カテゴリー別アーカイブ: カメラ修理

ペンタックスSPのカメラ修理

今日は記念日設定の少ない日なのですよね…
そんな中、「次に行こうの日」なんてのが制定されてますね。
日付は4月の新学期を前に
「次に(2)行(1)こう(5)」と読む語呂合わせからだそうです。
いろんなことで切り替えは大事ですよね!
ただ捉え方にもいろいろあって
ひとつのことをあきらめずにあきらめずに
失敗を重ねてもまた取り組みを変えてトライし続けることで
初めて身になるものも多いですものね
何も考えずに同じことを繰り返して
同じ失敗をしているようではまたダメなのでしょうが…(苦笑)
大枠で同じ目標に対して
いろいろな方法を試すという意味で「次に行こう!」ってのは
いいかもしれませんね!
まぁいろいろな場面によって考え方も変わりますので
一概には言えませんか…
「あきらめが肝心」ってこともありますし
切り替えるのではあればスパッと次に行かなくちゃダメでしょうねぇ
何事も毎日がいろんな判断の繰り返しで大変ですよね
何だか話がとっちらかってきたので今日はこの辺で…(笑

さてさて

本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
これも修理依頼の多いカメラですね。
何と言っても大ヒットモデルで現存数が非常に多いということもありますが
その上にM42マウント機でレンズの選択肢も多く
現在でも非常に人気のあるカメラということで
当然ながら修理依頼も多くなってくるわけです。
新品が大ヒットした当時はM42マウント云々というよりも
TTL測光で露出計が使いやすく
超高級機に遜色ないスペックの割には比較的お求めやすい価格で
まさに時代にうまくマッチしたのがヒットの要因かな…とも思います。
レンズマウントがユニバーサルマウントで
絞り情報伝達機能の全くないM42マウントの為
測光は絞込測光となってしまい
TTL開放測光に慣れてしまっていると少し不便さを感じますが
それも慣れてしまえばそれほど問題なく使いこなせると思います。
その他の部分はシンプルな一眼レフですが
シンプルな故に使い勝手は悪くないと思います。

お預かりしている「SP」はまず低速SS時に
かなり高い頻度でミラーアップしたままになってしまいます。
SPの修理の際によくあるパターンですが
今回もミラー駆動部の動作不良と言うより
シャッター後幕の動作不良により
先幕が完全に走り切った後で後幕がスタートする
低速SS時において幕走行が正常に完了せず
後幕リンク部がミラーダウンレバーを蹴れないことが原因かと思われます。
そんな状態なので高速SSでもシャッターは切れていても
やはり精度は正しく出ていません。
先日のKXの修理でも書いた通り
SP以降のペンタックス横走り機は
調速カム周りの動作不良が経年劣化のため
酷いものが比較的にあり
そうなってくるとそう簡単に高速SSの精度が確保できなくなってくるので
整備の際にも注意が必要です。
今回は幕軸清掃や注油で結果的には問題はクリアできています。
そしてSPの整備でこれも問題の多い露出計ですが
古い水銀電池が中に入ったまま腐食してしまっているようで
電池室の蓋がビクとも開きません…
これはなかなか苦労しそうです。
力任せに開けようとしても壊してしまうのがオチなので
溶剤や潤滑油を使って時間をかけて緩ませていきます。
次巻は非常にかかりましたがこれも何とかなりそうです。
電池室裏の接点もかなり腐食が進んでおり
徹底的に磨いた上に処置を行って導通を確保していきます。

今回はプリズムは腐食もなく非常に良い状態です。
コンデンサレンズや接眼れずも含めて
若干のカビや汚れがあったので
そこはできる限りの清掃でさらにキレイにしていきます。
CdSや基板内抵抗等は問題なさそうです。
電池室周りさえ修理できれば後は調整で
露出計精度も確保できそうです。
巻上機構周りは油切れも進んでいますので
本来の軽快な巻上になるようにこちらも整備を進めていきます。

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フジカV2のカメラ修理

今日はこれといった記念日の少ない日ですが…
「世界ラジオデー」だったりしますね。
ユネスコが制定した国際デーのひとつです。
中学生になる少し前あたりからだったかな
やたらとラジオ聴くのが楽しい時期がありました。
最初はAMラジオが中心で
好きな芸能人が出てるラジオドラマとかを聴いたり
オールナイトニッポン聴き始めたのもこの頃です。
そのうちFMラジオでエアチェックするのが主になり
その頃録ったカセットテープはまだ大事に保管してありますし
まだ普通に聴くこともできます。
そういえば少し前に思い出したように夜中に
やたらとAMラジオが聴きたくなって
小さなラジカセを出して枕元で流していたりしたのですが
夜中にチューニングダイヤル回して
受信できる局を探していると何だか懐かしい気分になれました。
こういった昔は普通にやっていて
今はしなくなった行為をひさしぶりにやってみると
記憶を開くトリガーになるのですよねぇ
その時も忘れかけていたいろんな当時のことを思い出しました。
私はフィルムカメラを弄ることが毎日の習慣になっているので
それは当たり前の行為で懐かしくもなんともないのですが(笑
フィルムカメラの操作でも
同じように感じる方も多いかもしれませんね。

さてさて

今日は「フジカV2」のカメラ修理を行っています。
1964年発売のカメラで
1950年代からの「フジカ35」の流れを汲む
最終モデルとなるモデルです。
巻上レバーこそ一般的なボディ上部に配置されましたが
背面配置のピント調整ダイヤルや
側面に配置された巻き戻しクランク等
フジカ35らしい部分が多く残ったカメラです。
露出計受光体は時代を反映してセレンではなく
CdSが採用されています。
露出計と連動してシャッタースピード優先オートが搭載されています。
レンズは非常に評価の高いフジノン4.5cmF1.8が搭載されています。
もちろんレンジファインダー搭載ですが
ファインダー内表示もなかなか凝っていて
設定したSSもファインダー内に表示されます。
そしてシャッタユニットは前モデルの
フジカ35オートMのコパルマジックではなく
シチズンMLTが使われています。
しかしながらこのシチズンMLT、レンズシャッター機としては
非常に珍しい1/1000シャッターを搭載しています。
やはり一癖も二癖もあるちょっと変わったカメラであることに
間違いはないかと思います。

この「V2」も以前のオートMほどではないのですが
なかなか整備の大変なカメラです。
フジカ35の系譜はシリーズを通じて
若干華奢にできている部分も多く
発売から60年前後経過する現在においては
各部の部品音経年劣化がなかなか厳しい状態のモノが多いのです。
今回のV2はお預かりの時点で
絞り羽根固着、露出計不動、距離計に大きなズレありといった状態でした。
絞り羽根の固着は定番の油滲みによるもので
シャッターユニットにも大きな問題はなかったのですが
露出計周りは単なる電池室周りのトラブルだけではなく
内部の抵抗が全くダメだったりCdSの劣化が
思ったより酷かったりとなかなか大変な状態でした。
どうしても露出計に関してはできる限りの調整とはなってしまいますが
実用上に問題ない程度には何とかまとめることができました。

画像は一通りの整備が完了した状態でのものです。
CdS受光部の窓と連動するASA設定ダイヤルが
デザイン上もアクセントになっており
パッと見た目でV2とわかる大きな特徴になっていますね。
自慢の4.5cmF1.8レンズはカビがそれなりにあったものの
清掃整備後は非常にクリアになっており
その写りが非常に楽しみだと思います。
ご依頼者様には存分にお楽しみいただければと思います。
もう少しだけ様子見の時間をおいてから
最終チェックを行い、問題なければ完成となります。

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ペンタックスKXのカメラ修理

今日は「ボンカレーの日・レトルトカレーの日」だそうですよ
本格的なカレー屋さんで食べるカレーも良いですが
自宅で手軽に食べられるレトルトカレーも美味しいですよねぇ~
炊きあがってから時間が経って
水分が飛んだ冷めたご飯に合うのですよねぇ~
こう書いているだけで
やたらとレトルトカレーが食べたくなってきますね!
1968(昭和43)年のこの日に
日本初のレトルト食品である「ボンカレー」が発売されたことが
由来となっています。
私の世代だとボンカレーというと
やはり松山容子さんのパッケージのイメージなんですよねぇ
そこら辺中に当時多かったホーロー看板もあったような気がします。
さらにテレビCMでは仁鶴さんの
「3分間待つのだぞ」のセリフと
「じっと我慢の子であった」のナレーションが印象的でしたねぇ
レトルトカレーは普段はハウスのカリー屋カレーを選ぶことが多いのですが
今夜はボンカレーにします!
ちなみに昨年も書いたかもしれませんが
一人暮らしの独身男性でも温めるだけで簡単に食べられることから
「独身男性のカレー」という意味で
「チョンガーカレー」という名前になる案もあったそうです。
もしこっちになっていたら
間違いなく現在まで同じ商品名では続いてなかったですよねぇ
ボンカレーでよかった(笑

さてさて

本日は「ペンタックスKX」のカメラ修理を行っています。
それまで採用していたM42マウントから
ペンタックス独自の「Kマウント」を採用した
最初のシリーズ「Kシリーズ」の中核モデルです。
1975年6月に「K2」「KX」「KM」の3機種が同時発売されました。
トップモデルの「K2」は電子制御機で
ES2の進化版と言えるモデルで
「K2」「KM」はSP系の進化版と言えるカメラです。
今回の「KX」は基本的なシャッターやミラー駆動部の構造等は
SPからの設計を引き継いでいますが
露出計受光体はSPDとなり、
ファインダー内表示も二針式の非常に使いやすいものになりました。
さらにレンズ側の絞り値をファインダー内で直読できるようにもなっており
ファインダー内で露出方法がすべて把握できる形式となってます。

お預かりしている「KX」は精度はともかく
シャッターは一通り作動していますが
露出計は全く動きません。
電池室の腐食がかなり確認できていたので
各接点の清掃と電池室周辺の配線交換で
改善するかと予想していましたが
思っていた以上に腐食の酷い状態でした。
電池室から発生した腐食や緑青は
電池室及びその周辺だけにとどまらず
露出計基板の主要な部分にまて広がっており
とても清掃や磨きでどうにかなるような状態ではありませんでした。
さらに露出計本体も内部で断線しており
こちらも交換で対処するしかなさそうです。
さらにシャッタースピードも妙に不安定で
幕軸や調速カム関連に動作不良があるものと思われます。

画像は一通り整備が完了した状態でのものです。
結局、露出計本体、露出計基板、電池室への配線は
全て交換で対処いたしました。
シャッター関連は徹底的な清掃と最小限の注油
その上での調整で安定して高速まで精度が確保できております。
余談ですが…SP系以降のペンタックス布幕横走り機は
やたらとSSが不安定なモノが多いですね…
そしてそれがなかなか直りにくい…
統計を取っているわけではありませんが
単なる印象だけではないような気が…(苦笑)
今回のKXに関してはもう問題ないと思われます。
もう少し油脂類が馴染むまで様子見をしてから
最終チェックを行っていきます。

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オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「建国記念日」で「わんこそばの日」ですが
個人的には2月11日といえば
私自身の「脳梗塞(延髄梗塞)記念日」ですねぇ(苦笑)
今日で発症から丸3年が経過しました。
個人的な話で恐縮なのですが少しだけ…
細かいことを言えばいろいろな障害がまだ残っていますが
大きなものは相変わらずの歩行時のふらつき(バランス障害)と
左顔面・首下右半身の感覚麻痺(温痛覚麻痺)ですね
それでも1年前と比べると
毎日のリハビリの効果もあってか
少しずつはよくなっています。
発症直後~退院直後の頃は杖なしでは
室内さえまともに歩けないし
左目は複視や霧視が酷くて使い物にならないし
右手も動かしにくいしで
「あーこりゃ何もかも普通の生活は終わったかー」と思いましたが
今では何とかかんとか普通の生活ができていることに感謝です。
ただまだまだ油断はできなくて
先日も脳MRIを撮って画像を見せてもらったのですが
梗塞の原因となった血管は反対側の正常な血管に比べて
明らかに細く画像上でも頼りなくて
ちょっとしたことでまたすぐに詰まるんじゃないかという状態でした…
日々の血圧や血糖値、水分補給には細心の注意が必要です。
もう再発だけは勘弁してほしいですねぇ…
日々の生活から気をつけます!

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
世界的にも非常にめずらしいハーフ判一眼レフですね!
ただ単純に通常の35mm判一眼レフがハーフ判になっただけではなく
ロータリーシャッターや
ペンFでしか見られないファインダー経路と構造
その独特のスタイリング等
ハーフ判ならではの一眼レフになるように独自の工夫が隅々まで
凝らされたカメラです。
ハーフ判云々というよりもこの機械的構造だけでも
1台手元に持っておきたいと思うほどの魅力にあふれたカメラです。
特に露出計レスの「ペンF」はよりオリジナリティに溢れていて
その軽快なダブルストロークの巻上も非常に心地よいカメラです。
私も個人的に1台
それなりのコンディションのモノを持っておこうと思い
所持していたのですが部品取りに困ったときに
一部を使ってしまったりして
今や普通に使える状態ではないのですよねぇ(苦笑)
またそのうちに自分のも整備しておきたいですね

お預かりしている「ペンF」は
まずレンズを付けてシャッターを切るとミラーアップしたまま
シャッターが切れずに固着してしまいます。
レンズを外してミラーを少し指で押し上げてやると
何とかシャッターは切れ
そのままレンズを付けてない状態だとそれ以降もシャッターは普通に切れます。
このパターンだとレンズ側の絞りが粘っていて
絞り込むのに大きな力を必要とするため
カメラ側が固まってしまうという事例も多いのですが
今回の場合はレンズ側の絞りには何の問題もありません。
非常に軽い力で絞り動作は可能な状態です。
今回の場合はボディ側の絞込レバーの動作不良の為
レバーにわずかな負荷がかかっただけで
シャッターをスタートさせるレバーを蹴れなくなることが原因のようです。

…絞込レバー周りとミラー駆動部の動作改善を行わば
後は通常の整備で完了かな…と分解を進めていったのですが
表面的に不具合は出ていなくてもシャッターユニット周りに
かなり罠が仕掛けられていました(苦笑)
以前に分解された経歴があるらしく
シャッターユニットの留めネジに
ネジロック代わりと思われる大量のゴム系接着剤が盛り塗られていました。
当然そんなとこに大量の接着剤を使うと
シャッター羽根経路にも接着剤は入り込んでおり
さらに幕軸のネジもグラグラで
よくこれでまぁとりあえずはシャッターが動いていたものだと思うほどでした。
当然、不要な接着剤は全て除去し
シャッターユニットは念入りに根本的な部分から整備しなおしました。
まだ重篤な破損等のダメージがなかっただけ良かったのですが…
もう少し言えば外装等の組み立てもおかしなところが何か所かあり
明らかに知識のない方の再組立てと思える分解痕でした…困ったものです。

現在、一通りの整備を終えて少し油やグリスが馴染むまで
様子見をしている段階です。
シャッター、巻上、ミラー駆動、どこも非常に快調に動作しています。
花文字のレンズキャップ、カッコいいですよね
今はこのレンズキャップも単独で手に入れようとすると
結構なお値段がするのですよねぇ
「ペンF」の場合はボディ側にも金の花文字が入っているのが
また何ともカッコ良いですよね!
それにしてもこの上面がフラットでレンズがオフセットされた
独特のスタイリングは何とも言えず魅力的です。
この後、最終的なテストを行ってもんだいなければ完成となります!

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ミノルタSR-7のカメラ修理

今日は2月10日で語呂も良いこともあり
記念日の設定が多い日ですねぇ
「ニットの日」、「ふとんの日」、「ニートの日」
「二重の日」、「封筒の日」…
そんな中、今日は「トムとジェリーの誕生日」なのですね!
「トムとジェリー」(Tom and Jerry)の
第一作となる短編作品「上には上がある」(原題:Puss Gets The Boot)が
アメリカで劇場公開された1940年(昭和15年)2月10日が由来となっています。
日本では1964年にTBS系で放送されて以来
何度も再放送も行われています。
私も子供の頃、再放送でしたが毎週欠かさず見てましたねぇ
30分放送で3話構成なのですが
1・3話がトムジェリで2話目はトムジェリではなくて
他のキャラクターの話だったのですよね
この通称「真ん中の話」も好きでしたねぇ
ドルーピーとかロードランナーとか…
うーん…DVD買おうかな…(笑

さてさて

本日は「ミノルタSR-7」のカメラ修理を行っています。
SR-7は途中で大きなモデルチェンジを行って
ダイキャストボディの変更等も行われています。
そのモデルチェンジ後のSR-7は「ニューSR-7」と呼ばれ
ダイキャストも後のSR-T101のベースになるものです。
今回の「SR-7」は1962年発売の前期モデルです。
「SR-7」の前モデルは「SR-3」だったのですよね。
ここでも「フレンドシップ7」にハイマチックが持ち込まれたことの影響で
ハイマチック同様いきなり「7」になったわけですね。
この時代以降、ミノルタのカメラは区切りのモデルや
力の入ったモデルに「7」を多用することになります。
世界で初めてCdS素子使用の外光式露出計を内蔵した一眼レフカメラでもあります。
実は露出計周りもそうですがシャッターの構造等も
なかなか独特な造りをしているカメラで
修理・整備する立場から見るとちょっと難儀なカメラなのです。
「ニューSR-7」になるとかなりオーソドックスな造りに戻るのですが
この前期のSR-7とそれをベースとしているSR-1は
なかなか難しいカメラかと思います。

お預かりしている「SR-7」はミラ-アップしたまま
固着している状態でお預かりしました。
ミラーアップそのものは幕軸やミラー駆動部の粘りが原因で
その辺りを少し解消してやれば
とりあえずは動作するようにになったのですが
幕速を始めとにかくシャッター動作が不安定で落ち着きません。
幕ブレーキ関連の部品の摩耗による動作不良が酷く
まともに動きが落ち着くまでにかなり苦労をさせられました。
さらに露出計もあちこちの接点がダメで
まともに動く状況ではなく
さらに露出計本体にも問題が多い状態でした。
こちらも詳細を書けばキリがないので割愛しますが
かなり苦労して何とか使える状態には修理できました。

最終的にシャッター、巻上、ミラー駆動部、露出計
全ての機能が問題なく使える状態にすることができました。
画像は一通りの整備が終わった状態でのモノです。
もう少しだけ様子見をした後に最終チェックを行い
問題なければ完成となります。
SR-7は前モデルのSR-3やこの後のモデルになるSR-T101に比べると
なぜか苦労させられる印象の強いカメラです。
でき上がってみればミノルタらしく
非常に気持ちよく使える良いカメラなのですが…(苦笑)

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リコーフレックスダイヤLのカメラ修理

今日は2月9日…語呂合わせの記念部の多い日ですね。
「ふく(ふぐ)の日」、「服の日」、「肉の日」…等々
そんな中に「大福の日」なんてありますねぇ~
餡子大好きな私としてはここに触れないわけには…(笑
餡子の優しい甘さとお餅のふっくらもちもちがたまりませんよねぇ
コンビによると何かついでについつい買っちゃいますよねぇ
ただ、30代の時にこういうのと甘い缶コーヒーを
外回り中、コンビニに立ち寄るたびに大量消費したせいで
糖尿病を引き起こす原因になってしまったような気が…(汗)
まぁ何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」で
適度なところ、いや少し少ないかな…というところで
とどめておくのが大事なのですよねぇ…ほんと反省します!
まぁ大福は何も悪くないのですが…(笑
お餅なので腹持ちもいいし
1個あれば幸せな気分になれるおやつだと思います。
晩御飯かなり少なめにして
大福1個だけ追加したくなりました…

さてさて

本日は「リコーフレックスダイヤL」のカメラ修理を行っています。
リコーフレックスというと大ヒットした
プレスボディの軽量コンパクトなタイプを思い浮かべますが
「ダイヤシリーズ」はそれとは全く異なるカメラで
ダイキャストボディを持ちピント調整もヘリコイドを使用したカメラです。
シンプルで最小限の機能のみを持ち低価格な従来のリコフレとは
全く異なる路線でいわゆる本格派な高級志向の二眼レフです。
最初のダイヤの登場は1955年ですが
翌年にはレンズ枠にBay1バヨネットを持つ「ニューダイヤ」が登場します。
さらに1957年にニューダイヤをベースに
セレン光電池を使用する露出計を搭載したものが
今回の「ダイヤL」となります。
最初のダイヤから採用されている左右側面に出ている
シーソー式のピントレバーは非常に使いやすく
素早く大雑把に合わせたいときにも
じっくり構えてピントを追い込んでいく際にも使いやすい優れモノです。
シャッターは「L」の場合はセイコーシャMXLが搭載され
最高速1/500から1秒・Bまでをカバーします。
最近よく書くような気もしますがこの時代のセイコーシャシャッターの
1/500は強靭な1/500専用の別バネを使用したものなので
1/500にセットする際には必ずチャージ前にセットします。
SS・絞り設定はビューレンズ上に集中表示されます。
ファインダースクリーンもたんなるすりガラス1枚ではなく
フレネルレンズが追加され非常にピントの山の掴みやすい仕様です。
レンズは4枚構成のリケノン80mmF3.5です。

ダイヤLのセレンは残念ながら劣化していて起電しないものが多く
ここの修理は実質不可能な状態です。
今回お預かりの「L」も露出計は全く光に反応しませんが
ここは残念ながらこのままとなります。
シャッターはレンズシャッターの宿命でやはり粘り気味です。
まず1回目にシャッターを切ると明らかに見た目にもゆっくりと
シャッター羽根が動いて開くような状態です。
連続してシャッターを切ると
2回目以降は見た目には普通に切れている感じですが
しばらく放置しておくとやはり1回目のシャッターは
ゆっくり開きます。これではまとも写真は写りません。
さらにSS・絞り設定レバーが
強烈に固着していて全く動きません…
レンズは比較的キレイなほうですがやはり若干のカビ汚れがみられ
ファインダーミラーは劣化でかなり曇っています。
スクリーン自体もかなり汚れてしまっています。
要は全ての機能に関して整備・修理の必要な状態です。

SS・絞り設定レバーの固着はシャッターユニットや
絞りユニット側で固着しているのではなく
上画像で取り外してある連動表示機構側で固着しているのが
このカメラでのパターンです。
もう少し詳しく言うと表示窓のプラ板と表示板が
くっついてしまい離れなくなってしまうのです。
もう少し余裕をもって隙間を作ってくれてあれば…
で、表示窓が密着して固着するので
表示板側に刻印されているSS値やLV値は問題ないのですが
表示窓側にプリントされている絞り値は当然剥がれてしまって
全く読めない状況です。
このままでは動くようになっても使いづらいので
後で何か対策を考えます。
それ以外はこの時代の二眼レフで通常行う整備を一通り行います。
ファインダーミラーは今回も交換で対応します。

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リコーXR500のカメラ修理

今日は「笑顔の日」だそうですよ。
「ニ(2)コ(5)ニコ」と読む語呂合わせからで
ニコニコといつも笑顔でいようという日だそうです。
毎日生きているとそりゃまぁいろいろあって
なかなか笑顔ばかりではいられないことも多いですが
基本的には笑顔を絶やさない毎日でいたいですねぇ
まずは心身ともに健康でないと
笑顔も出てこないので
毎日コツコツと無理のない程度に頑張りたいと思います!

さてさて

本日は「リコーXR500」のカメラ修理を行っています。
1978年発売のカメラです。
前年に登場したXRシリーズの1号機「XR-1」の
普及版的ポジションのカメラです。
価格は50mmF2レンズにケースが付いて
39,800円と設定し「サンキュッパ」のフレーズでCMも作り
かなりの数が売れたヒット作です。
上カバーがプラスチック製だったり
(それもAE-1やMEあたりに比べると強度的にも少し弱そうです)
各部の造りには価格なりの部分があったりしますが
それでもそれなりに充分使える使い勝手の良いマニュアルカメラです。
XR-1と機能的に比べると最高速1/1000と低速側1S~1/4までが省略され
絞り込みボタンがない程度です。
それだけではコストカットになってないような気もするのですが…
そこはコストカットというよりXR-1との差別化なのでしょうね。
この時代のフィルムはまだ感度100が標準的ですし
1/1000がなくてそれほど困る場面はないと思いますし
低速側なんてもっとそうでしょうね
「B」があれば問題ないとも言えますし…
価格なりの安っぽさは正直に言ってありますが
道具として割り切って使うと
「カメラボディってこれで充分だよねぇ…」と思える
なかなか良いカメラです。

お預かりしている「XR500」は結構な長い時間
使われずに眠っていたと思われ
各部の動きにかなり粘りがある状態です。
まずミラー駆動部の動きがかなり緩慢で
ミラーが明らかにゆっくりと動きます。
ミラーアップが完了してからシャッターが切れるわけですから
ミラーがゆっくり動くということは
シャッターレスポンスがかなり悪いということに繋がります。
シャッターチャンスを逃しちゃいますね…
シャッターそのものは一通り全速動作しているものの
やはり金属羽根に汚れがあるせいか
SS精度は少々不安定です。
さらに露出計は電池を入れても全く動きません。
やはり全体的にリフレッシュしてやらないといけない状況です。

シンプルな機能の指針式露出計のマニュアル機だから
造りもシンプルで整備性も良いと思われるかもしれませんが…
XR500の特に露出計絞り連動部の構造はなかなか独特で
何も予備知識ナシに分解すると
かなりの高確率で再組立て時に苦労すると思います(苦笑)
構造がしっかり理解できた上で
下準備もできていればそれほど難しいわけではないのですが
ちょっと慣れが必要かもしれませんね…
私もヒサビサに触るときには
過去の資料を一応確認してから取り掛かります。
画像はまだ上カバーを外しただけの状態で
これから本格的に分解整備に取り掛かるのですが
この上カバーを外すだけでも
全く予備知識ないと「あれ?」と思うこともあると思います。
そのシンプルな機能と良い使い勝手とは裏腹に
整備する側にしてみればちょっと一癖あるカメラです。

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ニコマートFT3のカメラ修理

今日は2月4日ということで
「西の日」ですね。
西に行くと幸運に巡り会える日。
また、西から来た人と仲良くなれる日とされています。
実はここ数年、毎年2月4日のこの日に
「そっか!西に行けば何かいいことあるかも!」と
毎夜のウォーキングのコースを変更して
ひたすら西にむかって歩いていくコースにするのですが
何一つ変わったことはなかったですね(笑
いやいや、今年こそ何かあるかもしれません
今夜のウォーキングも
ひたすら西に向かうコースに変更して行ってみます!
まぁそれはともかくとして
今日は「立春」ですね
暦の上では「春」なんて言い方を良くしますが
「春」の気配が「立」ち始める日という意味で「立春」とされているので
まだまだ本格的な春には少し遠いと思います
それでもここからは少しずつ
暖かい日も多くなってくるはずですね!楽しみです!

さてさて

今日は「ニコマートFT3」のカメラ修理を行っています。
1977年発売のニコマートFT系としては最終モデルにあたるカメラです。
発売の2か月後には後継となる「ニコンFM」が発売されており
国内での販売台数はかなり少ないカメラかと思われます。
実際に見かけることも少ないカメラです。
それでも海外輸出(主にアメリカ)ではなかなか好調だったようで
それなるの台数が販売されているようです。
FT2にモデルチェンジされた際に水銀電池から酸化銀電池への変更
フラッシュ接点付きホットシューの装備と
基本的な部分に変更はなくても
より現代的に使いやすく進化していましたが
FT3ではついに露出計連動がAi化され
「AIニッコールレンズ対応」となっています。
逆にカニの爪のみでしか露出計と連動できない
それまでの「非Aiレンズ」では開放測光に対応ができなくなっています。
それでも後のFMと同様にAi連動爪は折りたたみ可能で
非AIレンズ装着自体には問題はありません
(ちなみに後のFM2/FE2は固定式で非Aiレンズの装着自体が不可能です)
ある意味、ニコマートFT系の完成形と言えるカメラではありますが
「Ai連動」が必要かどうかは個人的好みの問題かと思います。
カニ爪連動でもニコマートの機能的には充分で問題はなく
「ガチャガチャ」の一手間が省略されたのが利点といった感じです。

お預かりしている「FT3」は非常にキレイな外観なのですが
肝心のシャッターが切れません。
ミラーアップしたままで
シャッターは動かず固まってしまっているような状態です。
セルフタイマーがチャージされたままになっているので
セルフが固まっているだけかとも思ったのですが
やはりそうではなくシャッター駆動部に問題があるようです。
余談ですがシャッターが切れない個体で
セルフがチャージされた状態になっているものは結構多く
まれにセルフの固着が原因の場合もあります。
ニコマートはセルフでシャッターを切ると
まずミラーアップしてからセルフが動作するので
今回はなおのことセルフかな…一瞬思いましたが
経験上、多くの場合は
「シャッターが切れない」の症状が先にあって
じゃセルフ巻いたら切れるかも…いややっぱり切れない…という
パターンでセルフがチャージされているパターンが多いのですよね。
だから大抵の場合、セルフが巻かれていても
セルフタイマーの固着が原因でない方が圧倒的に多いです。
しかしコパルスクエアでシャッター駆動部にトラブルは
ちょっとめずらしいですね。
原因は何とも予想しづらいですが
通常起こりやすいパターンのトラブルではないかと思われます…

まだ取り掛かったばかりですが
これからシャッターユニットの隅々までチェックできる状態まで
一気に分解を進めていきます。
うーん、現段階では何とも言えませんが
シャッターユニット交換の必要なあるような悪い予感がします。
何にしろ快適に全ての機能が使える状態に
修理・整備を行っていきます。

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コニカオートS1.6のカメラ修理

今日からもう2月ですね。
「一月往ぬる二月逃げる三月去る」とはよく言ったもので
この季節は本当にあっという間に過ぎ去るのですよねぇ
まぁ、過ぎ去ってしまえば
「早かったなぁ」と思うことばかりなのですが…
今日は「テレビ放送記念日」なのだそうです。
1953(昭和28)年のこの日に
NHK東京放送局が日本初のテレビ本放送を行ったことが由来となっています。
1953(昭和28)年2月1日午後2時、
東京・内幸町の東京放送会館のスタジオから
「JOAK-TV、こちらはNHK東京テレビジョンであります」の
第一声が放送されました。
また、都内7ヵ所で一般公開され
開局祝賀会の模様や舞台中継、ニュース、映画などが放送されたそうです。
70年前なのですね。
まだ100年経っていないとは…
意外と最近に感じるのですが…
私の生まれる16年前なのですよねぇ
ちなみにカラーテレビの本放送が始まったのは
この7年後の1960年です。
そういえば私のごく幼い頃は(さすがにほとんど記憶が残っていない頃ですが)
まだ実家のテレビは白黒テレビでした…
気がつけば「昔はテレビとアンテナさえ設置すれば
誰でも見られる地上波放送なんてのがあってねぇ」なんてことになるのですかね?
さすがに私の生きているうちにそれはないかー

さてさて

本日は「コニカオートS1.6」のカメラ修理を行っています。
ここのところ「コニカオートSシリーズ」の修理が多いですよね。
偶然だとは思いますが…
1967年発売のカメラでそれまでの「オートS2」のレンズを
45mmF1.8から45mmF1.6に変更したモデルです。
レンズの変更以外は基本的には「オートS2」とほぼ変わりません。
「オートS2」でCdS受光体は使いやすい
レンズ枠内に移動していますし
バッテリーチェックやシャッタースピード優先オートも含めて
このタイプの機械制御カメラとしては
かなり完成の域に達してしまっているので
「S1.6」になってもそのあたりの機能性や使いやすさは変わりません。
強いて言うならばこのもう少し後にやってくる
小型化の波の前のカメラなのでそれなりの大きさや重さはありますが
そこはやたらと小さいと逆に使いにくかったり
整備性他の余裕もなくなるので
個人的にはこの大きさで大口径レンズはバランスが良いと思います。

お預かりしている「オートS1.6」は
若干のシャッター羽根や絞り羽根の粘りはあるものの
一通り動作は行えている状態です。
露出計も生きています。
ただ電池室からのハンダや配線は随分劣化しており
このままだと近いうちに断線して露出計不動となりそうです。
それよりも少々問題あのが
ご依頼者様から「ピントがズレているような気がする」という
ご指摘をいただいており
単純に距離計のズレかと予想していて
実際に距離海側もズレているのですが
実際にフィルム面でもチェックしてみたところ
フィルム面でもピント位置がズレているのが判明しました。
レンズ側あるいはヘリコイド側でピントズレが起こることは
そうそうないのですが…
レンズ枠には微妙に歪みがあり過去に落としたことがあることがわかります。
その時のショックでズレているのかもしれませんし
レンズが比較的キレイなことから
過去に清掃を行っているものと思われますが
もしかしたらレンズの組立て時に何か問題があったのかもしれません
(そうなるとなかなか大変なのですが…)

ピントずれの原因が少々心配ですが
何はともあれ分解しながら各部の測定を行い
原因を探していきます。
並行してシャッターユニットの整備、露出計配線の交換等も含めて
各部整備一式を行っていきます。

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ヤシカエレクトロ35CCのカメラ修理

今日は「3分間電話の日」だそうですよ。
1970(昭和45)年のこの日に
日本電信電話公社の市内電話の料金が
3分間10円になったことが由来となっています。
これは公衆電話からの料金で
それまで1通話10円で時間は無制限でした。
3分間10円は長電話防止のために始められたものだったそうです。
ちょっと時期や通話料金はうろ覚えなのですが
家庭用固定電話も同じタイミングで
確か時間制に移行したと思われます。
で、「今までと違って時間制ですよー」というのを
周知させるために当時の電電公社から
固定電話加入世帯に通話タイマーの「テレマー」を
配布しているのですね。
ゼンマイ仕掛けで最大12分を測れるだけなのですが…
何でこんなことを覚えているかというと
この「テレマー」誰にも全く使われないのに
結構いつまでも実家の黒電話機の横に置いてあって
幼い頃の私のおもちゃがわりになっていたので
よく覚えているのですね(笑
余談ですが当店内のダイヤル電話(現役で普通に使えます)の横にも
さりげなく「テレマー」が置いてあったりします。
一応使えますよ(笑

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35CC」のカメラ修理を行っています。
1970年発売のカメラです。
それまでのエレクトロ35は少し大柄なカメラでしたが
1969年に発売され大ヒットした「コニカC35」の影響もあり
小型化されたモデルです。
単に小型化されただけではなく(それでもC35よりは少し大きいですが)
通常エレクトロ35シリーズとは異なり
35mmF1.8という広角の大口径レンズを搭載します。
現在の基準に照らし合わせてもなかなかのハイスペックレンズです。
ただこの時代の大口径レンズなので
現在のようにボケを楽しむとかという意味合いではなく
光量が少ない場面でもなるべくシャッタースピードを稼ぐための大口径です。
まさに「ろうそく1本の光でも写る」カメラを目指すという
初代エレクトロ35からのテーマに沿ったカメラなのですね。
いずれにしてもこのCCは絞りの形も2枚羽根でちょっと特殊な形なので
開放以外では一般的にいう美しいボケは出ないかと思われます。
それにしても35mmF1.8のレンズはやはり魅力的です。
フィルムの種類も減って超高感度フィルムはほぼ存在しない今でも
夜間や室内の撮影で大変重宝すると思います。
シャッターユニットもコパルエレクではありますが
他のエレクトロとは少々異なり2枚羽根で最高速は1/250です。
電池は4LR44(4SR44)を使用します。

お預かりしている「CC」は電池室が腐食してしまっていて
まずは電源が入りません。
確認してみると端子も緑青が吹いていて接触不良ですが
その端子の裏に繋がる配線も腐食を起こして
断線状態となっています。
とりあえず仮に繋げてシャッター制御の確認を先に行ったのですが
シャッター制御も上手くできておらず
全ての明るさでかなりアンダー目に切れるようです。
特にスロー時にシャッターを開いた状態で保持できない感じです。
ただ、スロー警告は比較的正しく出ているので
マグネットの汚れ等による吸着不良かと思われます。
いずれにしても電子制御のシャッターなので
各電気接点の清掃整備は必要となってきます。
さらにエレクトロ35定番の
レリーズ軸ゴムブッシュ劣化の症状も出ています。
オートが上手く制御できていないのは
こちらも一因になっていると思われます。
もちろんブッシュは腐食しにくい素材のものに交換で対処します。

いくつかトラブルを抱えた状態ではありますが
いずれもエレクトロではよくあるパターンのトラブルなので
今回も何とか修理可能かと思われます。
古い電子制御機なので
どうにも修理不可能な場合もありえます。
今回はその心配はなさそうです。
まずはシャッターユニット周りから一通りの整備を行っていきます。
機械的な整備はもちろんですが
電気接点をより入念に清掃していきます。
もちろん各配線の状態もチェックしていきます。
やはりシンプルな機械制御レンズシャッタよりは手間はかかります。
できる限りの整備を行って安定して動作する状態に仕上げたいと思います。

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