「SR505/101」まで違いほぼありません。
でもSR-Tスーパーや505の
「ファインダー内で絞り値が確認できる」はやはり便利ですね。
(ちなみにSSはもともとSR-T101時代から表示あり)

お預かりしているSR-Tスーパーは
ご依頼者様のご自宅で長らく眠っていたものだそうです。
外観から判断するに結構使い込まれた感がありますが
おそらく20年以上は使われていないのではないかと思われます。
一応、シャッターは切れますが
これはSR系のカメラが非常に頑丈に作られているからで
一応動いているだけで本来の動きではありません。
巻上も重いですし、1/1000・1/500の高速シャッタでは
幕が全く開かないまま動作してしまっています。
その状態なので当然、他のSSでも精度は出ていません。
すっかり動きにくくなった身体を必死で動かしている感じがして
とてもいたたまれない気持ちになります。
早く整備して必要最小限の力で
軽く動けるようにしてあげましょう

SRーT系はメインのプリズムに子プリズムが
いくつか接着されておりそれでCdSや
絞り直読システムを光を取り込んだり反射させています。
この子プリズムが接着の劣化で外れかかっているものを
最近よく見かけます。今回もCdS用プリズムが
ほぼ外れてしまっていたのでバルサムで再接着します。
露出計は比較的元気に動いていますが
今回は1.5V仕様で再調整を行います。
その前にここからさらに分解を進めて
シャッター幕軸、ミラー駆動部、SS調速カム
巻上機構部等々、汚れや油切れで動きにくくなっている部分を
洗浄・清掃し注油を行います。
整備が終わるころには見違えるような動き・感触になると思います。
ご依頼者様には本来のSR-Tスーパーの姿と状態で
撮影を楽しんでいただきたいと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ミノルタオートコードLのカメラ修理

今日は「ピザの日」だそうですよ。
焼きたての熱々のピザってやはり美味しいですよねぇ。。。
やっぱりピザと言えばトマトソースで
定番のマルゲリータを想像しますよね。
濃厚なモッツァレラチーズがまた美味しいのですよねぇ
それからシーフードのたっぷり乗ったペスカトーレも
捨てがたいですよねぇ。。。
どちらにしても合うのはやはりビールかな。。。
軽めの飲みやすいやつじゃなくて
麦芽とホップだけでガツンと苦みの効いたやつがいいですよねぇ
。。。となるとやっぱりエビスかな。。。
いかんいかん、昼前から飲むことを考えているようでは。。。(笑
そういえば昨日、お店を閉めたあとで
新宿ヨドバシまで現像上がりのフィルムを取りに
歩いていってきたのですが(さすがにちょっと遠くて往復2時間少々)
お店の比較的近くに某大手宅配ピザ屋さんがあるのを発見しました。
だからポストにチラシがよく入ってるんだ。。。と納得
どうせなら本格的なピザ屋さんで食べたい気持ちが強いですが
持ってきてもらえるのはお手軽でいいですよねぇ。。。
。。。気を付けないと食べちゃいけない時間帯に
頼んでしまいそうだ。。。(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタオートコードL」のカメラ修理を行っています。
「L」は初期型のオートコードにセレン光電池仕様の
露出計が装備されたモデルです。
最初のオートコードとほぼ同時期に発売開始されました
(一説によると1か月後のようです)
AUTOCORDの銘板を跳ね上げると
セレン受光体が出現します。
露出計は非連動で明るさによってLV値を表示します。
。。。となるとSSリング・絞りリングに連動した
LV値表示窓があるものと想像しがちですが
ビューレンズの上の窓に表示されるのは
通常のオートコードと同じく「SS値」と「絞り値」です。
LV値は正面から見て設定したSSレバーと絞りレバーに対応する
数値の和がLV値となります。
うーん、さすがにこれは少し使いにくいですよねぇ
私は仕事柄、LV15と聞くと反射的に
ASA100・F16・1/125とイメージできるので
この使いにくいLV値表示は使わないでしょうねぇ。。。
せっかく上から見下ろすだけで
SSや絞りが確認でき、露出計側のLVも読めるのだから
LV値から絞り・SSへすぐ変換できるように
覚えてしまえばかなり:使いやすくなると思います。
あともう一つ、通常の初期型オートコードと異なるのは
「L」のシャッタユニットはシチズンMXVではなく
セイコーシャラピッドです。
最高速が1/500になりますね。これも別バネ使用の1/500で
使い方にちょっとクセがありますが。。。
(1/500にセットするのは必ずチャージ前に。。。)

お預かりしているオートコードLは
シャッターが普通に開くときと全く開かないことがあるようです。
羽根の粘りもあるかとは思いますが
おそらくチャージ機構の動作不良かと思われます。
オートコードはセルフコッキングなので
クランクを回せばフィルム巻上と同時に
シャッターチャージもされますが
たまにチャージされないこともあるようです。
実際にフィルムを入れていなくて
空シャッターを切る場合は
フィルムカウンタには▼が表示され
クランクは普通に1回転しますが
フィルムを装填しカウンタが「1」になると
クランクは1回転までは回ることがなく
カウントが「2」になったところで止まり
そこから逆転して最初の位置(クランクが固定できる位置)まで
戻してからシャッターを切ります。
で、今回のオートコード、巻き止めも動作不良で
例えば「1」から「2」に巻上するときに
「約1.5」の位置で巻き止めが効いてクランクが止まってしまいます。
しかたがないので戻してシャッターを切り
次に巻き上げると「2」で止まります。
延々これを繰り返す感じです。
たまに一コマきちんと進むときもあるのですが
12枚撮るのに20回前後シャッターを切ることになってしまいます。
もちろん写真は重なりまくりますね(汗)
レリーズ後の巻き止め解除が動作不良で
中途半端にしか戻らず次に進めた時に中途半端な位置で
巻き止めがかかってしまうようです。
これ、実際にフィルム入れないとトラブルに気づきませんよね。
オートマット機構のある中判カメラはたまにこういうことがあるので
現状チェックの時にも必ずフィルム入れて確認するのですが
確認してちゃんと先に気が付いて良かったです。

で、まずはその巻き止め及び
巻上機構から修理整備していきます。
部品の変形とか摩耗で動作不良が起きているようだと
ちょっと困ったことになるかな。。。と思っていましたが
単純に油切れ+汚れで起こる動作不良で
清掃・注油で正しい動きを取り戻すことができました。
チャージ不良も同様に巻上機構側の動作不良が原因のようです。
もちろんこの後、シャッターユニットの整備も行いますので
シャッターユニット側のチャージ機構及び
シャッター羽根駆動部の修理・整備を行います。
「L」の最大のセールスポイントである露出計は
セレンが劣化しているとどうにもならないことが多いのですが
今回のこの個体はセレンは絶好調で
露出計の精度も元々全く問題がございません。
念のための配線等のチェックは行いますが
極力露出計に関しては余計なことはせず現状維持に努めます。
それほど良い状態です。
しかしながら肝心のシャッターや巻上にトラブルが多いので
そのあたりを引き続き慎重に整備していきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ヤシカエレクトロ35GXのカメラ修理

今日は「鉄道電化の日」だそうです。
1956(昭和31)年のこの日に
米原~京都間が電化され、
東海道本線全線の電化が完成したのだそうです
要はそれまで蒸気機関車やディーゼル機関車、ディーゼル気動車しか
走れなかった路線に架線が設けられ
いわゆる「電車」(もちろん電気機関車も)が走れるようになったわけですね。
電化に伴って電気機関車(EF58)がけん引する
特急「つばめ」が東京~大阪間を7時間30分で走ったのだそうです。
ちなみに「電車」の特急は
1958年の「こだま」が最初です(151系電車)
1964年には東海道新幹線が開業するので
この時代はめまぐるしく公共交通機関や道路が開発される
高度成長期だったのだなぁ。。と再確認してしまいますね。
話が逸れますが子供の頃、151系とか181系の
ボンネット型の特急電車にやたらと憧れました。。。
実際には今でも見たことはなくて図鑑や写真でしか
見たことないのですが。。。
(広島在住だとこういう電車にはなかなか縁がないですよねぇ)
どこかの博物館に行けば今でも見られるのかな
それよりも鉄道模型買ったほうが満足度高いかな。。。(笑

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GX」のカメラ修理を行っています。
昨日は同じエレクトロでも「CC」でしたね。
こうしてみると「エレクトロ35シリーズ」という括りで見ると
毎月コンスタントに数台修理していますね。
で、少し前に部品取りが必要になって
ジャンクのエレクトロ探していたのですが
最近意外と高いのですねぇ。。。エレクトロも。。。。
状態のよくわからない個体にも良い値段が付いていてびっくりしました(汗)
一部のモデル(MC)を除いては
F1.7クラスの大口径レンズと距離計を搭載し
SSは全速電子制御で絞り優先オート専用機、というのが
エレクトロ35シリーズの共通項です。
今回のGXはそんなエレクトロ35シリーズの
最終モデルとなったカメラです。
発売は1975年、初代登場から9年が経過しました。
初代に比べると随分とコンパクトなカメラになりました。
もちろん全速電子制御シャッターでレンジファインダー機です。
搭載されるレンズは40mmF1.7の大口径レンズです。
最後まで初代登場時の「ろうそく1本の光でも写る」を
メインのコンセプトととしたカメラです。

お預かりしているGXは
一応オートもシャッターも作動しているのですが
やたらと露出オーバーになってしまうようです。
値にしてLV15(晴天屋外日なたくらいの明るさ)の場合で
+4段~5段です。
これではさすがに写真は真っ白になってしまいます。
最初はオート制御が悪いのかと予想していたのですが
これだけオーバー傾向だと
F16にするとLV15であろうと1/15とか1/8で
切れていると思われるので
スロー警告(黄色の警告灯)がでるはずなのですが
それは出ないようです。
では。。。と実際にスロー警告が出るはずの明るさ
(LV9でF16)に設定すると警告灯は出ます。
つまり制御そのものは悪くないのではないかということになります。
エレクトロシリーズはレンズシャッターにありがちな
シャッター羽根油シミ等によるねばりは起こりにくいカメラです。
その代わりマグネットの力で開閉する
羽根駆動部の軸が練って動作不良を起こすことがよくあります。
今回の露出オーバー傾向の原因も
制御的には速いSSで動作しようとしているのだけど
物理的に(機械的に)駆動部が粘ってうまく動けないようです。
原因がある程度、絞り込めればあとは直していくだけです。

オート制御不良の原因は予想通り
羽根駆動部の軸粘りが原因でした
エレクトロはこのパターン多いですね。
今回はやたらオーバーになるという症状でしたが
もう少し粘りが進み動かなくなると
電源は入るのにSSが全く制御できず
全て等速で切れる、あるいはシャッター羽根が動かないという
症状になることも多々あります。
今回は半端に明るさに反応して動くので
ちょっと最初は迷ってしまいました。
シャッターユニット整備、レンズ清掃、
巻上部、レリーズ部の整備を一通り行いました。
これからオートの調整も行い
ファインダーの清掃、距離計調整を行います。
問題なく快適に使用できる状態に復活させることができそうです。

ファインダー内の矢印や警告灯は
エレクトロならではですよね。
矢印の出た方向に絞りリングを回せ。。。なんてのも
初代からの共通項ですがよく考えられていると思います。
エレクトロは初代からこのGXまで
どれも魅力的なカメラばかりです。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ヤシカエレクトロ35CCのカメラ修理

今日は「いい家の日」だそうですよ。
「いい(11)いえ(18)」(いい家)と
読む語呂合わせからだそうですが
ちょいと無理があるのでは?(笑)
私はもうおそらく一生アパート暮らしが確定ですが
一人暮らし歴もいつのまにか30年をゆうに超えてきました。。。
広島でも東京でも神奈川でも
思い起こせばいろんな場所の色んな部屋に住みました。。。
それも馴染んでくればどこだって
「住めば都」という感じですが
そうですねぇ、一番思い出深いのは
呉市の天応駅から徒歩1分のところに住んでいた頃かな。。。
二十歳過ぎの一番元気良い頃だったし。。。
二間+広いダイニングキッチンで一人には十分すぎる広さだったけど
歩いて1分の駅は朝夕のラッシュ時以外は無人駅だし
そもそも朝夕でも1時間に3本くらいしか電車ないし
近くにコンビニもスーパーもないし。。。
(自販機すらない!クルマは必需品)
その広いアパートも古くってぼろぼろで
エアコンすらなかったし
(2階で海も近いので風通しは良かったけど夏は辛かったなぁ)
ムカデやら巨大なクモやら色んな虫が出るし(笑)
トイレは今や絶滅危惧種の汲み取り式だったし(汗)
でも夕涼みに歩いて海辺まで散歩できるのは楽しかったし
駅方面に見晴らしの良い窓辺は妙に居心地が良かったし
苦労も多く不便だったけど今考えると楽しかった気がします。
今は。。。無理だな。。。そんなところ(苦笑)
もう徒歩5分圏内で生活が完結しないところには
適応できない身体になってしまいました(汗)

さてさて

本日はヤシカエレクトロ35CCのカメラ修理を行っています。
エレクトロ35にもいろいろなモデルがありますが
シリーズ中唯一の35mm広角レンズ搭載機です。
それもさすが「ろうそく1本の光で写る」ことを目指した
エレクトロ35らしく搭載される35mmレンズは
F1.8の大口径レンズです。
いつも思うのですがこのカメラにバルブがあれば
夜景撮影とかでも使ってみたいと思うのですが。。。。
残念ながらCCにはバルブがないのです。
絞りの形状も2枚羽絞りで変わった形なので
ボケ味を味わうような大口径レンズではありません。
それでも光の少ない撮影で威力をいかんなく発揮する
F1.8レンズは非常に魅力的です。
また、広角レンズを搭載したこの類のカメラは
目測機となることが多いのですが
CCはしっかりレンジファインダーを装備します。
やはり広角なので少し倍率は低く
45mm搭載のエレクトロに比べると少し二重像は見づらいですが
慣れてしまえばそう問題もなく使えると思います。
エレクトロ35に搭載されるレンズはどれも高評価ですが
CCの35mmももちろん写りの評価の高いレンズです。

お預かりしているエレクトロ35CCは
まず電源が入りません。
電池を入れてもバッテリーチェックすら点灯しません。
全速電子制御シャッタのカメラなので
もちろんこの状態ではシャッターは
見かけ上は切れていますが制御されていない状態です。
まずは電池室をチェックしてみますが
電池室蓋側は問題なく非常にキレイなのですが
マイナス側をのぞき込んでみると
端子に緑青が噴いているのが見えます。
溶剤を付けたペーパーを棒に巻いて端子を拭いてみると
ペーパーはそれは鮮やかな青に染まりました(汗)
「これは裏側も悲惨だな。。」と思い
カバーを外し電池室裏も確認すると
予想通り緑青だらけで当然リード線も朽ちてしまっていました。
配線ごと交換が必要です。

レンズもファインダーもカビだらけで
とてもそのままでは本来の性能を発揮できない状態です。
電池入れっぱなしでかなり長い間
放置されていたものと思われます。
それでもこのくらいの状態なら何とか問題ないレベルに
復活させることができそうです。
整備後はレンズも問題なくクリアになり
ファインダーは若干のカビ跡は残りましたが
普通に見れば十分クリアな状態になりました。
シャッター及びオート制御も精度も含め
問題なく動作するようになりました。

適度にコンパクトなボディに大口径広角レンズ
絞り優先オート搭載
こうしてみると非常に魅力的な1台だと思います。
ご依頼様にも早くお楽しみいただければと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

キヤンンAV-1のカメラ修理

今日は「録音文化の日」だそうですよ。
そういわれてみれば
小学4年生あたりから中学生・高校生にかけては
録音することに手間と時間をかけてましたねぇ(笑)
最初は家にあったラジカセの内蔵マイクで
テレビの「ベストテン」や「トップテン」で歌っている
アイドルの歌を録音することから始まり
そのうちじいさんの協力もあって
イヤホン端子にコードを繋いでラインインで録音できるようになり
「じいちゃん、ばあちゃん、
今から録音するけん、静かにしちょいて!」って言わなくてよくなり(笑)
そのうちFM放送エアチェックで安定した音質と
フルコーラスで録れるようになり
高校生になるころには「レンタルレコード」なんて
画期的な音源入手方法が出現し
ダビングも楽になったことで一気に世界がひろがりました(笑)
今から考えるとなんて面倒くさい。。。(笑)
でも今でもたまにレコード買いますが
レコードからパソコン経由でiPODに落とすには
未だに当時と変わらない手間がかかるのですよねぇ。。。
まぁ、歌詞カードやジャケット見ながら
そういう時間と手間をかけるのも楽しいのですが。。。
そういえば、昔は録音することを「吹き込む」って言ってましたよね(笑)

さてさて

今日は「キヤノンAV-1」のカメラ修理を行っています。
キヤノンはマルチモード機であるA-1が発売されるまでは
自動露出はシャッタースピード優先派で
絞り優先AEには全く目もくれていなかったのですが
海外市場では絞り優先AE専用のエントリー機の人気が高く
キヤノンUSAの強い要望で作られたのが
このAV-1ともいわれています。
もちろんベースはAE-1で
AE-1は基本的にはシャッター優先AE機とはいえ
マニュアル露出も可能な仕様でしたが
AV-1は絞り優先AE専用のカメラです。
そのかわり徹底的にコストも絞り込んで
ライバル機に負けないお求めやすい価格を実現しました。
組み合わせるレンズもAV-1用に廉価な
50mmF2も用意されました。
ちなみにこのAV-1が出たタイミングで
従来のFDレンズからNewFDレンズ群へとモデルチェンジされています。

お預かりしているAV-1は露出計がほぼ動きません。
「ほぼ」というのはいろいろ弄っていると
たまに反応するのです。
電源が根本的に入らないわけではなく
シャッターは一応切れます
AV-1は全速電子制御シャッターなので
電池を入れて電源がちゃんと入らないとシャッターすら切れません。
ただし露出計が動作しないので「Auto」モードだと
常に最長2秒でシャッターが動作してしまいます。
このAV-1はご依頼者様のお父様が使っていたものだそうですが
それをご依頼者様が引き継いで露出計は動かないので
フラッシュ用の1/60固定で露出計も使わず
とりあえず1本撮り切って何とか写っていたそうです。
いくら最近のフィルムと現像技術は進んでいるとはいえ
なかなかの猛者ですね
。。。とはいえ、現実的に不安なく使える状態ではありません。
定番のシャッター鳴きもたまに発生しているようです。

機械的な部分はやはり基本的にAE-1です。
ただコストを削れる部分はやはるいとことん削っている印象です。
ちょっと変わっているのは表皮はいわゆるビニックスレザーではなく
分厚いゴムの板です。言われなければゴムだとわからないのは
さすがキヤノンという感じです。
ただ、絞り優先AE機なのだからレンズ側では
オート(SS優先時に主に使う)ポジションには入らないように
何か一工夫あってもよいのではないかと個人的には思います。
露出計不動の原因は接点の汚れや配線の劣化が
複合的に絡んでいるようです。
電池室から基板へのリード線やハンダ付けをやりなおし
レリーズ部接点を念入りに清掃すると露出計は操作するようになりました。
もちろんミラー駆動部や幕軸の清掃等々、一通りの整備を行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「七五三」ですね。
数えで5歳の時の七五三は良く覚えてるな
川尻のお寺で
ちゃんと豪華な和服着せられて
紅まで塗られて写真撮ってもらったな(笑)
もちろんその写真が残っているから
そのときのことをなかなか忘れないのですよねぇ
私自身の写真は私としては結構どうでもよいのですが
オフショットに写っている今は亡きじいさんばあさんの
笑顔を見ていると何とも切ない気分になりますねぇ
今日は七五三絡みで他にも「きものの日」、「こんぶの日」
「かまぼこの日」なんてものがありますね
和服を着る機会なんてさすがにないのですが
ちゃんとしたものを少しは持っていたいなぁ。。。とも思います。
着流しなら普段から気軽に着られるでしょうし
たまに羽織と袴できちんと着ても楽しいでしょうねぇ~
(それを着てどこに行く?誰に見せる?というのは
とりあえず置いといて。。。(苦笑))

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
毎月コンスタントに整備修理依頼のあるOM-1ですが
今月はこれが1台目ですね。
1972年発売のOM-1(最初の10ヶ月ほどはM-1)ですが
生産時期によって大きく何種類かに分けられます。
今回のOM-1はブラック塗装なのですが
ちょっとめずらしいなと思ったのが
フィルム室にスタッドが4本あり、それに伴って
フィルム圧版も短いごく初期のモデルなのですね。
この時期のものでブラックはあまり見ないのではないかと思います。
黒が多いのはMD対応後のものではないですかね
マウントネジこそ+ネジですが
巻上レバーもM-1タイプのもので
露出計周りの配線や
プリズム留めが4本バネなのもM-1と同一です。
あ、接眼レンズ部の深さが浅いのも初期モデルの特徴ですね。
この時期のOM-1(M-1)はプリズムや露出計本体や
基板が乗っている一体型の樹脂台座が
非常に脆くなっていることが多く
酷いものになるとそこに締められているいるネジを緩めただけで
パキッと樹脂が割れてグズグズに崩れてしまうことがあります。
今回はそんなにひどい状態ではありませんでしたが
何にしても慎重な作業が求められます。

現在、抱えているトラブルは
まずは定番のプリズム腐食なのですが
腐食の原因となるモルトは既に除去されていて
腐食部分の蒸着はキレイに剥離され
そこにアルミ箔を巻いている状態です。
その効果は悪くなくファインダーをぱっとのぞいた感じでは
腐食跡に気づかないほどです。
私はさすがにそういうのも日常茶飯事的に見慣れているので
すぐに気づきましたが見慣れていない人だと
案外気づかないかもしれません、
それほどキレイに処置がしてあります。
しかしながらその剥離部分ではピントもろくに合いませんし
やはり気が付くと写った像は微妙に歪んでしまっています。
もちろん今回はプリズム交換で対処します。

加えて。。。というかこちらのほうが問題で
このOM-1、巻上が全くできません。
シャッター幕を見るとリリース位置なので
シャッターが切れないのではなく巻上ができなくなっているようです。
原因はこれもOMでは定番ですが
底部三連ギアの一部に使われている
ゴムブッシュが摩耗変形して
ギアのタイミングが狂ってしまい
巻上ができなくなる。。。というものです。
タイミングの調整とブッシュの交換で対応します。

シャッタスピードはやはり高速時の精度がいまいちで
これは幕軸の動作不良が大きく起因していると思われるので
通常の整備の上での調整で対応します。
露出計はとりあえずは動いていたのですが
電池室裏のリード線をピンセットで軽く揺すってみると
簡単にハンダ付けから外れてしまいました。
ハンダの劣化だけかもしれませんが
配線腐食の多い部分なのでここはSW部までの
リード線を丸ごと交換します。

。。。という感じでやることがはっきりしたところで
一気に分解して一気に作業していきます。
やり慣れた作業ではあるので
交換部品や内容が決まって作業に入ると比較的早いです。
ただし、先程も書きましたが脆い部分も多いので
あくまで手早く慎重に且つ丁寧に。。。ですね。
まぁOMに限った話ではなく
すべての整備・修理もそうですが。。。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。