日別アーカイブ: 2018年8月9日

ミノルタハイマチックCのカメラ修理

今日は「ムーミンの日」だそうですよ。
意外と比較的最近設定された記念日です。
2005年のムーミン誕生60周年を機に設定されたそうです。
それまでは語呂合わせで6/3が「ムーミンの日」と
ファンの間では言われていたのですが
世界に通用する記念日にしようとのことで
作者のトーベ・ヤンソンさんの誕生日である8月9日になったそうです。
子供の頃、よく見ていたアニメのムーミンは
日本で作られたのですね。
ムーミン公式サイトを見ていると知らなかった設定とかが
いろいろわかって懐かしい上になかなか楽しいです。

さてさて

本日は「ミノルタハイマチックC」のカメラ修理を行っています。
一連のハイマチッシリーズの中ではちょっと変わったモデルですね。
ピント合わせは目測式の3点ゾーンフォーカスで
レンズも沈銅タイプです。(ほんの少し沈銅するだけなのですが)
シャッタースピードは2段切替式で
晴れマークだと1/250、曇りマークだと1/30となります。
基本はCDS式の露出計の指針を挟みこむタイプの
シャッタースピード優先AE機です。
レンズは3群3枚のロッコール40mmF2.7
シャッターユニットはセイコー製です。

意外と数の少ないカメラだと思います。
そして大抵の場合が電池室に問題があるものが多いです。
今回、お預かりの個体も
かなり長い間、電池が入れっぱなしだったのか
電池室の一部に腐食及び破損が見られます。
外装はなかなかキレイでレンズの状態も悪くないのですが
やはり動きの悪いところが多く
露出計周りはあちこちで接触不良が起きています。
現状では露出計は動いたり動かなかったりという状況です。
まずは電池室の通電を確保して
電池室~CDS~露出計まできちんと導通するように
整備を行います。
もちろんシャッターユニット整備、フォーカス調整、ファインダー清掃等々
一通りの整備を行います。

前板の構造は半最中構造になっていて
整備性も悪くありません。
デザインも良く軽量コンパクトで
どこにでも持って行きたくなるカメラですね!
グリーンの沈胴ボタンがまた何とも良い感じです。
正直に言うとちょっと印象の薄いカメラだったのですが
今回、整備してみて非常に気になる1台になりました。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。